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23区 大田清掃工場建設工事 落札はタクマ・東急建設で186億円

2010年06月23日 18時28分23秒 | 東京23区のごみ

東京二十三区清掃一部事務組合HPよりhttp://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/

■大田清掃工場建設工事契約における総合評価の結果について
大田清掃工場建設工事の一般競争入札を総合評価落札方式により実施しました。 このたび、契約相手が決定しましたので、総合評価の結果についてお知らせします。
■大田清掃工場建設工事 総合評価の結果について (PDFファイル301KB)

なお、入札経過調書については、「東京電子自治体共同運営電子調達サービス」からご参照ください。
【検索方法】
入札情報サービス > 入札(見積)経過調書 > 工事 
検索条件設定  自治体 : 東京二十三区清掃一部事務組合
年 度 : 2010年度
業 種 : 業種一覧表 > その他工事『4600焼却設備』
●「検索方法」まで↑↑~とても親切。今まで、いろんなパターンで検索したけどうまくいかなかった。まさか数百億円もする焼却炉建設工事が「その他工事」とは思わなかった。


「大田清掃工場建設工事 総合評価の結果について(平成22年6月)から一部抜粋
1 工事概要
(1) 工事件名 大田清掃工場建設工事
(2) 工事場所 大田区京浜島三丁目6番1号
(3) 工事概要
ア 全連続燃焼式火格子焼却炉(廃熱ボイラ付)
規模 600 トン/日 (300 トン/日・炉×2炉)
イ 工場棟 鉄骨鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造) 1棟 ほか付属棟
ウ 煙突 鉄筋コンクリート造外筒・鋼製内筒型 高さ約50m
(4) 工期 平成22 年6月23 日から平成26 年9月30 日まで

表-1 ごみ処理施設選定委員会
委員長:常勤の副管理者
委 員:総務部長の職にある者
委 員:施設管理部長の職にある者
委 員:施設管理部処理技術担当部長の職にある者
委 員:施設建設部長の職にある者
委 員:施設建設部計画推進部長の職にある者
委 員:大田区部長職にある者

表-2 ごみ処理施設技術評価委員会
委員長:施設建設部長
委 員:施設管理部処理技術担当部長の職にある者
委 員:施設建設部計画推進部長の職にある者
委 員:総務部企画室長の職にある者
委 員:総務部副参事(経営改革担当)の職にある者
委 員:施設管理部副参事(特命担当)の職にある者
委 員:施設管理部技術課長の職にある者
委 員:施設管理部発電計画担当課長の職にある者
委 員:施設管理部施設課長の職にある者
委 員:施設建設部計画推進課長の職にある者
委 員:施設建設部建設課長の職にある者
委 員:施設建設部建築土木担当課長の職にある者
委 員:施設建設部副参事(土木担当)の職にある者
委 員:施設建設部工場建設担当課長の職にある者
委 員:大田区課長職にある者
特別委員(学識経験者):山本 和夫氏(東京大学教授)
特別委員(学識経験者):内山 忠明氏(日本大学教授)
特別委員(学識経験者):藤吉 秀昭氏((財)日本環境衛生センター常務理事)
特別委員(学識経験者):寺嶋 均 氏((社)全国都市清掃会議技術顧問)

5 総合評価結果
総合評価の結果は、表-6に示すとおりでした。
この結果、評価値が最も高かったタクマ・東急建設特定建設工事共同企業体(表-6におけるA特定建設工事共同企業体)を落札者と決定しました。
表-6 評価結果
共同企業体名 技術評価点 価格評価点 評価値
A特定建設工事共同企業体 57.86 25.00 82.86 (タクマ) 落札!
B特定建設工事共同企業体 58.22 18.34 76.56 (日立造船)
C特定建設工事共同企業体 45.24 4.47 49.71 (カワサキ)
D特定建設工事共同企業体 40.09 0.42 40.51 (荏原製作所)

(2) 価格評価
入札の結果は以下のとおりでした。
予定価格 26,615,484,000 円(税込)
入札価格
A特定建設工事共同企業体 18,630,838,800 円(税込) (タクマ)  落札!
B特定建設工事共同企業体 20,758,500,000 円(税込) (日立造船) 
C特定建設工事共同企業体 25,187,400,000 円(税込) (カワサキ)
D特定建設工事共同企業体 26,481,000,000 円(税込) (荏原製作所)
以上、「大田清掃工場建設工事 総合評価の結果について」より抜粋。(赤字は渡辺)
詳細は: ■大田清掃工場建設工事 総合評価の結果について


※表は「入札・見積経過調書」より作成


ド素人的にみると、技術評価の内容など全くわからないが~
高得点の2社は僅差であったので最優先候補というのはなんとなくわかる。

しかし、価格面だけをみると、4社のうち、一番高額のところでも予定価格の99.5%の価格である。もしこの社が落札なら、落札率が99.5%なんてアヤシイということになるのだろうが~ よく新聞沙汰になる、予定価格が漏れたのではないかと~ 普通であれば、損をしない程度のぎりぎりの駆け引きになるのだろうが~

しかし、今回の4社の価格の開きは何なんだろう~ 最初っから、今回は、次を狙ってのパフォーマンスの社もあるのだろうが、予定価格の積算が一定基準の適正価格で試算したのであれば、もう、たたき売りとも思える半額セールに近い、大安売りの焼却炉建設事業になる。タクマの場合は、第一の建替えなしの可能性も視野に入れの大出血サービス、一気に価格で大逆転の勝負にでたのだろうか?!(元々は第二は日立造船のプラントだったわけだが~)

これまで長い年月、あたりまえのように行われていた、焼却炉の入札談合がいいとは全く思わないが、最重要視されるべきは安全性や技術であろうが、こうまで価格で競り合われるとある意味恐ろしい~ 価格を下げるためになにが切り捨てられるのか、環境保全か、安全性か、メーカーの諸々の人件費か、それとも~ とにかく損を覚悟で落札さえすれば、あとの補修工事などで元を取り戻すのか~  いろいろ疑心暗鬼になってしまう。







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