U魂(ウコン)

◆『U.W.F』最強伝説を追い求める
36歳 おやじブログ

【闘議 和魂米催(わこんべいさい)】

2007-03-28 | コラム 闘議

昨日の公開記者会見についての感想を
”榊原氏勇退”と好意的な報道が多い事に
疑問を覚えました。単にUFCオーナーで
あるロレンゾ・フェティータ氏に経営権を
売却した。それ以上でも以下でもなくて、
ビジネスとして割り切ったのだとの印象を
僕は受けました。
例えるなら、自分の愛車を売却する際には
当然ながら”キー”を渡さなねばならない。
そして、売買契約が成立すれば、二度と
そのハンドルを握る事はできない。
これは、会社間でも同じこと。勿論、榊原氏も
初めから手放すつもりなど無かったと察するが、
代替の無い日本の至宝である”総合格闘技”
というの名の”誇り(PRIDE)”を結局は
売却してしまった。榊原氏が売却に際し、
一円の金銭も受理せず、姿を消したならば
功労者として称えるべきだろう。しかし、
恐らくそんな事はないだろう。最後の最後に
荒唐無稽な奇麗事を並べなくても、静かに姿を
消せばそれで良かった。桜庭和志が離脱した時も
”家族”を強調したが今回もPRIDEを
”娘”に例え、親の気持ちで良い嫁ぎ先を
模索したとの表現だったが、子供は親の
所要物ではない。10年かけて日本で創造された
PRIDEも、既に個人の所要物という枠には
収まっていなかった。主張していた様に
”総合格闘技”を世界標準に押し上げたい野望が
本当にあったなら、別の手段もあった筈だ。
自分が辞する事で信用が回復するなら。との発言も
今更な感じがする。フジの資本を失った時点で
原点に返っていれば、誰かが支援したと思う。
ビジネスを美談に掏りかえるのは頂けない。
自力運営を断念し、売却して榊原氏の
”格闘技ビジネス”は終了した。何の問題もない。

今後、地上波が復活しようが異国で開催される
PRIDEは、もう、皆の知るPRIDEでは
ない気がする。ライブで観戦するからこそ
輝いていたPRIDEは、市場規模のケタが違う
米国で大きく変貌を遂げるかもしれない。ただ、
ポジティブな側面も充分に考えられる。階級統一や
ルール改定、選手ギャランティー高上、某●●道場
などの無駄な日本贔屓選手の淘汰、様々な良い方向も
生まれるだろう。しかし、それは全て生みの親である
”日本人”の手で行って欲しかった。正直、
ミドル以上の重量級はUFCよりPRIDEの方が
レベルは高いと感じている。ロレンゾの発言を信じて、
MMAの将来とブランドを良い方向に導いてくれる事を
只、願うのみ。ところで、他人事のように榊原氏に
エールを送っていた高田”褌”部長って設立される
新会社で何のポストになるんだろう。米国サイドには、
彼がどう映っているのかを知りたい。ダナではなく、
ビンスみたいに”煽り”を担当するのかな?



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます。 ()
2007-03-29 11:00:26
私も「勇退」ってのとは、ちょっと違う気がします。
ただ榊原代表の退任は凄く残念です。
これで「第2回U-STYLE Axis」の開催は完全に無くなりましたね。
(榊原代表に関係なく、無かったとは思いますけど・・・(苦笑)。)
返信する
Unknown (u-spirit)
2007-03-29 12:06:42
武さん、ホンマ、U-STYLEが
上井駅より先に頓挫するなんて…
まぁ、110kg王が動いてくれる事を
祈りましょう。
しかし、米国でタムは結構人気あるみたい
ですからね、吉田よりはカード組まれやすいかも
返信する