いつのまにか、多臓器不全

普通より元気なオッサンがいきなり多臓器不全!?生死の境をさまよった約2か月間の闘病と、その後。

6月5日(金):まだまだ身体は酸性。

2009-08-27 12:19:31 | 救命センター入院2週目
いつのまにか、多臓器不全
6月5日(金):まだまだ身体は酸性。



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[Tの定期メール]

朝:少し血圧が高かったです。最高123前後で最低が79前後でした。最低値が高めでしたが、最高値と最低値の差が大きくないので大丈夫らしいです。脈拍は108前後でした。

夜:血圧は腕で測っているのでモニタでは少し高めに出ています。血圧は最高は135前後で最低は65くらい。平均は81でした。
脈拍は90に下がっていました。
また、カタボン(※昇圧剤)の投与をストップしていました。それから、人工呼吸機のおくりだす酸素濃度が40㌫になっていました。



[主治医O先生の話]

・心臓
→昨日の気管支鏡の所見で、右肺出血痕との関連で心不全が起こったかもしれないと疑った。だが、本日心臓のエコーをとってもらい、専門医の所見では問題はなさそうとのことだった。これ以上の心臓の検査では、造影剤を入れる必要があるため、透析をした今の状態ではできない。
エコーでも、まだ心不全状態が続いている。そのため不整脈がときどきあるが、特別に不整脈の治療をしなければならないというほどではない。
 昇圧剤カタボンHi 8ml→3ml
 昇圧剤DOB 14ml→12ml→7ml と減った。

・血圧
→血圧監視装置はそけい部につけていたが、出血があるため、腕につけなおした。それで血圧は少し高めに出るようになっている。

・肝臓
→数値的によくなってる(前日と同じ)

・腎臓
→数値的な悪化はストップし、少し良くなっている。
透析のスピードをMAXにしている。状態が良くなった後も慢性腎不全として透析を週に2~3回しなくてはならないかもしれない。
体の酸性に傾いている状態の改善も、この透析にかかっているといえる。

・人工呼吸器
→長く今の状況は続けられない。口から挿入してノド奥まで入っているので、声帯の腫れが起こり、窒息してしまうことがある。
そのため、気管切開をして首に気管チューブを入れることになるだろう。口からの呼吸器より本人も楽になるはずだ。呼吸器を離脱した後は、のど元に切開した傷痕が少々残るが、大したことはない。

・呼吸器と24時間透析をはずす順序
→透析により、体全体の毒素や水がたまった状態を改善
 →慢性腎疾患用の透析をかけても安全だと分かった時点で、24時間透析を離脱
  →静脈麻酔投与を中止し、「起こす」。
   →呼吸機能が改善
    →人工呼吸器もとれる状態となる

24時間透析をしたままだと、起きても全く体を動かせないので、本人が辛いと思う。
なお、出血しやすい傾向にあったが、それは改善してきている。




[妻の記録]

 主治医によると、肺の状態については、X線であれだけ真っ白だったのに、気管支鏡でみると健康な部分がきちんと存在している、という。
 「風邪の悪化で肺炎がおこった」と漠然と考えていたが、肺炎ということなら、ふつうはそういう状態ではないものらしい。肺炎じゃなかったということか。

 早く体の酸性状態が戻ってほしい。
 血液濾過装置に夫の命がかかっている。
 早く一緒に話がしたい。
 話すことはいっぱいある。

 夫の処置で今まで私が何度も決断を求められた。
 そういうとき、なぜかいつも
 「夫に相談すればいい」と反射的に考えてしまうのだった。
 今、目の前で危篤状態の夫に相談できるはずもないことはわかりきっているのだが、反射的にそう思ってしまうのだ。
 その考えが浮かぶと、言葉では言い表せないくらい、悲しい気持ちになる。

 私たちは今まで本当に困ったことはいつも一緒に考えてきたのだ。

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