おっさんサロン

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四国松山 紀行 “坊っちゃん列車編”

2022-06-05 | 日記
今回は お隣の愛媛県に 小説で有名な「坊っちゃん」に出てくる
坊っちゃん列車を見に行ってきました
とにかく 時間的にハードな一日で 朝4時に 香川を出発
6時半に 道後温泉駅に到着

ここに あるのが いよてつ市内線を走る 坊っちゃん列車 1号機関車

R4現在では 土日祝のみの運行で 平日はここ 道後温泉駅に展示されています
また ほぼ同型の 14号機関車もあり 共に運行されてます
この日 14号機関車は 古町車庫内で整備中でした

そして松山市駅方面へ向う
松山市駅近くにある 伊予鉄グループ本社ビル1階に「坊っちゃん列車ミュージアム」 がある
ここには 原寸大の機関車のレプリカを展示




機関車だけでなく 伊予鉄と坊っちゃん列車の歴史が分かるので興味がある方は
オススメのミュージアムです
1Fスターバックスの奥にあります ミュージアムは無料 7:00~21:00

ここからが時間との戦いです
いよてつの観光スポットのひとつ ダイヤモンドクロス(ダイヤモンドクロッシングともいう)
全国的にも珍しい 鉄道が平面交差する場所
市駅付近に駐車した車を取りに行くより
高浜線の ひとつ先の駅 大手町駅まで 自分の足で行った方が早い…と思う
この 大手町駅の横にあるのが ダイヤモンドクロス

いよてつ郊外線の高浜線と いよてつ市内線が交わる場所

なんとか 交わる列車が撮れたけど 本当は いよてつバスも狙っていただけに少し残念

そして本日のメインである 坊っちゃん列車が復元された車両がある 梅津寺公園に向かう
梅津寺公園は 高浜線 梅津寺駅の隣

ここの滞在時間は 30分程と時間には余裕があったんだけど 公園の職員から
伊予鉄の話を聞いてるうちに 10分を切ってしまった~

この坊っちゃん列車の機関車は実際に走っていたんだけど 引退後 道後公園内に展示された際
部品の盗難や破壊があり 後に修復され現在の梅津寺公園に保存されています


客車はレプリカです
もうちょっと 公園中央寄りに設置してほしかった~
柵が邪魔して 進行方向右側と正面が撮りにくいです
ここは調べて行ったのですが いろいろネット情報と異なる部分があるので
行かれる方は参考に
R4 6月現在 梅津寺公園は入場料 300円です 伊予鉄が管理する緑地公園です
土日祝のみ営業 9:00~17:00
公園内は飲食禁止 トイレは無いとのこと 近くにコンビニありません
ちなみに 隣の梅津寺駅は R4 4月に無人駅になりました


ふたたび 松山市駅(市内線の停留場)に向かう
ここに 道後温泉駅で展示されていた 1号機関車が営業運行でやってくる
着いたとほぼ同時に ドラフト音と白煙を立てて 坊っちゃん列車が松山市駅に入線
ここからが 機関車の方向転換の見どころ
転車台がない為 坊っちゃん列車(機関車)は 次のようにして方向転換します (伊予鉄のHPより)







機関車底部にジャッキー機能があり 車体を浮かせて人力で回転させて着地します





そして この機関車は 当然石炭で動くのでなく 環境に合わせた ディーゼルエンジンの動力
機関室(運転台)には 車のエンジンを掛けるのと同じように キーを回します
また 液晶画面があるのは 死角となる部分を小型カメラで写してます
そして 走行音は ピストンロッドにセンサーがあり それを感知してSLならではの排気音を出すようにしてます
煙突からの煙は 環境に配慮した発煙装置と水蒸気で出ています
まだまだ 路面電車として 走行する為に いろいろな装置があります

坊っちゃん列車は松山市駅 約20分ほど停車してる間に 他の路面電車が
入れ替わりで入ってきました 旧車両から 最新の車両まで撮影してると
たしかに松山には マドンナがいました! そのマドンナは 路面電車の運転士でした

マドンナと坊っちゃん列車を見送り 次は松山市駅の南にある 正宗禅寺へ

ここにあるのが 当時走っていた オリジナルの客車です

実際に車内にも入れるし 座ることもできます


「停車場はすぐ知れた 切符も訳なく買った 乗り込んで見るとマッチ箱の様な汽車だ  
ごろごろと五分余り動いたと思ったら、もう降りなければならない
道理で切符が安いと思った たった三銭である」  小説『坊っちゃん』より 
夏目漱石も この客車に乗り 道後温泉に行ってたんだろーなぁ~
年中無休 9:00~17:00 館内 大人50円 但し客車を見るだけなら無料 ですが受付にひと声かけた方がいいでしょう
あと 他に現存する客車は古町車庫にあるとのことです

最後は松山市から離れて 新居浜市にある愛媛県総合科学博物館
ここの 坊っちゃん列車も レプリカ かなり以前からあって
この坊ちゃん列車を最初に見た時から オリジナルが見たいと思って 今回 梅津寺公園に行く計画を立てました

休館日 月曜日 ただし祝日及び振替休日にあたる場合は 直後の平日を休館 第1月曜日は開館、翌火曜日が休館日
9:00~17:30 常設展観覧 大人540円
自分の中では 満足した一日でした

さて今回のおもちゃですけど…無し
10数年前に ネットに 坊っちゃん列車のペーパークラフトがあって PDFダウンロードして
保存してたけど 保存した USBメモリーがパソコンで認識されず たぶんデーターが壊れたんじゃないかなぁ…
結構細部まで再現されていて 完成すれば プラレールの非動力車両(屋根無し貨車)に 機関車を被せる物
客車は動力車のボディを外して被せます
今現在 そのサイトを探しているけど見当たらない


♪ おまけ ♪

折角 梅津寺公園まで来たのだから 駅も撮影
そ! ここが あの有名なトレンディドラマ 「東京ラブストーリー」の撮影された駅

ドラマの最終回で ホームの欄干に「バイバイカンチ」と書かれた 白いハンカチを結んだ場所



以前は恋人の聖地で同じようにハンカチを欄干に結びにカップルが訪れた所
今は あまり来ないそうです この日も一枚もありませんでした
そしてドラマ終了後から 地元の方らが 物議を醸しているのが
なぜ 赤名リカは 高浜線の終着駅である高浜駅(北へ)の方へ向ったのか?
本来 東京へ帰るなら 高浜駅方面ではなく 市内方面に行き JRだったり タクシーで松山空港に向かうはず
高浜駅は ここ梅津寺駅の 1つ先の駅  言われているのは 赤名リカは土地勘がなく
高浜港から 船に乗り 本州広島へ渡り 新幹線か飛行機で東京に帰ったんじゃないかと憶測が飛んでいる
でも私は調べました 確かに 赤名リカは 4時33分の電車で高浜駅に向かっています(駅員の証言)
しかし 赤名リカは 高浜駅に到着後 市内方面の電車に乗り換えています
それが分かるのが 赤名リカが 列車内で 涙している時 流れる景色の中で 一瞬ですが 窓の外のに
当時の 遊園地 梅津寺パーク が映ってます 

梅津寺パークは 梅津寺駅のすぐ横にありました

               矢印が梅津寺駅 (ちょっと分りにくいですが この位置)
『カンチさぁ ロス行かせよって説得するため ココに来たの?』
と赤名リカが言った その奥が梅津寺パークです
ジェットコースターがあり 観覧車がありと そんなに規模は大きくないですが 十分楽しめる遊園地です
2009年3月に閉園して その後は サッカーグラウンド「愛フィールド梅津寺」となってます
梅津寺パークの横の防波堤で
『それまでに気が変わったら来て それでもダメだったら私そのままいなくなるから 最後のお願い じゃ!』
と 赤名リカが言った所から 梅津寺駅は 目と鼻の先
永尾完治も 海を見ず 梅津寺駅の方を見れば ホームに立つ赤名リカが見えたのに…

もし 梅津寺駅で 市内方面へ向かう 赤名リカを撮影するなら 山側になってしまう
と なると 「別に梅津寺駅じゃなくてもいいんじゃないか」 になるのです
そーなんです ドラマだからです 見栄えです
ここは 昔から 夕日がキレイな駅として 鉄道マニアで有名な場所
でも もー30分 撮影をずらしてもらえたら いい感じで夕日になってたのに…
西亨大君がグリコ プリッツ のお返しに みかんを渡す やっぱ愛媛はみかんですよね~

そして 久万高原町へ
永尾完治が 小学生だった時 校舎の柱に 名前を刻んだ 柱の一部が 久万ふるさと旅行村にあります

施設に入って すぐ左の建物内にあります 最初 どこにあるか分からず 迷いました
柱は アクリル板で覆われ保護されていました


見た時 えっ!これ? かなり劣化していて 落書きもあって ドラマ放送時の柱には見えない
かろうじて 永尾完治 と 赤名リカ が分かる程度
撮影するにも ストロボ使えば反射するし 接写すると アクリル板にカメラが写りこんでしまう かなり撮りにくい
ネットに上がっていた 柱の画像は かなり前に撮ったのか 見てもわかりやすい
帰って ビデオで確認すると あれ~ 違うような…
なんか 赤名リカ は完全に違う字形 永尾完治の方は 彫りこんだ所が歪んでるし…
なので 検証します(現場にはいないので画像とビデオのみの判断)

まず 柱中央の 割れは これは 予め切り込みを入れて 他から割れがこないようにしたものだと思う
ドラマでは分かりやすくなっているが 画像では よーく見ると その割れがある


永尾完治の 「治」の 「口」 の右側 と 赤名リカの 「赤」 のすぐ左側 上から下まで伸びる線のようなものがある
そして 節か釘のような物 ビデオでは「リ」の左側  画像では 「名」 と 「リ」 の間の左横 黒い粒のようなものがある


木は 湿気を吸うとふやけたり 乾燥すると痩せたりして長年たつと 多少の字崩れもある
それが 「完」 の 「宀うかんむり」 のようになったのでは


そうすると 永尾完治 の彫りは 場所 角度からすると間違いなく本物に近い
しかし 赤名リカは? おそらく 画像の文字は 後から書かれ彫ったものでしょう
ドラマでは 永尾完治は 左に傾いたように掘ってるし 赤名リカも 左に傾いてます
それと 赤名リカは 白いペンで書いたものなのか それとも彫りが浅かったのかも
現在では 赤名リカの 四文字の彫った形跡が見つかりません

結果 この柱は本物でしょう  ただ 建物の取り壊した後 もう少し大切に保管してほしかったと思います
もし 柱を見に行かれる場合は 早めがいいでしょう
柱を見に行くだけなら無料 撮影するなら そこそこ高性能デジカメがいいでしょう
そして ふるさと旅行村入口付近で見つけた ボンネットトラックと消防車



ここまで来たら行くしかない! (通り道だけど)
永尾完治が通った小学校 (実際は久万高原町立久万中学校)
ドラマでも取り壊されるという設定でしたが 実際に 新しい建物に建て替えられました
このご時世 学校敷地に入ることはできないので 外から撮影しました
帰って ビデオ確認してたら なにか違う 当然建て替えられたのは分かるけど…


山の形が違う! 撮影した方角が違うのか?
なので ストリートビューで確認してみる
ストリートビューの画像は 学校近くの道からです
現在の校舎は おそらくグラウンド北側で 体育館は西側になるのかな?
当時の校舎も 今と同じ北側 とすると東側にも建物がある
ドラマに見えてる山の形からすると グラウンドから見ると東側の山じゃないかな…
ほぼ尾根のラインが 同じなので間違いなく このグラウンドで撮影されたものでしょう



今回 『東京ラブストーリー ロケ地探訪』と題して 別枠で紹介してもよかったけど
大洲市に行けなかったのと 探したけど永尾完治が走った場所が分からなかった
機会があれば 今度はDVDを持って また行ってもいいかなぁ~
とにかく バタバタの一日で 本当に疲れました
最後に『東京ラブストーリー』の名セリフで締めたいと思います
  「もうダメ ここまで 電池切れちゃったみたい」 

走行距離 379km 万歩計 23858歩