ヴァニラ・アイスはプラチナの夢をみるか?

サンプル数一人の話。日記、アニメの感想などを独りよがりに書いてます。

良作、ジブリの新星監督の今後に期待です

2010-08-03 21:47:57 | アニメ・特撮系
見てきました。『借りぐらしのアリエッティ』。

ストーリー的に物足りなさはあったものの、上映時間を考えれば上出来だったと思います。

観賞後の爽やかな感動は昨今のどぎついアニメにはないものでした。

それから鑑賞前の心配ごとは「宮崎作品の劣化コピーになっていないか?」ってことでしたが、その心配は一応杞憂に終わったと思います。

宮崎作品(ジブリっぽさ)を受け継いではいるものの、作品全体から受ける印象は初期の「世界名作劇場」。

原作の世界観を大切にしながら、日本人の感性やオリジナルの舞台設定にあったものにアレンジしていくという手法は実は高畑作品か?などと思ってしまいました。

さてさて、感想ですが、今作の設定からして上を下への冒険活劇になるワケがなく、予想通り静かに物語は進行していきます。

それでもメリハリの効いた演出と丁寧な作画で見るものを飽きさせません。

そういうところはさすがにジブリですね。まぁ、でもやっぱり話としては物足りないのです。

というのもアリエッティや人間の少年、翔との交流しかり、家族以外の小人、スピラーの出番の少なさしかりで、もうちょっとエピソードを盛り込んでもよかったのではないか?と思いました。

個人的にあのラストだったので続編を見たいですね。あのクオリティでテレビシリーズは無理でしょうから、劇場作品で3、4部作くらいで見たいですね~。

それからキャスティングについては、ジブリ得意の”声優を使わない”キャスティングでしたが、今回はすごくよかったと思います。

アリエッティや翔もすごくよかったのはアリエッティのお母さん役の大竹しのぶさんとハルさん役の樹木希林さん。

アニメの仕事なんてしたことないと思うんですが、メチャメチャうまい。

特に樹木希林さん演技は一見の価値あり、ハルさんのキャラを上手くとらえていると思います。

ハルさんの派手な動き(この映画では猫の次によく動くキャラです)もあいまってとてもユニークなキャラに仕上がっていて、映画が楽しくなっています。

そうそう、それから演出ではこの作品では小人にとって大きな存在は”危険”で小人より小さいものは”かわいらしく”描き分けがされていて、猫、カラスなどはそれはそれは獰猛に、一方昆虫などはものすごくかわいく描かれています。

ダンゴムシの出てくるシーンが何気に可愛らしくて好きですね~。

それにしても監督は今作が初めてメガホンをとったというにはにわかには信じられないですが、本人は監督よりもアニメーターに戻りたいらしいんですよね・・・・。

まぁワタクシとしては監督として活動してほしいんですけどね。

今、ジブリって監督できる新しい人がいないような状況が続いてて、『ゲド戦記』とかも次世代の監督育成作品っていう色合いが強いですよね。

今作もそんな感じではありますね。脚本とか宮崎駿さんがやってて鈴木さんがプロデューサーで、米林監督もこの二人に引っ張られながら仕事したんじゃないでしょうかね?

早く独り立ちしてもらって未来のジブリを背負ってたってほしいもんです。

借りぐらしのアリエッティ ノーカット版 予告 The Borrower Arrietty Trailer


人間から”借り”ぐらしをするという発想はすごくいい。

しかも”借り”をするために小人がいろいろ仕掛けをしていたりする描写はすごく楽しいんですよ。

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コメント
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