うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

楡周平の本を

2007年04月29日 07時35分14秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
今日は連休の2日目、天気は晴れ、野外は青葉繁れる爽快な季節。
 この期間、核家族の若い夫婦の家庭は大変だ。あっちこっちへ家族サービスで忙しい。今の家庭は子供中心だからだ。
 世間はそのようである。うら悲しいおじさんはどうするか。その辺を一人うろちょろするか、金もないし相手もいないし。
 あるいは、猫の額ほどの庭に出て草木の様子をながめるか。蠢きはじめた小さな虫たちを観察するか。そろそろ蝶々もトンボも来ている。それとも、のんびりベッドに横たわりながら、近所の生活音にまぎれつつも野鳥の鳴き声に耳をそばだてて、合い間の静寂を楽しもうとするか。 
 前文同様にして、以下もよしなしごとを綴る。

 ここでわたしの読書傾向とはかけはなれるが、ミステリー作家を紹介する。
 楡周平と言う作家である。今日の讀賣新聞、‘本よみうり堂’著者来店にインタビュー記事が掲載されている。「陪審法廷」(講談社・¥1,700.)という新作である。楡周平は1996年に国際謀略小説でデビューしそれ以来、今までプライベートは伏せてきていたのだが、この記事では意外なことに顔写真入りだ。以前、「週刊新潮(?)」に家電流通業界の小説を連載していた。
 経歴では、父親は外国船員で慶応大学を卒業後、外資系の会社に勤めたとある。

 わたしの育った田舎は山峡の町であり、当時は人口一万八千人程度の炭焼き・養蚕・葉タバコ(松川葉)・ササニシキの稲作で生計を立てる純然たる専業農家の集落になる。現在はJR線で東北本線と大船渡線の中間に位置し、あのフカヒレで有名になった遠洋魚業の宮城県気仙沼港と、どちらにも今ではクルマで大体30分以内で行ける。
 情けない話になるのだが、わが町の昨今は、最近の新聞・週刊誌にも取り上げられ財政破綻の町として県内外で知られてしまった、そしてそれを理由に昨年の一関市との合併時にもはじかれた。
 それでも県立高校があり、初期の頃は普通科に加えて全国でも珍しいタバコ科を設置し最盛期には全校生徒300人余りの規模であった。(わたしたちの在校時代、日本一小さな高校と言われた)しかし時代の流れで来年3月を期し近所の高校に統合が完了。つまり、母校がなくなるのだ。
 世の中は変わるもの、人生は様々、所詮人間は勝手な生きもの、喜怒哀楽のうち、良いことは覚えておくことにして悪いことはすぐ忘れるようにしよう。

 実は、楡周平がこの高校の出身になる。わたしの数年、後輩にあたる。むろん、全然分野が違うので、面識はない。
 まあ、その世界ではベストセラー作家であり、なにかの機会で書店に立ち寄ったら、店先で平積みしていると思われるので手にとって見てください。
    

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