ストックホルム条約第 12 回締約国会議(COP12)で、条約附属書Aへの追加決定したのはクロルピリホス、中鎖塩素化パラフィン、長鎖ペルフルオロカルボン酸、、「長鎖ペルフルオロカルボン酸(LC―PFCA)」は、有機フッ素化合物(PFAS)の一種のようだ~(参考「PFAS新たに1種廃絶へ 有害物質規制の条約会議で合意」)
ストックホルム条約第 12 回締約国会議(COP12)の結果の概要
条約附属書Aへの追加決定、
クロルピリホス
主な用途 殺虫剤
決定された主な規制内容
・製造・使用等の禁止(以下の用途を除外する規定注)あり)
―農業用途での一部の農作物における特定の害虫の防除
―農業用途でのハキリアリ及びイナゴの防除
―牛のダニ駆除
―建築物の基礎に用いる木材の害虫からの保護
中鎖塩素化パラフィン(炭素数 14~17 までのものであって塩素の含有量が全重量の 45%以上であるもの)
主な用途 金属加工油剤・難燃性樹脂原料等
決定された主な規制内容
・製造・使用等の禁止(以下の用途を除外する規定注)あり)
―以下の用途の軟質ポリ塩化ビニル 多数あり-省略-
長鎖ペルフルオロカルボン酸(LC-PFCA)とその塩及び LC-PFCA 関連物質(炭素数9~21 までのもの)
主な用途 フッ素ポリマー加工助剤、界面活性剤等
決定された主な規制内容
・製造・使用等の禁止(以下の用途を除外する規定注)あり)
―交換部品として設計された半導体
―大量生産を中止した自動車の交換部詳細は
詳細は「別添1 ストックホルム条約第12回締約国会議(COP12)の結果の概要[」へ
バーゼル条約第 17 回締約国会議(COP17)の結果の概要
同条約の附属書を改正し、2030年に発効すること等が決定されました。また、輸出相手国への事前通告・輸入国における同意回答手続(PIC手続)の改善に係る議論が行われました。
ロッテルダム条約については、
「カルボスルファン」及び「フェンチオン」の条約対象物質への追加が決定されました。
環境省 2025年05月13日
2.会議期間中、条約ごとの技術的な議題や運用上の課題などについて議論が行われたほか、3条約間のシナジー強化や関連国際機関・枠組みとの連携を通じた効率的な対策の実施についての議論が行われました。
3.ストックホルム条約については、「クロルピリホス」、「中鎖塩素化パラフィン」及び「長鎖ペルフルオロカルボン酸(LC-PFCA)とその塩及びLC-PFCA関連物質」の条約附属書Aへの追加が決定されました。バーゼル条約については、同条約の附属書を改正し、2030年に発効すること等が決定されました。また、輸出相手国への事前通告・輸入国における同意回答手続(PIC手続)の改善に係る議論が行われました。ロッテルダム条約については、「カルボスルファン」及び「フェンチオン」の条約対象物質への追加が決定されました。
4.その他、2026年6月22日~26日にバーゼル条約公開作業部会がジュネーブで開催され、次回の3条約締約国会合は、2027年4月19日~30日にパナマ(パナマ共和国)で開催されることとなりました。
背景
会合の概要
開催地 :ジュネーブ(スイス連邦)
開催期間:2025年4月28日~5月9日
各締約国会議の主なスケジュール
ストックホルム条約第12回締約国会議 | 4月28日~ 5月 2日 |
バーゼル条約第17回締約国会議 | 4月28日~ 5月 7日 |
ロッテルダム条約第12回締約国会議 | 5月 4日~ 5月 9日 |
条約締約国会議合同セッション | 4月28日~ 5月 9日 |
(2)主な議題
<ストックホルム条約>
○ 条約附属書Aへの新規POPs物質の追加
・クロルピリホス
・中鎖塩素化パラフィン
・長鎖ペルフルオロカルボン酸(LC-PFCA)とその塩及びLC-PFCA関連物質
○ 認められる目的及び個別の適用除外の見直し
○ 条約の有効性評価
<バーゼル条約>
○ 戦略枠組みの改善に関する検討
○ PIC手続の改善に係る検討
○ 附属書Ⅳの見直しの検討
○ POPs廃棄物等に関する各技術ガイドラインの検討
<ロッテルダム条約>
○ 附属書Ⅲへの対象化学物質の追加(カルボスルファン、フェンチオン)
<3条約締約国会議合同セッション>
○ 条約実施に関する事項(予算、遵守、資金・技術支援等)
○ 3条約間のシナジー強化
○ 水銀に関する水俣条約との協力
○ 他の関連国際機関・枠組みとの協力
(3)会議文書等
議題、会議文書等は下記条約事務局のウェブサイトから入手可能です。
https://www.brsmeas.org/2025COPs/Meetingsdocuments/tabid/10057/language/en-US/Default.aspx
(4)我が国からの出席者
外務省、経済産業省及び環境省の担当官
(5)次回会合の予定
次回会合は、2027年4月19日~30日にパナマ(パナマ共和国)で開催される予定です。
今回と同様に3条約の締約国会議を連続で開催するとともに、3条約共通の課題については合同セッションで議論する予定です。
(6)関連情報
過去の報道発表資料
令和5年4月27日(開催について)
https://www.env.go.jp/press/press_01515.html
令和5年5月16日(結果について)
https://www.env.go.jp/press/press_01592.html
■ 各条約関連Webページ
・ ストックホルム条約関連情報
http://www.env.go.jp/chemi/pops/index.html
・ バーゼル条約関連情報
http://www.env.go.jp/recycle/yugai/index.html
・ ロッテルダム条約関連情報
http://www.env.go.jp/chemi/pic/index.html