●五体俳句0149・耳05・鈴木詮子・2013-11-19(火)
○「しはぶきは父か雪夜の耳痺れ」(鈴木詮子01)
季語(雪・冬)
雪の夜に咳き込む声が聞こえます。聞こえたような気がします。父の声でしょうか。あるいは冥界からの父の声でしょうか。寒さで痺れた耳に聞こえた幻聴でしょうか。
○鈴木詮子(すずきせんし)(1924~1997)代表句「奄奄と尾燈吹雪くを追ふばかり」02季語(吹雪・冬)東京都出身。東大経済学部卒。1953年「雲母」入会、→石原八束に兄事。1961年「秋」創刊に同人参加。第18回現代俳句協会賞受賞。
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