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令和5年度 容リ法指定法人ルートの「プラスチック製容器包装」「分別収集物」落札結果、23区の再商品化事業者は~ 

2023年04月07日 15時45分36秒 | 東京23区のごみ

容リ協会「令和5年度 落札結果」からを抜粋

 

令和5年度 容リ法指定法人ルート再商品化事業者の落札結果がホームページ上で公表された。
(各市町村には2月中に入札結果を通知済みかな?)

令和5年度分から、素材の種類に「分別収集物」加わった~
指定法人ルートでのプラスチック一括回収分が「分別収集物」となっているようだ、、、
23区では、令和5年度の「分別収集物」申し込みは千代田、台東、目黒、荒川

23区のプラスチック製容器包装の落札結果を取り出してみた~
遅ればせながら、23区もプラスチック資源化が確実に増えてきた、素晴らしい!!
参考:23区のプラスチック資源化状況(検討中含む)

23区の指定保管施設(選別・保管・圧縮などの中間処理施設)
新たに契約開始の台東区は有明興業リサイクルポート、大田区も有明興業京浜島工場、渋谷区の京浜島工場はどこだろうか?豊島区・北区・板橋区はトベ商事第2作業所、荒川区は大谷清運、、
23区はこの中間処理施設の確保が大変だ、、、
足立区の場合は心配ないだろうが、後発の墨田区、世田谷区、大丈夫なのか?

分別収集計画(第10期)(令和5~9年度)
令和5年度容リ協会と契約のない墨田、世田谷、足立の3区の「分別収集計画」をチェックしてみると、世田谷は「その他プラ」で令和6年度1,667トン、令和7年度6,767トン、令和8年度6,796トン、令和9年度6,844トンの引渡量で計画を立てている。墨田、足立は白色トレイのみの計画で「その他プラ」の分別収集計画は策定なし。せっかくの容リプラの最大のメリット「再商品化費用の事業者負担」が容リ協会に申し込みできないと、独自ルートで自治体負担での再商品化となる。第11期(R8~R12)の策定は令和7年になるのかな???

墨田区分別収集計画(第10期:令和5年度~令和9年度)
世田谷区分別収集計画(第10期:令和5年度~令和9年度)
足立区分別収集計画(第10期:令和5年度~令和9年度)
※容器包装リサイクル法の規定により、市町村は、容器包装廃棄物の分別収集をしようとするときは、3年ごとに、5年を一期とする分別収集計画を定める

訂正(2023年9月22日)
なんと、墨田区分別収集計画が9月に改正版が出ていた~
ひとまず安心、、、

墨田区分別収集計画(第 10 期)
令和4年6月策定
令和5年9月改正

豊島区分の指名競争入札等とは~(令和3年度にも6区であり
指定保管施設で「再商品化事業者名」の後に(指名競争入札等)と注記している場合は、入札者不在等やむを得ない事情により、一般競争入札で委託事業者を選定できなかったため、立地、能力、価格等を勘案の上、指名競争入札等により決定したことを示すそうだ、、、

全国でみると、令和5年度
プラスチック製容器包装(白色トレイを除く)724指定保管施設(前年度よりも23施設減)
分別収集物は38指定保管施設  入札倍率(札数ベース)は3.02倍となっているので事業者側も大変だ、、

 


公益財団法人 日本容器包装リサイクル協会

2023/04/07 令和5年度落札結果と落札結果一覧表を掲載しました
(保管施設ごとの再生処理事業者名、落札数量・単価)


プラスチックに係る資源循環の促進等に係る法律」の施行に伴い、今年度より容器包装プラスチックと他のプラスチック使用製品廃棄物とをあわせて収集した「分別収集物」の引き渡し運用を開始いたしました。

「令和5年度 落札結果一覧表」

 

●23区 容器包装プラスチック・分別収集物 再商品化 事業者別契約量 令和5年度

・株式会社レゾナック" "川崎事業所(ガス化) "  8,162 トン(25%)
・JFEプラリソース株式会社" "水江原料化工場(コークス炉化学原料化)"  2,609.14 トン(8%)
・日本製鉄株式会社" "君津プラスチック再商品化工場(コークス炉化学原料化)"  1,439.4 トン(4%)
・エム・エム・プラスチック株式会社" "富津プラスチック資源化工場(材料リサイクル)"  9,781.48 トン(30%)
・株式会社バースヴィジョン" " 本社工場(材料リサイクル) "  8,070.0 トン(24%)
・株式会社エコスファクトリー" " 埼玉工場(材料リサイクル)"  2719.0 トン(8%)
・JFEプラリソース株式会社" "水江原料化工場(材料リサイクル)"  390.00 トン(1%)
・株式会社TBM" "横須賀工場(材料リサイクル)"  15.6トン(%)
   23区合計 33,186.39 トン

株式会社レゾナック 川崎事業所(ガス化)って、
聞き慣れない会社だとおもえば、旧 昭和電工なんだ!!

関連(本ブログ)
昭和電工、容リ法プラスチックケミカルリサイクル施設で産廃の受け入れを開始2020年09月02日

日揮、荏原環境プラント、宇部興産、昭和電工の4社 廃プラのガス化ケミカルリサイクル推進へ協業検討2019年08月28日

 


 

●23区 容器包装プラスチックの分別収集実施区の実績量の経年推移

大田、渋谷、豊島、北、本格実施やモデル事業で増加契約
他の区はあまり増加契約していない、、、

 

●容リ協会との容器包装プラスチックの契約量と実績量(小数点以下を四捨五入した数字)

 


 

気になるので、一括回収の「分別収集物」引き取り申し込みした38市町村をチェックしてみた~
(複数の指定保管施設を持つ自治体あり)

北海道 網走市、浦幌町、
宮城県 亘理名取共立衛生処理組合 
栃木県 小山広域保健衛生組合、
群馬県 館林衛生施設組合
埼玉県 入間市
東京都 千代田区、台東区、目黒区、荒川区、狛江市、稲城市、利島村
神奈川県  横須賀市、
長野県 飯田市(⒉カ所)、阿智村、松塩地区広域施設組合
岐阜県 白川村
愛知県 岡崎市(⒉カ所)、東海市、大府市、豊明市、みよし市、東郷町、阿久比町、幸田町、
三重県 伊勢広域環境組合、
京都府 京都市(⒉カ所)、亀岡市、
岡山県 岡山市
広島県 三原広域市町村圏事務組合
愛媛県 西予市
福岡県 北九州市、豊前市外二町清掃施設組合
鹿児島 県鹿屋市

全国第1号!一括回収大臣認定を取得」の仙台市は容リプラも分別収集物も契約なし。
J&T環境で「半分が運搬用の荷台パレットに生まれ変わり、残りは固形燃料となる」かな?

 


 

再商品化事業者ごとの落札数量リスト

令和5年度 再商品化事業者落札数
プラスチック(プラスチック製容器包装及び分別収集物)

 

令和4年度 再商品化事業者落札数量(プラスチック製容器包装)

 


 

公益財団法人 日本容器包装リサイクル協会

令和5年度 落札結果

令和5年4月7日

令和5年3月末をもって、再生処理事業者との契約が完了し、落札結果も確定いたしましたので、令和5年度落札状況を下記のとおりお知らせします。
尚、「プラスチックに係る資源循環の促進等に係る法律」の施行に伴い、今年度より容器包装プラスチックと他のプラスチック使用製品廃棄物とをあわせて収集した「分別収集物」の引き渡し運用を開始いたしました。「分別収集物」の落札結果に関しては7.をご参照ください。
地域別・品目別の個別結果については「令和5年度 落札結果一覧表」をご参照ください。
※PETボトルについては、令和5年度上期の落札結果と令和4年度上期分との増減比較を表示しています。
※令和5年3月末日時点の落札結果の概要、落札単価(加重平均)、再商品化手法別契約量と構成比、事業者ごとの落札数量(総量)などを掲載しています。
※落札単価、総額の金額はすべて消費税抜きで表示しています。
※各表の合計値は四捨五入しているため合わない場合があります。

1. 市町村指定保管施設からの引取予定
  指定保管施設数 引取申込量(トン)
令和5年度 令和4年度 増減 令和5年度 令和4年度 増減
ガラスびん 無色 698 691 7 99,091 102,786 -3,695
茶色 732 726 6 101,685 105,174 -3,489
その他の色 939 935 4 139,670 141,629 -1,959
PETボトル(上期) 797 855 -58 112,426 118,120 -5,694
紙製容器包装 108 110 -2 14,508 20,135 -5,627
白色トレイを除くプラスチック プラスチック製容器包装 724 747 -23 655,953 688,795 -32,842
分別収集物 38 38 39,268 - -
白色トレイ 124 128 -4 364 360 4
※上記分別収集物施設はすべて産廃プラを含まない。
   
2. 再生処理事業者の登録申請、登録、契約概況  
  登録申請社数 登録社数 落札・契約社数
令和5年度 令和4年度 増減 令和5年度 令和4年度 増減 令和5年度 令和4年度 増減
ガラスびん 50 52 -2 50 51 -1 46 45 1
PETボトル 46 45 1 44 45 0 37 35 -6
紙製容器包装 52 52 0 52 52 0 43 43 0
プラスチック(プラスチック製容器包装及び分別収集物)
(白色トレイを除く)
登録施設区分1 5 40 -1 5 40 -1 4 33 -1
登録施設区分2及び3 34 - 34 - 28 -
白色トレイ   3 4 -1 3 4 -1 3 3 0
※登録施設区分1の事業者はプラスチック製容器包装施設のみに、登録施設区分2及び3の事業者はプラスチック製容器包装及び分別収集物の施設に入札できる。

3. 入札倍率(札数ベース)
   令和5年度 令和4年度 増減
ガラスびん 合計 1.64 1.65 -0.01
 ・無色 1.31 1.37 -0.06
 ・茶色 1.35 1.38 -0.03
 ・その他の色 2.11 2.06 0.05
PETボトル(上期) 6.2 7.23 -1.03
紙製容器包装 2.32 2.62 -0.30
白色トレイを除くプラスチック プラスチック製容器包装 3.02 2.82 0.20
分別収集物 1.41 - -
白色トレイ   1.21 1.23 -0.02
 

4.落札単価(加重平均)(消費税抜き)
                                                                                          
単位:円/トン    
  令和5年度 令和4年度 増減
ガラスびん 合計 11,548 10,836 712
 ・無色 7,810 6,980 830
 ・茶色 8,881 7,859 1,022
 ・その他の色 16,140 15,844 296
PETボトル(上期) -60,376 -64,196 3,820
紙製容器包装 -2,485 -2,805 320
プラスチック製容器包装合計
(白色トレイ含む)
59,914 55,501 4,413
  ◆白色トレイを除くプラスチック製容器包装 59,913 55,496 4,417
  ●材料リサイクル 63,974 60,328 3,646
  ●ケミカルリサイクル合計 54,612 49,236 5,376
  ・高炉還元剤化 43,237 41,257 1,980
  ・コークス炉化学原料化 56,350 49,448 6,902
  ・ガス化 51,840 53,155 -1,315
 ◆白色トレイ 62,438 65,067 -2,629
※PETボトル・紙製容器包装の落札価格の「-」表示は、有償(再商品化事業者から容リ協会への支払)を意味します。上表では逆有償分も含めた加重平均単価を表示しています。
  ※白色トレイ: 食品用白色発泡性スチロールトレイを意味します。

5. PETボトル・紙製容器包装の有償および逆有償落札状況(消費税抜き)

(1)PETボトル
 

  有償分 逆有償分
令和5年度
上期
令和4年度
上期
増減 令和5年度
上期
令和4年度
上期
増減
落札単価 (円/トン) -63,047 -66,340 3,293 97,797 95,147 2,650
落札量 (トン) 110,559 116,552 -5,993 1,867 1,568 299
構成比 (%) 98.3 98.7 0 1.7 1.3 0
落札総額 (百万円) -6,970 -7,732 762 183 149 34

(2)紙製容器包装  

  有償分 逆有償分
令和5年度  令和4年度  増減 令和5年度  令和4年度  増減
落札単価 (円/トン) -9,797 -7,292 -2,505 13,886 8,365 5,521
落札量 (トン) 10,029 14,365 -4,336 4,479 5,770 -1,291
構成比 (%) 69.1 71.3 -2 30.9 28.7      2
落札総額 (百万円) -98 -105 7 62 48 14

 

6. 再商品化手法別契約量と構成比
  令和5年度 令和4年度 増減
契約量(トン) 構成比(%) 契約量(トン) 構成比(%) (ポイント)
ガラスびん 合計 340,446 349,589
 ●無色 99,091 102,786
  ・びん原料 97,096 98.0% 100,372 97.7% 0.30
  ・その他原材料 1,995 2.0% 2,414 2.3% -0.30
 ●茶色 101,685 105,174
  ・びん原料 100,807 99.1% 104,456 99.3% -0.20
  ・その他原材料 878 0.9% 718 0.7% 0.20
 ●その他の色 139,670 141,629
  ・びん原料 40,661 29.1% 42,904 30.3% -1.20
  ・その他原材料 99,009 70.9% 98,725 69.7% 1.20
PETボトル(上期) 112,426 118,120 -
 ●フレーク・ペレット 112,426 100.0% 118,120 100.0% 0.00
 ●ポリエステル原料 0 0.0% 0 0.0% 0.00
紙製容器包装  (注) 14,508 20,135
プラスチック製容器包装合計
(白色トレイ含む)
656,317 689,155
  ◆白色トレイを除くプラスチック製容器包装 655,953 100.0% 688,795 100.0%
  ・材料リサイクル 371,396 56.6% 388,698 56.4% 0.20
  ・高炉還元剤化 17,850 2.7% 33,890 4.9% -2.20
  ・コークス炉化学原料化 208,949 31.9% 208,467 30.3% 1.60
  ・合成ガス化 57,758 8.8% 57,740 8.4% 0.40
 ●白色トレイ 364 360
 
(注) 紙製容器包装について
 市町村から引き取った紙製容器包装はその品質に応じて、製紙原料化、製紙原料以外の材料リサイクル化、固形燃料化する。手法の組み合わせにより再商品化を行うので、契約時では再商品化手法別の内訳を示すことはできません。
 
プラスチック製容器包装の再商品化手法別落札量構成比の推移
 
7.分別収集物の落札量・落札単価(加重平均、消費税抜き
                                                                                                                          単位:円/トン
  分別収集物落札量(トン) 容リプラ
落札量(トン)
製品プラ
落札量(トン)
総合
落札単価
容リプラ
落札単価
製品プラ
落札単価
分別収集物合計 39,268 32,536 6,732 60,396 59,856 63,005
  ●材料リサイクル 23,530 18,926 4,604 64,248 64,454 63,405
  ●ケミカルリサイクル 15,738 13,610 2,128 54,636 53,463 62,138
 
 
 

 

 

 

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