すでにさんざん指摘されているとおり、世は「出版不況」である。
とにかく、本&雑誌が売れない。
そんなわけで、先日のエントリで書いたとおり、クルマ雑誌の
名門『NAVI』(二玄社・刊)も2月売り号で“休刊”となる。
年明け早々、新聞報道によって
「雑誌『NAVI』、2月休刊へ」という事実が明らかになってから、約3週間……。
まずは1月売りの『NAVI 3月号』が発売された。
最終刊となる“2月売り号”の「ひとつ前の雑誌」ということになる。
なによりも、当事者である「“編集スタッフ”の肉声を知りたい」と
思って、さっそく読んでみた。
『NAVI』の場合、冒頭部分に“編集長コラム”が載っており、
. . . 本文を読む
先日もエントリで書いたが、“コワイ話大好き人間”のツボを刺激する
雑誌『幽(you)』最新号(Vol.12)を読んでいる。
連載記事の中に、イラストレーター・大田垣晴子が
日本の妖怪について語るイラスト・コラム「あなたが怪」があり、
わりとお気に入りなのだが、今回のお題は“船幽霊”であった。
“船幽霊”というのは、海上を往来する船にとりつき、 . . . 本文を読む
今回のエントリは、単なる「“ネコ好き”&
“ペット馬鹿”の独り言」と思っていただいて結構。
しかし、なんぼなんでもこれはヒドイ……と思ったので、書いておく。
『週刊SPA!』という雑誌がある。
正直、この雑誌自体が最近、かなりパワーダウンしていて
内容的にアレなのだが、福田和也に坪内祐三、鴻上尚史あたりの
連載を目当てに、結局のところ毎週、購読していたりする。
で、今週ウリの同誌(2010年1月26日号)の記事に
「結論:猫を飼うと女にモテる!」というのが出ている。
この記事の内容が、とにかくお粗末というか、ヒドすぎる。
どういう内容かというと、概要はまぁ、記事タイトルのとおり。
要するに「ネコとともに暮らす男に“グッとくる”女の子が増殖中!」と。
で、実際にネコを飼うことで「モテている」という
男どもの具体例を、記事の中で紹介しているわけなのだが、
コイツがまぁ、なんというか . . . 本文を読む
以前も書いたとおり、何を隠そう、私は“コワイ話”が大好きである。大きな声では言えないが、俗に言う「出る場所」ってヤツにも通ったし、仕事柄というとアレだが、そのテの話を耳にする機会は、おそらく「ごく普通の方々」より、はるかに多いと自負している。
そんなワケで、以前のエントリでも書いたが、「日本初の怪談専門誌」を謳う雑誌『幽』(you)を、いまだ愛読している。綾辻行人に京極夏彦、小野不由美……といっ . . . 本文を読む
12月18日に発売されたばかりのコミック、
『毎日がおひとりさま。~ゆるゆる独身三十路ライフ』を読んだ。
実は、作者の“フカザワナオコ”は
これまで知らなかったマンガ家さん(失礼!)なのだが、
新聞で読んだ書評記事が面白そうだったので、
買って読んでみたのである。
内容は、とにかくタイトルを見ればわかるとおり。
要するに「三十路、独身、彼ナシ、貯金ナシ」という . . . 本文を読む
小野不由美の小説『屍鬼』といえば、
ご存知の方も多いと思うが、日本を代表するホラー小説。
その緻密な描写&圧倒的ボリューム
(なんたって、初出時のハードカバー単行本は上・下2巻組。
しかも、それぞれが国語辞典なみの厚みを誇っていたというw。
マジな話、読んでいる間は、毎日
カバンの中にレンガを入れて持ち歩いてる気分だった。
たしか、新潮文庫版でも5分冊とかだったような……?)
その『屍鬼』がコミック化されてるのは知ってたんだけど、
その流れで、いよいよアニメ化されるらしく、
現在、
. . . 本文を読む
「これから100年間の世界情勢を展望する」という
触れ込みの本、 『100年予測』が、各方面で話題になっている。
こないだの日曜には、朝日新聞の
書評コーナーでも採り上げられていた。
実はこの本、先月、書店でパラパラと立ち読みしていたら、
とんでもないことが書いてあったので一応、購入。
ようやく今、読み終わったところである
(自分は基本的に“小説大好き人間”なので、
同時並行で . . . 本文を読む
夏向きの作品ということで、ケッチャムの小説などを読んでみた。ケッチャムといえば、いまごろ書店には新刊の『黒い夏』が並んでいるが、今回読んだのは『オフシーズン』(扶桑社ミステリー)。添付の写真の通り、本のカバーは「少年とカラス」を配しただけの、きわめてシンプルなものだが、この、静かでどこかポエティックなビジュアルと本の内容に、ほとんど(というか、まったく)関係が無いというのがスゴイ(笑)。本書の . . . 本文を読む
唐突だが、みなさんは“ゲームブック”をご存知だろうか? ゲームブックとは、サイコロを振った結果に合わせ、指定されたパラグラフをたどって読み進む、一種の“アドベンチャーゲーム”のようなものである。例えて言えば、森の中で盗賊に襲われた場面で「サイコロで偶数が出たら○番へ」「奇数が出たら○番へ」といった具合に、各プレイヤーに応じて、展開が変化していく冒険ファンタジー小説をイメージすれば近いかもしれない . . . 本文を読む
かつて『新耳袋』のエントリでも書いたが、私は、いわゆる“コワイ話”というやつが大好きである。とくにこれだけ暑い毎日が続くと、背筋の凍るような話は大歓迎。そんな中、発売されたのが「日本初の怪談専門誌」をウリにする『幽(you) Vol.3』(メディアファクトリー刊)だ。
この『幽』、昨年夏に発売されたVol.1は入手していたが、いつの間にやら発売されていたらしいVol.2を見かけないでいるうちに . . . 本文を読む
久々にすさまじい本と出会ってしまった。以前から、本というものにはそれぞれ“熱量”のようなものが存在すると考えている。要するに、“執念”だとか“思い込み”だとか、そういった要素がギュツと凝縮されている本=熱量の高い本ってことである。最近流行の『声に出して読む~』とか『仕事のできる人の~』とか、あのテの本の対極にあるものと考えればよい。
これまで読んだ中で、もっとも高い熱量を感じたのが船戸与一の『 . . . 本文を読む
知ってる人も多いと思うが、各巻99話の“コワイ話”を収録した怪談本『新耳袋』シリーズが、6月に出たばかりの第10夜(第10巻)で、ついに完結した。実を言うと、私はこのテの“コワイ話”というのが大好きだったりするので、この『新耳袋』シリーズは、98年の刊行開始以来、欠かさずにチェックしてきた(正確に言うと、本シリーズは扶桑社から出ていた『新・耳・袋』を親本として編まれているので、その源流は98年以 . . . 本文を読む
先日見たシャマランの映画『サイン』のショックが抜けない。というか、ありがちな“異星人侵略モノ”としても、やっぱあんまりだろう、あれは……。というわけで、なんか口直しになりそうなものは? と本棚をあさっていて見つけたのが、この本。SF界の王道である“異星人侵略テーマ”でこの本を選んでしまうあたりが、私という人間の「どうしようもないB級志向」を物語っているが、まぁ仕方がない。実際そうなんだから……( . . . 本文を読む
なにかと話題を呼んでいる『アマゾン・ドット・コムの光と影』(横田増夫著/情報センター出版局)を読了。いまや業績絶好調のオンライン書店の配送センターにアルバイトとして潜り込み、現場からの視点を盛り込みつつその実態をレポートした“潜入ルポ”である。
一読して驚かされるのは、IT企業の中でも知名度の高さでは群を抜いているアマゾン・ジャパンの徹底した秘密主義である。「もと流通業界紙記者」という経歴をも . . . 本文を読む
鈴木光司のホラー短編集『アイズ』を読んだ。鈴木光司といえば、言わずと知れたあの『リング』『らせん』の作者。カバーの帯に「“本当にあった怖い話”を取材して描いた、リアルホラー!」というコピーが躍っており、こっちとしてはそれなりの期待をもって読んだ。読んだ……のだけど、その感想はといえば、正直「あっちゃ~!」というもの。
短編集といえば、全体として“ハズレ”って出来でも、中に1つか2つ、「これは . . . 本文を読む