みんなの僧

24で僧侶になり54で住職になるまで夢や悩みを聞き続けて30年。

枕勤め お通夜 お葬式

2012-02-27 09:49:47 | 日記
今日は寺の下に住まわれてるMさんちのお通夜。

明日はご葬儀。

明日夕方はMさんちで初七日。

明後日朝は寺にて還骨のお勤めとなる。

Mさんちは寺に一番近いと言うのもあるが、Mさんちの大お祖母さんには 前々住職が大変お世話になり、現在のお祖母さんには 先代も拙僧も大変世話になっている。

お祖母さんは吉野から嫁いできた方だが、若い頃から美人で、小川ローザさんのような風貌であった。辺見マリさんにも似ているかもしれん。

そのお祖母さんの旦那さんが亡くなられた。

浄土に還られる。

亡くなられた知らせが届いてから 葬儀は始まっている。

故人と阿弥陀さまが出会う儀式であり、浄土へ還られる儀式としても大事だが、通夜や葬儀に参列する人たちが阿弥陀さまと出会う大事な機会でもあるし、「死」を正視し直視する場面でもある。

読経の僧侶としてベストを尽くすのは勿論、参列する人たちと阿弥陀さまとの「出会い」の司祭、マスター・オブ・セレモニーでもある。

知らせが入った時から集中は始まっている。

お見送りするのは 大変エネルギーが要るし、阿弥陀さまとの出会いには気を使う。

南無阿弥陀佛とともにある人生の区切りであり、節目。

大事でなかろうはずはない。

一心一向

他事に心を奪われず

南無阿弥陀佛。