●次元俳句0256・底(空間)06・辻井喬01・2015-12-06(日)
○「寒鯉は底を動かず夜がくる」(辻井喬01)
○季語(寒鯉・冬) 「かんごいはそこをうごかずよるがくる」(→「毎日新聞2014年5月24日」より引用)【→次元俳句-索引 →俳人一覧(あ・か・さ・た・な・は・ま・や)】
【鑑賞】:「底」には「水底」が多い(→次元253)ということでしたが、この句も例外ではありません。水底にじっとして動かない寒鯉。そのまま夕闇が迫ります。
●辻井喬(つじいたかし)(1927~2013)
○好きな一句「枯蓮や風憩わずに三日月へ」02
○季語(枯蓮・冬) 「かれはすやかぜいこわずにみかづきへ」(引用同上)
【Profile】:本名、堤清二。セゾングループ元代表。詩人・小説家としても活躍。→室生犀星詩人賞、谷崎潤一郎賞ほか受賞。俳句は1999年に「並木句会」(江口克彦主宰)に参加。
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