彼の作品をみて思い出すこと。眠かった。何処までも走った。重かった。
『エーゲ海に捧ぐ』の大きなブロンズ像を車に乗せて、東京から神戸くんだりまで、運んだことがある。とにかくデカくて、重かった。何百㎞の高速運転は、もちろん一人では無理。二人で交代なのだが、やはり眠れない。荷台のお堅いご婦人と添い寝なのだが、ゴツゴツあたって痛い。
値段はいくらだか忘れたが、有名なわりには、安いのだそうな。
型モノであるからと言う。つまり型さえあれば、何体でも造れる。
その点、手びねりで、焼成したテラコッタは一点物である。
軽くて、持ち運びも簡単。それで小さいわりには、値段が高い。
だんだん美術商みたいな語り口になるので、この話はオシマイ。
ご本人は猫が好きらしかったが、作品には、ご婦人の裸体が多い。
その奔放なポーズは、愛らしくもあり、ほほ笑ましくもあり。
これは、モデリングがおおざっぱで、細部が省略されているので、尚のこと。
制作年:1961年
設置場所:渡辺翁記念会館前庭
素材:ブロンズ
サイズ:186cm×90cm×47cm
環境省の打診に驚愕
「ホンマに大丈夫なのか、と不安に思った」
ある堺市職員はこう打ち明ける。
堺市にとって、ごみ処理建設は地元の重要課題。市は国に対し、平成24年度分の建設費などに交付金を出してもらえるよう要望活動を行っていた。もちろん、復興予算とは関係のない「通常枠」での要望だ。地方自治体として、国に交付金を求めるのはごく自然な動きでもあった。
ところが、堺市の担当者は大阪府を通じて下りてきた環境省の打診に驚いた。復興予算から交付金を出したいというのだ。
堺市のごみを処理する工場をつくるために、復興予算から金をもらういわれはない。当惑した堺市は「復興予算ではなく、通常枠で交付金をもらえないだろうか」と伝えたが、環境省からの返答は「通常枠の交付金を求める自治体が多く、要望が多くて予算額を大幅に超えている。何とか復旧・復興枠で切り替えてもらえないか」というものだった。
震災がれきを受け入れるためのごみ処理工場をつくるので国からの交付金が出るというのであれば、まだ筋は通る。しかし、堺市は震災がれきを受け入れるか否かを決めていなかった。
灰色の部分は【国賊と たたかう】 より、抜粋。
なんてこった、堺市なんかは、『重い瓦礫を運ばないで』 検討しただけで、86億円も貰ってしまった。
これじゃあ、ナマポの不正受給なんて、可愛く見えてくる。