●五体俳句003・口01・井沢正江
「腕」「舌」に続いて五体俳句の第3弾。「口」。
○「口すこし裂けしと思ふ炎天下」(井沢正江01)
○季語(炎天・夏)
【鑑賞】:こんな灼熱の炎天下を歩いていれば、口が少し裂けて広がったような気がします。暑さで舌を垂らす犬のように。
○井沢正江(いざわまさえ)(1921~2008)
○代表句「全く暮れかなかなは鳴かざりしこと」02
○季語(かなかな・秋)
【Profile】:台南第一高等女学校卒。1940年帰国。1946年日本橋の石油問屋入社。1948年、「雪解」入門。→皆吉爽雨に師事。1983年、爽雨没後「雪解」主宰。
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井沢正江掲載句
03秋の蛇美しければしばし蹤く(秋の蛇)〈特集・美し俳句〉2016/10/14
04夕空のからくれなゐに義士祭(義士祭・冬)〈色彩・韓紅〉2016/12/14
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