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翌日は台南の観光名所とされるオランダ人の住まいであった 安平古堡 に、また近くにある 安平樹屋 では倉庫ごと包み込むガジュマルの驚愕の生命力に眼を瞠る。
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三日目は今回の旅行目的とした台中市になる山間部の 阿里山 へ、ホテル敷地内では以前に日本から持ち込んだソメイヨシノの9年前の治療結果を見る。散歩道では、戦前に日本へ搬出した後(日本の薬師寺や明治神宮などの神社や造船等の建造に使ったとされる)の台湾檜・紅檜を登ったり下りたりして見て回る。翌早朝、 阿里山森林鉄道 にのり 小笠原観望台2435m へご来光を見に行く。日の出は05:26である。遠景の尖った山は 玉山3952m(日本名で新高山)。
この日、わたしには珍しく、夜の森閑とする宿のベランダで俳句が出来た。「からみ入る 夜のほろほろ鳥と汽車の断裂音」
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日月潭 の湖に次いで、近くの現住民族サオ族のバザールの駐車場でトックリキワタを確認する。
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続いてタイヤル族の住む 司馬庫斯 へ、峻険な山々を蛇行し片道3時間をかけて訪ねる。
翌日は早速、台湾檜・紅檜の 巨木区 を目指してトレッキングの要領で歩く。途中は筍が出放題取り放題の淡竹(ハチク・呉竹)の竹林や林相はシンプルな樹林であり、意外と植生が貧しいのかと感じる。倒木更新は皆無である。
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台湾は日本と違い春夏秋冬という四季変化がなく、当地の落葉樹は落葉しないか、年中着葉している。植物にとって生育は降雨量と特に最低気温がポイントか。だから日本と比べて植栽や維持管理の時期は異なると思われる。また日本では観葉植物とされる木本や草本は、個人の居間やインドガーデンに利用されるが、当地の公園・緑地や街路樹、個人の庭では当たり前のように野外で中木や生垣、低木として配植される。
昨年のタイと今回も日本樹木医会千葉県支部の海外旅行に旅慣れた大先輩の樹木医と行動したが、わたしにとって大変いい機会を与えられて感激至極である。来年はインドの北部ということであるが、年金生活者になっていれば資金的に難しいかな。