僕は、嫌われ者の愛煙家だ。
確かにマナーの悪い喫煙者はいる。
ポイ捨てしたり、人ごみで吸ったり
ヒドイ人も多かった。しかし、歩行
喫煙禁止や喫煙区域指定が各地で
条例化されて、首都圏ではかなり、
マナーは向上した様に感じる。
勤務先のオフィスビルも類に漏れず、
某私鉄駅に直結しているので、早くから
全館禁煙となっていた。
しかし、ビルには喫煙場所も灰皿もない。
仕方なく、ビルに入居する愛煙家は皆、
携帯灰皿を片手にビルのエントランスで
燻らせていた。
今度はその光景が”みっともない”と
通行人から苦情が来たらしい。
何だかなぁ～。
そもそも、関係者以外は”立入禁止”の
敷地内を勝手に通り抜けた挙句、
何故？そんな事をのたまうのか？
しかもそれをパブリック・コメントとして
喫煙場所も設置しないで、注意してくる
ビル管理会社も度が過ぎている。
確かに、受動喫煙は不愉快だ。
と仰る内容には同意する。
最早、全席禁煙の居酒屋やバーも
都内では珍しくなくなってきた。
だから、個人的に禁煙エリアの
拡大は仕方ないと解釈している。
しかし、”禁煙”を米国に倣って推し
進めるなら、酔っ払いに”優し過ぎる”
国として”お酒、酒販”についても、
同等に厳しく取り締まって欲しい。
飲酒運転防止や成人確認だけでなく、
販売や提供制限を設けろと言いたい。
新幹線も今年中に全席禁煙と
なるらしい。ＪＲは旧国鉄時代の
大赤字の補填に”たばこ税”が
充当されている事を忘れたのかなぁ。
頼むから、同時に車内での酒販も
止めてくれ。僕には、酒臭いのも、
酔っ払いの大声も、かなり不愉快だ。
昨今、増殖した被害者意識が剥き出しの
嫌煙家の人も清廉潔白ではない。
彼らだって自家用車に乗って、排気
ガスを噴出し、喘息被害の要因を
作っているひとりだ。
都会で生活していれば、気付き難いが、
絶対に世界の誰かに迷惑をかけて
生きている。そんな現代は”思いやり”
ひとつで皆が少し住み易くなる。
愛煙家だけを狙い撃ちで阻害するのは、
如何なものか？と僕は思う。
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