東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
~ごみ問題のスクラップブックとして~

はじめに

2007年04月01日 09時00分44秒 | 東京23区のごみ

1970年代美濃部都政から始まったプラスチック分別収集が大きな転換期を迎えている。

東京23区は2008年からプラスチック類(皮革類とゴム製品)を可燃ごみとして清掃工場で燃やすことに決めた。その前提として発生抑制やリサイクルの推進は掲げられてはいるが… しかし各区任せのリサイクルの実態には大きな隔たりがある。

23区の中でもペットボトルや食品トレイの分別収集はかなり進んでいるが、しかし、現時点で容器包装プラスチックの分別収集を実施しているのは杉並区、中野区のみである。(豊島区も独自の形態でリサイクルをおこなっている。)

昨年から先行4区として足立区、杉並区、大田区、品川区の一部地域でプラスチック焼却(行政サイドはサーマルリサイクルという)のためのモデル収集と焼却実証試験が行われている。今年度中に全区展開する予定。

また、ほとんどリサイクルされていない容器包装以外のプラスチック類、皮革、ゴム製品の焼却こそ問題も深刻なのではないかと思う。2008年からのプラスチック焼却本格実施に向けて23区の清掃行政、リサイクル取組状況を追ってみたい。

平成17年(2005年)10月 特別区長会総会決定事項
23区の廃プラスチックのサーマルリサイクルについては、平成20年度を本格実施の時期と定める
--廃プラスチックのサーマルリサイクルを実施するための課題--
<循環的利用施策の拡充>
廃プラスチックのサーマルリサイクル実施にあたっては、循環型社会形成推進基本法の趣旨に則り、廃棄物の適正処理よりも優先順位の高い発生抑制、再使用、再生利用の各種施策の充実を図る必要がある。
<廃プラスチックの分別基準の変更>
・廃プラスチックの分別基準は「不燃ごみ」から「資源または可燃ごみ」に変更する。
ペットボトルについては23区で資源収集体制の拡充を図る。その他のプラスチックの扱いについては各区それぞれの創意工夫により再生利用を推進する。


各区それぞれの創意工夫の見せ所である。
すでに容器包装プラスチックの分別収集を表明している区もある。全く取組む姿勢のない区もある。江東区は後者である。

プラスチックごみの8割が容器包装ごみであるという。容器包装プラスチックをリサイクルすることでかなりのごみの減量になる。そのためにできた法律が「容器包装リサイクル法(容リ法)」である。容リ法は、製造事業者、販売事業者がリサイクル費用を負担するという拡大生産者責任を盛り込んだ法律ではある。しかし、この法律がまたまた問題だらけなのだ。(法律の改正でも不十分な拡大生産者責任、自治体の負担増は改善されなかった。)

今回の廃プラ焼却理由となっている「埋立処分場の延命」は至極大切なことではある。しかし、容器包装プラスチックのリサイクルも問題だらけなのである。だから私たちもプラスチック問題を先送りにしてきた。そのツケが今一気にのしかかっている。ベストの選択肢が見いだせないまま、多面的にみて「焼却」よりは「リサイクル」のほうがベターであると結論づけた。先ずは、江東区に容器包装プラスチックの分別収集や資源化させる働きかけに全力投球することにした。そしてこのブログを立ち上げた~



追記 このブログを立ち上げた当初の目的は達成

江東区は、23区決定事項の「廃プラスチックのサーマルリサイクルについては、平成20年度を本格実施の時期と定める」にあたり、平成20年度(2008年度)の年度末ぎりぎり平成21年(2009年)3月30日の週から容器包装プラスチックの資源回収始を始めた!!(併せてプラスチックを不燃ごみから可燃ごみにルール変更) これはもう、平成19年(2007年)4月就任の山﨑区長の英断としか言いようがないほどの急転直下の,、環境審議会のやり直し、そしてルート整備、モデル事業全くなしの、容器包装プラスチックの分別回収ぶっつけ本番の実施であった。

当初の目的は達成したとは言え、家庭からでるごみ、事業者からでるごみ、そのほとんどは清掃工場で焼却される現実はかわっていない。まだまだ燃やされるごみの中にもたくさんの資源が混ざっている、その分別の徹底もままならず、、、焼却に代わる処理方法も、23区の中でなにができるのか、、、


ということで、ブログのサブタイトルも変更する、

:平成20年度からの「プラスチック混合焼却」にNO!
  まずは容リ法でのリサイクルを~ ごみ問題スクラップブックとして~

:脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か?!
  ~ごみ問題のスクラップブックとして~


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「東京23区のごみ問題を考える」とは~?


タイトルを何にしようか迷ったあげく「東京23区のごみ問題を考える」としたのは~確かに江東区議会を意識してのことではある。

江東区議会は、超党派で構成する「東京23のごみ問題を考える会」を全会派一致で設置している。
そこで何を議論しているかというとは 詳細は~

まあいわば、これは区民版の「東京23区のごみ問題を考える」である。さすがに「会」までは付けられなかったが…

これまでも、自分で管理する「東京PCB処理施設」の安全性を求めて」「古紙問題市民行動ネット」のホームページなどで、ごみ問題も取り上げてはいたが、、無料ブログもあれこれ試してみたが、「gooの無料ブログ」がとても使いやすかったので、gooブログで始めてみることにした~

 

連絡先(渡辺)
wa8823@nifty.com

 

 

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