ビスケットのあれこれ

ビジュアル言語ビスケット(Viscuit)に関するあれこれを書いてゆきます.

じゃんけんのシミュレーション

2013-12-21 12:04:12 | 1
以前,伝染病の感染のシミュレーションを紹介しました.これは指数関数と線形関数の性質を数学を使わずに説明できるというビスケットらしい例ですが.

今回は,3すくみのシミュレーションを作ってみます.



グー,チョキ,パーの絵を描いて,ぶつかると勝った方に絵が変わるというものです.たとえば,グーとチョキがぶつかると,グーが勝つのでチョキがグーに変わります.これを3つ作って.



それぞれの絵が動くようにして,



ステージに5つずつ置いて動かしてみます.どうなるでしょうか.

動画をごらんください.


ぶつかりながら増えたり減ったりします.

パーが優勢になって

とうとうグーを滅ぼしてしまいました.すると,

チョキの天敵が居なくなるので,最後はチョキが優勝するのです.

絵の動く速度やぶつかり方などをちょっと変更すると結果が変わりますが,毎回同じなのは,滅ぼしてしまったものは負けるということです.

考えてみれば当たり前のことなんですが,やってみるまでは中々気がつきませんよね.
生物多様性が重要であるという一つの理由と言ってもいいのではないでしょうか.
あと,一番強いものより二番手がいいということも言えそうですね.

フラッシュが見れる方はこちらもどうぞ.

プログラミングができると,こういうシミュレーションによる実験が簡単にできるということでもあります.筧先生は「プログラミングは脳を拡張する」とおっしゃってましたが,まさにこういう遊びのことですね.

プログラミングは面白い.