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萌えるゴミ

オスカル様と浅倉様

2005年11月15日 | 日々是良橘
僕の中ではオスカル様と浅倉様はリンクする部分が多いのです。

凛々しく、潔く、美しく、理不尽な事が許せない一本気な所、揺ぎ無い信念のもと正しいと信じたものに殉じる悲しいほどの純粋さも。

近衛連隊長からフランス衛兵隊に転属を願い出たり、
バスチーユに監禁させれてロクに裁判も受けさせられずに処分されそうになった部下を自らを顧みず助けに行ったり。
心通わせた友でもあり、一度は愛した男と、忠誠を誓い常にその身を案じていた王妃に弓引く事を決意するところも。
「貴女は最後まで私の味方ですよね?」と言った王妃に只、頭を垂れる姿は印象的だったな。

オスカル様は感情の起伏が激しくて激昂する事もシバシバで、アンドレに「軍人は常に冷静であるべきだ」なんて諌められたりしていたけれど。
浅倉は表立って激する事は少なかったと思うけどその胸の内はきっと彼女と同じように
熱かったに違いない。と思っていたりします。

(まあ方や少女漫画なので色々と美しく描かれているし、オスカル様が最終的に革命に参加するまでに決意を固めたのは自分でも気づかないうちに恋していたアンドレに寄る所が大いにあったとは思いますが)

議事堂に入れてもらえずにそれでも入り口に立ち続ける平民議員の制圧に嘗ての自分の部下が向かわされたと知って馬を飛ばして双方の間に割って入るシーンとか震えちゃうほど好きなんですが。
「どうしても(平民議員に銃を向ける)というのなら私の屍を超えてゆけ。」
「諸君に私の胸を貫く勇気があるか!?」
↑のような事を言うのです。

この無鉄砲で雄雄しい彼女と浅倉様の違いはアンドレやアランが居なかった事かな?


浅倉様の周りには「部下」はいるけど「同士」が居なかった事。
しかもこの部下ってのも最後まで主に殉じる忠臣という訳では無いし。
奴はいつでも独り。
彼を中心に人は集まるけれど肩を並べて共に歩く人はいない。
浅倉の周りには意見を闘わせる人すらいない。
誰も浅倉とは対峙しようとしない。
(浅倉に真っ向から反発した折笠や絹見のほうがまだましな位に思うんですが。)
愛してくれる人も、愛する人もいないのですよ。
男女の愛じゃなくてもいいのです。
「どうせ兵器になるしかないのなら今なりたい」と言ったパウラのように
「鉄屑の意地を見せてやる」と言った絹見艦長のように。
そんな風に思える「人」が居ないのはやはり不幸なことなのではないでしょうか??

独りでは上手く生きていけないのです。
愛する人や愛してくれる人が居ないと本当の意味で強くはなれないのにな。
なんて思ったりしました。
「国」じゃなくて「人」じゃ駄目だったのかい。浅倉良橘。

うん?オスカル様と浅倉様について語ってたはずなのにチョイ脱線ブロー。

オスカル様の台詞って浅倉様が言ってもさまになるなー。なんて思ったのですが(笑)
逆はありえないけど。

腐った方面的には

オスカルがアンドレに誓わせるシーンとかもお気に入りです。
アンドレを見据えてまるで詰問するみたいに言うんですよ。

「生涯かけて私一人を愛すると誓うか?」


嗚呼嗚呼嗚呼萌。