ども。桶屋です。
昨晩夜更かしして寝不足だったので
今朝は電車で爆睡する気満々だったんですが、
2時間の通勤時間の間、一秒も座れませんでした。
原因はと言うと、どうもこの時期、
北京都は観光客が若干増るみたいで。
カニ食い旅行だろーなって言うご年配方がちらほら。
一車両に2、3組はいたんではないだろーか。
ちくしょー。俺も老後はああやって過ごしたいから
怒るに怒れんではないか。うらやましいなぁ、もー。
そんなわけで、眠すぎる一日でした。
今週もあと一日。土曜日は水道メーターの検針…。
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珍しく学習参考書の話。
浪人時代、非常に面白い授業をしてくれた漢文の先生の学習参考書。
俺が浪人のときに、「実は参考書の依頼がありましてね。ただ俺の地で執筆すると発禁になりそうで…」という話を先生から聞いてはや6年。昨年12月にやっと出版。
ほんとに出版社と、もめたんだろうか。
本来なら先生の教え子(というより信者)として、
この本買うべきなんだろうけど、立ち読みしちゃいました。
浪人のときの授業から過激な発言を抜き取って
マイルドにした感じの本で、受験対策としての
中村漢文のエッセンスはしっかり詰まってるっぽい。
しかも、地の文がまんま先生の語り口調。
ほんとに懐かしいなぁ。なんか感無量?
―最初の浪人の漢文の授業の日。
先生「お前はしっかり漢文を理解して点がとれるようになりたいか?
それとも、別にわからなくてもいいから頭を使わずに楽に 点がとれるようになりたいか?」
生徒「?理解して点がとれるようになりたいです。」
先生「この偽善者がw楽して点取れる方が良いに決まってんだろw
第一、お前らの頭じゃ漢文を100%理解するのは無理だ。
それができる奴は最初から浪人しない。
いいか、俺の教える漢文はとにかく『いかに楽に点をとるか』だ。
このために、ひたすら汚い解法とテクニックを教える。
読解が正攻法なら俺はゲリラ戦法だ。だまされたと思ってやってみろ。
いいな。…では授業を始める。」
こんな感じで授業がスタート。
こんなアウトローがいるのが予備校なのかー。
って思ったのを今でも鮮明に覚えてる。
―ふむ。傍線部の意味を正しく説明しているものを選べ、か。
文脈なんてクソくらえだ。早速ゲリラ戦法を使おう。
この手のセンターの問題はまず選択肢を仲間わけしてみてくれ。
1、2は主語が「孔子は」になっている。これは同じグループ。
3、5、は主語が「老子は」になっている。この二つも一つのグループ。
4は主語が「孔子の弟子は」になっている。4番をまず消せ。ポアせよ。
次は述語を見てみよう。…これだと5番がポアだな。
で、「卑」という漢字の訳を比べてみよう。…3番ポア。
最期に再読文字の訳し方をそれぞれ見てくれ。…2番ポア。
な。問題読まなくても最低限の知識があればセンターは正解できるんだよ。
解き方がむちゃくちゃだけど、やってみたら
どうしても迷ったときとかに絶大な効果があった。
だまされたと思って、ってのはホントだよなー。
つーか「ポア」ってw
ちなみに、中村先生と言えばこの解法と
午後ゼミの半分を占めるエログロトークが有名なんだけど、
文系2次試験対策の白文読み下し対策もすごかった。
これは流石に正攻法だったけど、非常にわかりやすかった。
「もともと漢文の先生になる気じゃなかった。
ひょんなことで漢文の先生になったので必死に勉強した。
とりあえずまずは古今東西あらゆる過去問をひたすらといた。
だから、過去問はほとんど暗記している。
俺が苦労したところからエッセンスだけを抽出してお前たちに教えるからな。
いいか。中村ゼミの奴らは白文読み下しは絶対に得点できるようになるんだ。」
というのは本人談。納得。
思い出してみると、おもしろい話がたんまり。
正直書ききれないし、おもしろさをうまく伝える自信がない。
だけど、中村先生の授業は
楽しかった浪人時代のうちの重要なエッセンスの一つ。
先生元気かなー。
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