うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

なんにもない田んぼーー故郷編

2015年09月27日 11時41分20秒 | 地方・故郷・方言
 これは初秋の午後の一刻の画像、ありきたりななんにもない田んぼの風景である。時代は変わる、かつての米の品種は ササニシキ、ササシグレ だったが、今はすべからく ひとめぼれ に変わってしまった。
 人っこひとりいない農村の景観、稲はもうすぐ刈り入れ時の盛りを迎える。お百姓さんは春の種まき、田植え以来の半年余りの栽培期間を経て、今かと今かと収穫を待ち焦がれる。作柄、食味、石高、出荷時の等級・・・。
 どこにでもある稲穂の黄金色の海に、天日干しの稲架(ハサ)掛け、あぜ道。多分、近づくとバッタが多くいることだろう。用水路にはのま貝、かえる、どじょう、げんごろう、いもり、みずすまし、めだか、こぶな などの生き物たち。カマキリ、赤とんぼ、おにやんま も飛んでいる。
 ところで、付け足すとここは歴史上知られる 「後三年の役」 の古戦場跡でもある。

 さてさて、遠方にある横に長い建物はわたしの母校である小学校だ。少年時代、下校途中に草刈りや水引きなどの農作業の手伝いや、仲間たちと道草を喰い、通学していた。わたしはこんな光景の中で育ったのだ。

            

            

            

            
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ガンボクエゴノキのことーー故郷編

2015年09月27日 07時24分35秒 | ランドスケープデザイン
 ここでは ガンボクエゴノキ のことに触れる。この樹木はエゴノキの突然変異体で里山で発見されたもの。国内ではここにしかない唯一の品種とされている。以前から聞いていたが、わたしは、この日に初めて見ることが出来た。自生地で枯れそうになったので、根株を分けて、今はSさんの庭先に厳重に栽培されている。お話をうかがっていると、亡くなられた主人や引き継いだ奥様の情熱あふれる手当に感銘する。わたしは、希少種の保護・繁殖や遺伝子保存活動をしている、林野庁関係のシードバンク制度を紹介する。
 樹形や幹の形状が異様ともいえる姿をしている。雲流柳を極端にコンパクトにした樹形に似ている。花はいっぱい咲くが結実はしない。したがって、直接的な繁殖方法は株分け、取り木や接ぎ木しかない。致命的ではないが、毎年、今頃に枝の先端部分が枝葉ともに枯れるらしい。

 今までこの樹木は、いろんな人が見に来ていて、その中では役所や大学教授や樹木医の専門家も多いらしい。近距離でもあり先の東日本大震災の陸前高田市の 「奇跡の一本松」 関連で噂を聞きつけて寄る方々もいるらしい。そのいきさつを聞いていると、実地に携わっての有効な意見がないらしくてSさんはもどかしい思いを持っていると感じる。それに対し、木を実際に植えたり剪定したりその後の経年変化を見守ってきた実務経験がないと無理だろう、とわたしは率直な感想を伝える。
 わたしは同郷人としても、なんだか、Sさんとは時間を忘れて育成方法話に盛り上がり、落葉時期に再訪を約束した。

            

            

            

            

                        
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