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低濃度PCB廃棄物の無害化処理施設及び微量PCB汚染廃電気機器等の処分の状況は~(平成22年度~平成28年度 電気機器等619,708 台処分済)

2019年01月25日 18時36分15秒 |  PCB/DXN類など

低濃度PCB廃棄物の処分期間  2027 年  3 月 31 日 まで

平成14年にPCBを使用していないとされてきた電気機器等(トランス・コンデンサ・OFケーブルなど)にも、微量のPCBに汚染されている可能性があることが、国や業界団体等の調査により明らかになった。PCB濃度が5000mg/kg以下のPCB廃棄物及び微量PCB汚染廃電気機器等(PCBを使用していないとする電気機器等であって、数mg/kgから数十mg/kg程度のPCBに汚染された絶縁油を含むもの)については、低濃度PCB廃棄物として適正に処理する必要があります。微量PCB汚染廃電気機器等の量は、使用中を含めて、柱上トランス以外の電気機器が約120万台柱上トランスが約146万台OFケーブルが約 1,400kmと推計されています。


高濃度PCB廃棄物も処理すべき確実な総量は把握できていないのだから、、低濃度PCB廃棄物、微量PCB廃棄物にしてみればなおさらのことであろうが、、、PCB廃棄物無害化処理の処分期限は迫ってくる~

全国各地に無害化処理の認定施設は増えてはきているが、、、
保管事業者が処理の委託を順調に進めているのかどうかはわからない。PCB特別措置法に基づくPCB廃棄物の届出をしている事業者はまちがいなく処理の委託は行うのだろうが、、、それでも長年保管し続けていて、処理手続きの間際になって、紛失や誤って売却などという事故も多々起きている。

低濃度PCB廃棄物の処理総数もわからないのだが、とりあえず、環境省でまとめている「廃棄物処理法に基づく無害化処理認定施設」の処分の状況をグラフにしてみた。大臣認定施設と都道府県知事等の許可を受けた施設と、処理対象物の項目も微妙に違うのだが、

処理済み合計は(平成22年度~平成28年度)
  微量PCB絶縁油               103,327 t
  トランス・コンデンサ+小型コンデンサ  619,708 台 ←約120万台の52%処理済み?
  その他PCB汚染物等             29,482 t
  その他PCB汚染物                 8,320 個(袋)
  その他PCB汚染物(ドラム缶)        67,274 本


廃棄物処理法に基づく無害化処理認定施設(平成30年12月20日現在)
・廃棄物処理法第15条の4の4第1項の規定に基づき無害化処理認定を受けた者による処分の状況
・廃棄物処理法の規定に基づき、微量PCB汚染廃電気機器等の処分業に係る都道府県知事等の許可を受けた者による処分の状況

低濃度PCB廃棄物の処理状況



 



高濃度PCB廃棄物の処理進捗状況

平成29年度における各PCB処理事業の進捗状況について(JESCO委員会資料)」から

平成30年2月末時点での各PCB処理事業の処理の進捗率

 

 


 

環境省 Ministry of the Environment

ポリ塩化ビフェニル(PCB)使用製品
及びPCB廃棄物の期限内処理に向けて2018年 8月版

低濃度PCB廃棄物の処分期間  2027 年  3 月 31 日 まで

 

●廃棄物処理法に基づく無害化処理認定施設一覧(平成30年12月20日現在)
・廃棄物処理法第15条の4の4第1項の規定に基づき無害化処理認定を受けた者による処分の状況
・廃棄物処理法の規定に基づき、微量PCB汚染廃電気機器等の処分業に係る都道府県知事等の許可を受けた者による処分の状況

 
●環境省 資料4-2
低濃度PCB廃棄物の無害化処理体制の整備状況」から抜粋

 

 


 

ポリ塩化ビフェニル(PCB)
早期処理情報サイト〜期限内の安全な処理に向けて〜

期限が迫る高濃度PCB廃棄物処理(2019年1月26日現在)

 

 

 

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