歌猫Blog跡地

漫画「鋼の錬金術師」と荒川弘について語るブログ。更新終了しました。

「ぱふ」3月号 荒川弘インタビュー読みました

2007年02月04日 | ◆小ネタとか突っ込みとかつぶやきとか
「鋼の錬金術師」◆
いや。
充実してるよなあ!「ぱふ」のインタビューって。
これ3時間くらい喋ってるんじゃないだろーか。
何しろ字がちっちゃい!(それは字の無い本ばっか読んでるからだろう自分)そして実質6頁。荒川弘先生のナマの声が大好きな私としてはもう、かぶりつきでございます~!

色々と知ったこと。

アームストロング少将もアニメのキャラ設定で渡していたとか。登場してたら声優は誰だったんだろう?!(単行本派の方、16巻をお楽しみに!)

アニメ化で製作サイドにお願いしたこと。
「たとえどんなキャラクターでも、ギャグでも、絶対に「死ね」という言葉を使わせないでくださいとは言いました」
ああ。さすが荒川先生。
「エドがバイクを運転するようなシーンが出てきたときは、まだ乗れる年齢ではないからそれは待って、と。未成年の飲酒・タバコも(中略)やってはいけないことは、たとえアニメでもダメです」
だからエドがウィンリィ改造の乗り物運転して失敗してパンチパーマになってたのか!(笑)
あっ、それで劇場版は車も飛行機も乗れる18歳に・・・?!

荒川先生がマンガの下書きに、アニメ用絵コンテ紙を使うというのは以前聞いたことがあったけど、その活用方法も具体的に。
色々なエピソードをあれだけ毎回上手く詰められるのは、エピソード毎にコンテを書いて、それを組み合わせて1話分のネームにするから。なるほどなあ!

戦争経験者の人の話「生き死にというのは、生き残るべくしてどうこうというのではなく運です」
マイルズの「君は運がいい」という台詞、これから来てるのかも・・・。

犠牲となる命さえあれば、現在のエドの力ならもういつでも扉をひらくことができる、ということ。
そうだと分かっているけれど、作者自ら肯定すると、おお・・・!と。

リンに関して。
「最終的にはやっぱりキャラクターの幸せを考えなくちゃいけませんね」
そのあと「いやぁ、なんて当り障りの無い気持ち悪い回答(笑)」なんて言ってましたけど。
そうよね。リンは「幸せ」になるキャラ。彼が15歳、つまり主人公と、読者と同じ年齢って点だけで「リンは自分を取り戻す」と確信していましたが。裏付けをもらえて嬉しい~♪

アル。
「戻ればモテモテのはずなんですけど」
うっしゃー!アルはやっぱりモテモテ!!そして身長も「戻ればきっとあっという間に・・・」
ついでに兄さんは
「というか兄はこの先身長が伸びるんでしょうかね?」
笑い含みでも、そんなカワイソウなこと言わないで・・・!(笑)<でも笑ってるし。


獣神演武。
あの、ごめん。
このブログ、マイナスの言葉はあんまり書かないようにしてるんだけど。
「社綾さんはまんがのシナリオを書くのは初めてなのですか?」「そうみたいです」

正直言って。

素人かよ!

って思いました。

いや、面白ければ何でもいいよ?素人っつか新人だってうまい人いっぱいいるし。
けど。
面白く無いじゃん。
それなら尻馬黄金周が自分で書けばいいでしょう?他に仕事があるから?逃げてるだけじゃないのソレ?

おおうう、不満と文句が鋼記事文字数を超えてしまう・・・。削除削除。

荒川先生が中華もの好きだから書くのが楽で楽しいと仰ってるのが救いです。


他に、単行本の初回特装限定版のオマケは担当さんが考えているとか。
担当さんのセンス、いいよねえ~。4コマとかラフ画とか、ファンの心理を実に上手く押さえてる(笑)
コミックスの次巻予告のアオリ文も上手いし、担当さんこそ鋼の一番のファンなんだろな、って思ったり。余談。

ご実家。
「牛舎の増築をしたとたんに乳牛の生産調整入って、牛を売るハメになりました」
「ちょっとこの広い牛舎に牛が半分しか入ってないってどういうこと?!っていう(笑)」
牛乳飲むべ。

上記はほんの一部。
そしてインタビューの後、更に6頁使って荒川作品の紹介。
実に充実。買って損なし!!お金の無い学生さんは図書館という手もありますよv
面白かったです~!


さーて別の記事も読もうっと♪

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6 コメント

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大充実でしたね! (sengen412)
2007-02-04 18:34:03
私も「ぱふ」読みました! 大特集な上に大満足な内容で、もう、読んでいて幸せを噛みしめました!
 荒川先生のインタビューは毎回「おお!」と思う部分があって読み応えありますよね。

>「たとえどんなキャラクターでも、ギャグでも、絶対に「死ね」という言葉を使わせないでくださいとは言いました」

本当に、こういう言葉から、荒川先生のものすごくまっとうで健全・良心的な倫理観、というのがうかがえますね。教科書的なきれい事という意味ではなく。だから「鋼」は読んでいて安心、というか気持ちがあたたかくなるんですよね。どんなにショッキングで悲惨な展開やハラハラシーンがあっても。
「死ね」という言葉を「親が子に言うのは最低」という荒川先生の姿勢にほれぼれします。
 それと、「死んだ人は生き返らないというのが『鋼の錬金術師』の絶対条件」という言葉。ニーナの件でもウィンリィの両親でもヒューズでも、だから作品の中の「死」は、流さずにしっかり登場人物達の心の中にきちんと受け取られ、それを背負って彼らは生きていくことになるんですよね。そういった意味で、いわゆるバトルが多い「ジャンプ系」の作品群とは明らかに違うものが「鋼」にはありますね。一人一人のドラマと命が大切にされている、というか。それはバリーやキンブリーなんていう大悪党(まぁ、自分のアブナイ欲望と趣味を仕事に最大限生かしている、ある意味たいそう幸福な人間とも言えますが)の場合でも言えたような気がします。それなりの報いはこの後あるのでしょうが。
 あ、でも「死んだ人は生き返らない」のなら、やはりアニメの最後の心臓貫かれた主人公の生き返りは、大原則をやっぱり無視しちゃったことになりますね。まぁ、あれはパラレルとして楽しみましたから、いいんですけど、荒川先生があのスタッフに入っていたら、絶対ああいう場面はなかったと思います。そして今後の作品の展開にももちろんのこと。よかった、エドもアルも死なないんだ!(こらこらまだ早すぎる・笑)リンもね。あ、大佐はどうですかね?? 死にそうなキャラでもありますが、でもそこはそれ、何とかなるんじゃないか?とこれまた願望ですが。
 
 その他にも、毎回の山場と各シーンの描き方とか、だから荒川先生の作品は、「これ、このシーン、いいなー!」というところがきっちりあるんですね。いろいろと納得の特集でした。
>兄の身長
は、あのままではいくらなんでも…不憫すぎます。何とかしてあげてください(笑)。いや、10代の今は可愛くていいんですけどね。今後もあのままだと…(笑)。
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ちょっとすみません (あや)
2007-02-04 19:09:50
アニメの最終回ですがこうは考えられませんか?

確かにエドは一度刺し殺された。

だからこそ。

劇場版で錬金術の世界に帰ることが出来なかった。
それは摂理に反するから。
言い訳として、「門を壊さなければならない」とだけ伝えた。それなら、皆納得するのではないかと。

そして、アニメーションノートNo.03にて荒川先生に

以下引用
4パターンほどの展開を考え、原作者の意見を聞き、ブラッシュアップさせて作った。
引用終わり(38ページ)

とあるので、荒川先生の意思を完全無視というわけではなさそうですよ。最も、後からでたインタビューを真に受けるなといわれればそれまでですが・・・

横から申し訳ありませんでした。
原作も好きですがアニメ版も同様に好きなものの意見でした・・・無視してくださってもかまいません

獣神演技は、恐ろしく単純な内容なのに、そもそも漢字や設定が難しく、主人公の名前すら言いにくいのも面白くなさせる原因じゃないかと思います・・・
返信する
学生ではないけど (のわこ)
2007-02-04 23:13:11
歌猫さま
こんばんは!
会社員だけど、現在PCのせいで貧乏なのわこです(苦笑)。図書館でも読めますかね…?といいつつ、明日昼休みに本屋に走るんだろうなあ(苦笑)。
もし手に入れられたら、じっくり読んでみたいですw
(私、なんかこういうコメント多いですね(汗)内容がなくてすみません…)
バトンもとめててすみません。精進します。
ではでは。
のわこ
返信する
コメントありがとうございます。 (歌猫)
2007-02-05 05:28:35
sengen412様こんにちは!
ほんと、荒川先生のインタビューは読み応えありますよね。これ丁寧なですます調で書かれてるけど(特にインタビュアー側)、きっともっとざっくばらん~な感じで喋ってたんじゃないのかなーなんて思いました。
鋼はほんと、読んでて安心。一線がぴしっと引かれてるの。作画の質も、ストーリーも、モラルも。それって本当にすごいこと!
アニメは、ロゼの問題エピソード以降は、脚本は先に原作者に来てたようですね。8巻巻末牛小屋日記で牛様が最終回脚本見てるから・・・。
>よかった、エドもアルも死なないんだ!
うん!もちろんですよ!マスタングもイシュ編をあれだけ語ったってことは、死なないと思います。あ、今度誰が死ぬかって予想記事書いてみよう(笑)
>兄の身長
ホーエンハイム似だから原作兄はきっと伸びるとおもうのですが、何せ実写版が猫ひろしだからなあ・・・(笑)
コメントありがとうございました!

あや様こんにちは。
エドは一度死んだ。だからこそ錬金術世界に帰れなかった。
ああ!そうか。そうかも。
すごい納得できました。
會川脚本は最初から「帰れない」を前提に書かれていた。うん。
うわー切ない・・・っ。
横からご意見も全く問題無いですよ~!あや様のように節度ある書き込みは気持ち良いです。
コメントありがとうございました!

のわこ様こんにちは!
図書館はあるかどうかわかりませんし、のわこ様ならきっと買っておしまいになるでしょう!(笑)
私もあちこちで「それ記事にするから!」と言ったまま言いっぱなし・・・というネタがいっぱいあります・・・; 書く気はあるのだけどあうあう;
ですから、のわこ様もどうぞマイペースで♪
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私も拝見しました! (柳楽)
2007-02-07 00:52:47
歌猫さんのブログを拝見して、さっそく私も本屋で確認してきました!(・・・買わないといけませんね。)
実は牛先生のロングインタビューをきちんと読んだのは初めてで、稲妻の錬金術師(誰)の素顔が垣間見えてとても興味深く拝見しました。
リングリのことも言及されていたので、これは個人的に手紙を送ろうかと思います。グリードファンとして物申しますよ荒川さん!

鋼は死の書き方がハッキリして驚きますが、実体験で友人を亡くした過去があったのは知らなかったので、本当に驚いています。助けられなかった遣る瀬無さや悔しさが作品にも暗に出ているように感じられて、うっかり泣きそうになってました。
詳しい感想は明日の自分ちのブログにも書こうと思います。この度は重要な情報をありがとうございました!
返信する
コメントありがとうございます (歌猫)
2007-02-07 05:40:08
柳楽様こんにちは!
ふふふ、柳楽様ならあそこで「じゃあグリードについてもキャラとしての幸せを考えてくださってるんですよね!」とツッコミすると思っておりましてよ~(笑)
ただ、荒川先生はあくまでもどこまでも「少年」の味方だからなあ。新生グリードがどんな奴か、この先もまた楽しみですよねv
畜産業などの実体験がしっかりしているから、鋼はこんなにも骨太なんだなあと私もいつも思います。
柳楽様の感想記事も楽しみにしていますv
コメントありがとうございました!
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