おばさんになった帰国子女

帰国して30年になる一昔前の帰国子女です。
もうすっかりおばさんになりました

2020年の出来事3

2021年01月11日 | 夫のこと
2020年の出来事3つめは

夫の入院

それは2019年秋から静かに始まっていました。
実は2019年10月に家族で台湾旅行に行ったときもその兆候はあったのです。

そのころから「運動したり、歩くと息切れがする」と夫が言うようになっていました。
それに食欲もあまりない と。
風邪かなあ、なんやろね~ と軽く流していましたが、
年が明けて2020年
いよいよしんどくなり、話をするだけで息切れするような状態になり
一度病院で診てもらおうと私が働いている自宅近くの診療所へ行きました。

呼吸器内科と循環器内科で診てもらい
レントゲンを撮りエコー検査、血液検査もしてもらいましたが
どれも全く異常なし!
息切れの原因は分からず

でも、検査結果に異常ないなら様子みてていいのでは?
ということで そのままにしていました。

私は退職のストレスによる精神的なものでは?と疑っていたのですが。。。

しかし、6月に入りいよいよ酷くなり
ついには自宅階段を上がるのも這うようにしてでないと上がれないくらいになってしまい
これはどう考えてもおかしい、とA病院を紹介してもらいました。

そこで、またいくつか検査し肺のCTも撮ったのですが 異常なく
こんなにしんどいのになんで~ という状態。
その病院から更に医大にも紹介してもらい、すべてのデータを持って受診。
でも、医大でも異常なし の診断でした。

なんで~? なんで~? と思っていたら
7月の息子の結婚式の次の日(月曜日でした)
仕事から帰った夫が椅子に座ってふと足を見たら腫れてる?
「なあなあ、右足腫れてへん?」と夫に呼ばれて見たら
ほんと!右足の膝から下がすごく腫れています。
これは絶対おかしい!両足ならまだしも片足はマズイ
でも、もう病院は閉まっている時間だったので翌日受診するよう夫に言いました。

翌朝、夫に聞いたら 腫れはちょっと収まってるから様子みるわ~
ということでした。
でも、私が夜 仕事に行って仕事してて何気なく受付カルテを見たら
整形外科に夫の名前があります。
ん??? どうも帰宅して見たら前日より腫れていたので急いで来たそうです。
で、とりあえず顔見知りの整形外科の先生のところに来たらしく
夫の順番がきて整形外科の先生に診てもらいましたが、
「これは循環器内科へ」ということでそのまま診療所内の循環器内科へ。
そこで、採血をして結果は木曜日夜に ということになりました。

木曜日朝、私はまた仕事だったので行ったら
整形外科の先生が「ダンナさんどうやった?」と聞かれるので
結果は今日の夜聞きに来ます と言いましたが
先生が「見てみよう」と夫のカルテを開いて血液検査結果を見られて
「え!これマズイで。今すぐ受診したほうがいいか循環器の先生に聞いておいで」
と言われたので 慌てて循環器の先生のところに血液検査結果を持って走りました。
すると循環器の先生に「今すぐ来てもらって!」と言われたので
すでに仕事に行っている夫に電話し
「今すぐ帰ってきて受診して!」と伝えました。
事の重大さに気づいていない夫は
「今日はどうしても抜けられない会議が13時からあるし」と渋りましたが、
「それまでには帰れるし」(実際私もそう思ってました)と呼び戻し
受診してもらいました。

仕事しながらどうなったかなあ と思っていましたが、
見に行くわけにもいかず。
仕事が終わってロッカーに行こうとしたら受付の人が
「ご主人、B病院に行かれたから行ってあげて」と言われ
急いで着替え、スマホを見たら夫からLINEで
「入院になるかもしれないらしいから家族に来てもらうよう言われた」
と連絡入っていました
入院!?
急いで帰宅しそのまま車でB病院へ。
(夫も自分の車でB病院に行っているので私まで車で行くのはどうか
 と思いましたが、バスも少ないし早く行ったほうがいいだろうし)

B病院に着いたら夫はエコー検査の最中。
その後、私だけ診察室に呼ばれ造影CT検査もしたほうがいい と説明されました。
その造影検査を待っている間、
「お腹減ったな~。そういえばお昼食べてない。
 待ってる間に何か買ってこようかな」
と思ったら、夫の検査が終わり
その後もいくつか検査しましたが、
そのたびすぐ検査が終わるのでお昼は買えず
検査の間の移動は夫は車椅子に乗っているので押さねばならず

全ての検査が終わり夫は即日入院することになり病棟へ。
そして先生に呼ばれて病状の説明を受けました。

夫の足が腫れたのは『エコノミークラス症候群』と同じようなもので
足の血管に血栓ができる『下肢静脈深部血栓症』のせいでした。
右足の太ももから下の血管が血栓で詰まっているそうで。
そして、この病気の場合、血栓が肺に飛んでいることが多いので
肺の造影CT検査もしたのですが、
肺の細かい血管は詰まってるかも、という先生の予想をはるかに超えて
肺の一番大きな血管が血栓で詰まっていて
「よくこの状態で生きて病院に来られましたね」と先生に言われました。
普通なら心肺停止になるような状態だったそうです

このような状態なので放っておくわけにいかない と
その日のうちに血栓が飛ぶのを防ぐフィルターを血管に入れる緊急手術をしました。

と、このような危険な状態だったらしいのですが
夫は血管が詰まった右足が痛いだけで全然元気 
およそ病人とは思えない状態でして。。。

それから2週間程度の入院生活を送りましたが、
実はこの入院中に夫は60歳の誕生日を迎え、定年退職の日になり
退職の書類や返却する社章を持って会社に行ったのは私
退職記念のプレゼントを受け取ったのも私
「長い間お疲れ様でした。」と言われたのも私
でした

そうそう、夫が入院した日
入院の荷物を取りに私が家に帰ったのは19時過ぎ
それまで朝から飲まず食わずで過ごした私は1㎏痩せました

そして心配していた車!
やはり問題でした。
入院中ずっと車を置いておくことはできません。
病院に2台ある車をどうするか?
とりあえず1台に乗って帰りましたが、すでに家からのバスはなく
ご近所さんに電話しまくりました。
ところが皆さん留守。
近くに住む叔父にも電話したのですが、その時間は既に呑んでいて。。。
なんとか1人つかまったご近所さんにお願いして
B病院まで乗せて行ってもらい残り1台の車を乗り帰ることができました。

退院して5か月経った今、夫は普通の生活に戻っていますが
腎臓が弱っているので減塩生活になっています。
食事作るの大変です。塩分1日6gまで って。。。 
まだ膝から下の血管は血栓で詰まっていますし
肺の血栓もすべて溶けたわけではありません。
だからもちろん服薬も続けていますし、2か月に1回の受診も続いています。
息苦しさはかなり改善されましたが、
それでも少し激しい運動したり たくさん歩くと息切れするようです。
そのせいか歩くのがものすごく遅くなりました。

入院前、夫はほとんど食欲なくあまり食べず、
入院中は減塩食が不味くてあまり食べずにいたら
なんと10㎏近く痩せました!
思いがけずダイエットできたのは怪我の功名、
健康診断のたびに痩せるよう言われていましたから。

でも、体は以前と同じようにはなかなかいきません。
完全に元に戻るのかどうかもわかりませんが
この状態を受け入れて生きていくしかないです。
死ななかったのが不思議 と言われた状態ですから
 

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