10日午前、美馬市のごみの処理施設で、設備の点検にあたっていた職員が焼却灰を運ぶ機械に腕を巻き込まれて切断し、大けがをしました。警察は安全管理に問題がなかったか詳しい状況や原因を調べています。(参考「美馬のごみ処理施設 職員が機械に腕巻き込まれ大けが 」)
NHKによると、
「職員は1人で焼却炉の設備を点検する作業を行っていた」と、、、
繰り返し起きるごみ焼却施設での悲惨な労災事故、、
焼却灰を運ぶベルトコンベアーによる事故というと、
2009年9月に、23区の品川清掃工場でも一人作業で痛ましい死亡事故が起きている、、
美馬環境整備組合
(美馬市・つるぎ町)
クリーンセンター美馬
施設の概要
名称 美馬環境整備組合 クリーンセンター美馬
所在地 徳島県美馬市脇町新町字鴨地222
敷地面積 13,670㎡
延床面積 5,100㎡
工期 着工平成7年2月
竣工平成9年3月
[ごみ焼却施設]
流動床焼却炉
(准連続焼却方式)
72t/日 (36t/16h×2炉)
[粗大ごみ処理施設]
20t/日
粗大ごみ・不燃ごみ(15t/5h)
資源ごみ(5t/5h)
[資源ごみ処理施設]
ペットボトル圧縮装置
80~100㎏/h
プラスチック容器包装圧縮装置
200~800㎏/h
現役時代は安全管理の講師もしていました。全国的にみても月曜日の10時台は、公務災害が多く発生する魔の時間帯です。十分な注意が求められます。
ひとり作業だったようですが、2人作業が原則で、万が一事故があっても現場操作盤で機器の運転を停止させ、被害を最小限にできます。その後の救出作業にも素早い対応が可能です。美馬環境整備組合のサイトを見ると、同組合は美馬市・つるぎ町で構成される一部事務組合のようです。
一部事務組合は、その構成市区町村の下請け機関になりやすく、補助金で出来るプラントは立派に見えますが、運営は経済原則が優先されるので、労働環境は悪化しがちです。職員数が少ないので、2人作業が難しい状況かもしれません。