日食？

第一話のタイトルは「太陽に挑む者」
太陽は、魂の象徴記号。
うわあ。すごい意味深。
もしかしたら、この頃はまだ、そんな深い意味はなく、ただイカロスの神話に掛けただけかもしれないのだけど。
でも、正にエドは「魂に挑む者」だ。

さて。以下は多少の雑誌ネタバレを含みます。
台詞ひとつに関する、そのまた派生記事なんで、あんまり気にしない方はどうぞ。
または２０巻が発売する８月までには確実に忘れてるぜ！という自信のある方もどうぞ～(笑)
（あっ、コメ欄はバリネタバレもOKだから、ご注意を！）

私さ、ホーエンハイムの台詞は、皆既日食だと思うのよ。
次のコマが、太陽神レト像が傾いて隠れてるののアップだし。
太陽は魂の象徴記号だし。
肉体の象徴記号・石＝地面に錬成陣を描き、その真上を太陽を覆う月の陰が通り過ぎる、皆既日食。
なんか、ありえそーじゃない？

という訳で、皆既日食についてwikiってみました！

ウィキペディア日食
次に日本で皆既日食が観察できるのは来年夏、２００９年７月２２日ですって。
わ！２３巻発売日じゃん！って叫びたいけど、コミックス刊行月は８月にずれちゃったからそうはならないな・・・。（ところで私は、２３巻が鋼最終巻になるんじゃないかな、なんて思ってる。まだ全然わかんないんだけどね！）
観測できるのは屋久島近辺。（種子島宇宙センターのあたりも皆既日食になるそうですよ～）

日食は、54年31日ごとに、同じ場所でよく似た日食が観測されるのだそう。（サロス周期）
あら、400年じゃないのね？
でも、2009年7月の54年と一ヶ月後に観測される皆既日食は北海道南部だし、1987年9月に沖縄で観測された金環食は、54年後の2041年に本州中央部で観測される。
日食そのものは「同じ場所」で観測されても、太陽が完全に月の陰に隠れるのはごく狭い範囲で（日食で起こる影の、中心部分）、その位置はかなり変わる。
なるほど。もし「お父様」が皆既日食を待っているなら、400年という長期計画もアリかもしれない。

でも「お父様」が天地で錬成陣を描くつもりだとしても、その日が曇りや雨だったらどうするんだろう・・・？(笑)
でも、アメストリスは雨が少ない地域っぽいから、大丈夫ですねきっと。だって雨は、２巻のスカー戦と６巻の子供時代回想と１１巻の埋葬跡掘り返し場面しか降ってないですから(笑)　傘なんてシグがイズミに差しかける場面しか無いんですよ！(笑)

日食は、徐々に進む。
太陽はまぶしすぎて、部分食は、直接太陽を仰ぎ見ても、わからない。
だから煤で汚したガラスを通して観察したりするんだけど。
でもね。普通にも気付けるんだよ。
例えば、木漏れ日が、三日月型になる。
木漏れ日って、丸い。例えばカラーイラストとかで、丸がいくつも重なったように描写してるの見たことあるでしょ？あれ、本当。
小さな穴を通した光が反対側で像を結ぶように、あれは葉と葉の隙間を通った光が、太陽の形を結んでいる。
だから、太陽が欠けると、空の青さは変わらないのに、足元の小さな光たちがみな、三日月型になるんだ。今度の日食でためしに見てみて。面白いよ。

日食は英語でa solar eclipse。
eclipseは、失墜、という意味もある。
神を墜とし、魂を墜とす。そして？　奴の試みが暴かれる日は、もうすぐそこに。

や、ホーエンハイムの台詞「その日」が、別に日食のことじゃー無いんだったら、この記事、なーんも鋼と関係無いんだけどね！（爆笑）