姉の葬儀から納骨まで、普段は余り良好な関係の夫婦とは言い難いのですが、
お二階さん(夫)は私を助けてくれました。
自分の趣味だけに生きているようなお二階さんですが、何か事が起きれば
良く働く男に変身します。
オヤ! オヤ!
やる時はやれますね~~~~
私はそんな夫に背を正して、「この度は色々お世話になりました。
ありがとうございました。」と神妙な顔をしてご挨拶。
「いえいえ! 夫婦ですから当然です!」と返礼の言葉が夫の口から自然に・・・
アレアレ!
言う時は言えるのですね~~~~
亡き姉は夫に好意的な人でした。
優しい夫が好きだと言って夫が施設に顔を出すと、目を細めて喜びました。
夫は姉を「和チャン」と呼んで、姉の痩せた手を擦り実の姉のように接してくれていました。
「やこちゃん!
私の代わりにHさんに感謝の言葉を伝えてね・・必ずよ・・」
「和お姉ちゃん! 聞こえたからね~~~」