二人の正夢 ♪

Discdog Freestyle 「ハチ」と正夢を実現
その意思を継いだテッド、そしてカールと
奮闘、成長していく

昔話 その1

2013年02月10日 | ハチが我が家にやって来た

私が犬好きになったのはなぜだろう???
はっきりしたことはわからないが
昔,祖父の家には犬がいた。祖父は犬好き。

それは白い犬のスピッツだった。
名前は”ドン”真っ白な毛並が綺麗だった。
毛並ならハチの方が上かもしれないが(笑)

私は小学生で夏休みや冬休みに実家に遊びに行った際に
ドンと散歩ができる。それが楽しみでもあった。

たまにしか顔を合わせることができず,年間に数回しか散歩を一緒にできないのに
いつも遊びに行くと尻尾をフリフリ,私との再会を喜んでくれたことを覚えている。
このときがたまらなく可愛い。

今は家が多く建っているその道は,あの時桑畑がずっと続いていた。
現在のように人とすれ違うこともあまりなかった。
その道をドンと散歩をするのは実家に遊びに行ったときの私の楽しみだったが
昔は今のようなカラフルで軽いリードなどなかった。
鎖をジャラジャラ音をたてながら歩いていた。
いつもお喋りをしながら歩いた。
その度に私を見つめ,すぐに前を向いて歩いた。
この時,何とも言えない嬉しさや充実感があった。
この子は私の言っていることがわかるんだと勝手に思い,また話しかけながら歩いた。
犬は人の思いや言葉を理解することができるとこのときに私は感じていた。

ドンは外飼いであった。昔はどこの家もそうだった。
庭に鎖で繋がれ,犬小屋で寝る。
蛇足だが,その横にはニワトリが数十羽棚にいた。
卵を産むとコロコロ受け皿に収まる。
その卵で卵ご飯をするとこれが最高に美味しかった。
私が卵を取るときにドンはじっと私を見つめていた。
きっと私の嬉しそうな顔を見ていてくれたのだと思う。

犬はいいな~と子どもながらに思った。
そして,一緒に暮らしたいと切実に願った。
しかし,残念ながら我が家には犬を飼える環境がなかった。
ただ,この後,数十年経っても犬との生活を諦める気持ちは芽生えなかった。

私が犬好きになった第一の要因はドンだろう。
何の芸もなかったけど,抱きしめるとフワフワの白い毛が気持ちよかった。
会話をしながらの散歩がとても楽しかった。
会うと顔を思いっきり舐めてくれた。

ドンと過ごした決して多いとは言えない時間が
私を犬との生活への憧れに導いてくれた。

ドンの死に目にはあえなかった。
数十年経った今も思い出は心に残っている。
今,ドンは上から私をどのように見てくれているのだろう。
ドンがハチを引き合わせてくれたのではないかと感じている。
ドン,今ハチと暮らしてるんだ。二人で走り回っているよ。
ありがとう。ドン♪



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