月刊誌「栄養と料理」で連載中の『飽食ニッポン 「食」の安全をよみとく』。3月号では「有機農業ってよいことばかり?」と題して、有機農産物の安全性や環境影響について取り上げている。
きっと面白いと思うので、ぜひ読んでいただきたい。多くの人たちが持っている有機農家のイメージを突き崩すに違いない、茨城の久松達央さんの話を中心に紹介している。
久松さんは「有機農産物が安全だなんて言えない。慣行農産物の残留農薬なんてマイナーな問題」と言い切っている。久松さんが目指すのは、健康でおいしい野菜作りだ。
そして、儲かる手段としての「有機農業」をどうビジネス展開していくか、という視点をちゃんと持っている。これからの有機農家は、こうでなくっちゃ。
私は久松さん同様、有機農産物が安全だなんて思っていない。そして、久松さんは「生物多様性を守れる」というけれど、「そこになんの意味がある?」と思わないでもない。
だって、農業はある意味、ものすごく人工的なもの。今ある作物は、長い歴史をかけて人が改変してきたもので、それだけを地面に植えてまとめて栽培するというのは、とても不自然な行為だ。
その中で「生物多様性を守る」というのがなにを意味するのか、生物多様性を守ることとトレードオフで生じる「収量が低い、生産コストが高い」という現象をどう考えたらよいのか?
疑問は多い。ただ、久松さんとは議論できる。意見を聞き、「そこ、違うんじゃないの?」と述べることができる。当然、久松さんからも反論が返ってくる。
宗教、思想としての有機農業ではなく、ちゃんと科学的な裏付けをもった有機農業を進めていこうと努力している久松さんからは、教えられることがたくさんある。
ちなみに、久松さんの野菜、やっぱりおいしい。それに、宅配セットに入れる品目や包装の仕方など、とても細かく気を配ってある。作るプロ、というだけでなく、売るプロでもあるのだ。
就農して10年目。進化し続けるその姿、尊敬します。
久松さんのblog「畑からの風だより」。野菜セットの申し込みもできます。
きっと面白いと思うので、ぜひ読んでいただきたい。多くの人たちが持っている有機農家のイメージを突き崩すに違いない、茨城の久松達央さんの話を中心に紹介している。
久松さんは「有機農産物が安全だなんて言えない。慣行農産物の残留農薬なんてマイナーな問題」と言い切っている。久松さんが目指すのは、健康でおいしい野菜作りだ。
そして、儲かる手段としての「有機農業」をどうビジネス展開していくか、という視点をちゃんと持っている。これからの有機農家は、こうでなくっちゃ。
私は久松さん同様、有機農産物が安全だなんて思っていない。そして、久松さんは「生物多様性を守れる」というけれど、「そこになんの意味がある?」と思わないでもない。
だって、農業はある意味、ものすごく人工的なもの。今ある作物は、長い歴史をかけて人が改変してきたもので、それだけを地面に植えてまとめて栽培するというのは、とても不自然な行為だ。
その中で「生物多様性を守る」というのがなにを意味するのか、生物多様性を守ることとトレードオフで生じる「収量が低い、生産コストが高い」という現象をどう考えたらよいのか?
疑問は多い。ただ、久松さんとは議論できる。意見を聞き、「そこ、違うんじゃないの?」と述べることができる。当然、久松さんからも反論が返ってくる。
宗教、思想としての有機農業ではなく、ちゃんと科学的な裏付けをもった有機農業を進めていこうと努力している久松さんからは、教えられることがたくさんある。
ちなみに、久松さんの野菜、やっぱりおいしい。それに、宅配セットに入れる品目や包装の仕方など、とても細かく気を配ってある。作るプロ、というだけでなく、売るプロでもあるのだ。
就農して10年目。進化し続けるその姿、尊敬します。
久松さんのblog「畑からの風だより」。野菜セットの申し込みもできます。