帝國キネマ100周年記念イベント
活動写真弁士&ピアニストによる ライブ上映会
『何が彼女をそうさせたか』 @東大阪市文化創造館
東大阪にはかつて「帝國キネマ演藝株式会社」の長瀬撮影所があり、
東洋のハリウッドとまで言われたことがあったそうです。
不運なことに火災で焼失し京都太秦のほうに統合されたそうです。
当時の無声映画のフィルムはほとんど現存するものがなく、
今回、上映された『何が彼女をそうさせたか』(鈴木重吉監督1930年公開)は、
なぜかロシアで見つかったものをもとに復元されたそうですが、
残念ながら冒頭部分と最後の部分は欠落しており、
その部分は当時の台本をもとに再編集された字幕が挿入されていました。
以前、チャプリンの古い短編映画で、
弁士風のナレーションを付けたのもをTVで見たことはありますが、
実際に活弁で長編映画を見たのは初めてでした。
音のないところどころ不鮮明な白黒映像なのですが、
弁士 大森くみこさんが巧みに声色を使い分けて発するセリフと、
天宮 遥さんのノスタルジックなピアノ演奏とがあいまって
なんとも不思議な臨場感を味わいました。
映写機で投影される映像は何度でも再生可能ですが、
弁士の演技と生演奏はその場限りのもの。
それらがひとつとなって上映される活動写真は、
二度とは同じものを見ることができない一期一会の芸術だったのですね。
活動写真弁士&ピアニストによる ライブ上映会
『何が彼女をそうさせたか』 @東大阪市文化創造館
東大阪にはかつて「帝國キネマ演藝株式会社」の長瀬撮影所があり、
東洋のハリウッドとまで言われたことがあったそうです。
不運なことに火災で焼失し京都太秦のほうに統合されたそうです。
当時の無声映画のフィルムはほとんど現存するものがなく、
今回、上映された『何が彼女をそうさせたか』(鈴木重吉監督1930年公開)は、
なぜかロシアで見つかったものをもとに復元されたそうですが、
残念ながら冒頭部分と最後の部分は欠落しており、
その部分は当時の台本をもとに再編集された字幕が挿入されていました。
以前、チャプリンの古い短編映画で、
弁士風のナレーションを付けたのもをTVで見たことはありますが、
実際に活弁で長編映画を見たのは初めてでした。
音のないところどころ不鮮明な白黒映像なのですが、
弁士 大森くみこさんが巧みに声色を使い分けて発するセリフと、
天宮 遥さんのノスタルジックなピアノ演奏とがあいまって
なんとも不思議な臨場感を味わいました。
映写機で投影される映像は何度でも再生可能ですが、
弁士の演技と生演奏はその場限りのもの。
それらがひとつとなって上映される活動写真は、
二度とは同じものを見ることができない一期一会の芸術だったのですね。