荒川弘はオヤジ好き

「鋼の錬金術師」◆
すっごい昔に書いた記事、アップし忘れていました…。
１４巻付録のラフ画集についての記事。強制自粛に陥っていた８月に書きかけ保存してました…；；　
今更なんですがアップさせていただきます～。

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元アニメーターが綴る、アニメ技術論と趣味の競馬のブログ「風遊」で、ラフ画集感想をアップしてくださいました！→こちら。

そんで、嬉しくて笑っちゃったのがね。

荒川弘ファンにとっては、先生がオヤジ好きって、周知の事実じゃない？
先生が牛ってことと同じくらい、エドが豆ってことと同じくらい、当たり前なことで。

でも、ファンブックとかインタビューとかまで追いかけない、普通の人には、案外知られてなかったりするんだね。

けれど。
アニメーターという絵描きさんが、漫画家という絵描きさんの、ラフを見て。

>ただ、「美人」 とか、「美男」 とか、ちょっと苦手なのかな ? 。　線の迷い、多いんだけど・・・・
>「おじさん」 とか、「ブ 男」 なんて、ほとんど 一発描きみたいに、きれいな線なんだけどさ。
>好きなのか、「オヤジ」 ?　　まぁ、いいか・・・・・・・

あはははー！
絵で、ばれてる！ってゆーか、絵そのものが示してるんだ！
「荒川弘はオヤジ好き」って。
そうなんですよヨウ様！荒川先生はオヤジ好き筋肉好き下っ腹まで好きと公言して憚らない方なんですよ～♪

>19・21 P 。ほとんど一発で描いてます ( ビックリ !!
ほんとにねえ！
どこかに居そうな、おっさんじいさん、本当にお上手です！

漫画でもモブが上手いですよねー。セントラルやラッシュバレーを歩いているモブキャラ、その誰もが、いつ台詞をしゃべりだし物語の中心に来てもおかしくない、存在感のある顔をしている。
帽子を被った紳士、素朴な憲兵、職人風のあんちゃん。決して記号じゃない、彼らは彼らの日々を生きているのだと感じられる顔立ち。
荒川先生って、ほんとに、人間が好きなんだなーって思います。

そして、物語を外からも見られる人だよなあ、って思います。
モブが生きてるっていうのはさ。世界が生きてるっていうことで。漫画世界が生きてるっていうことは、その世界の住人は、たとえメインキャラであっても、上空から見ればああいうモブと同じに、生きてる一個に過ぎないんだ。
そういう視点を常に忘れない人だよなあ、って思います。
だから巻末やカバー裏で、どれほど真面目なキャラだろうと、あれだけ激しいギャグを喰らわせることができるんだよ。


だからさ。
せっかくだから、私はもう一歩、荒川弘は進めると思うの。
オヤジがこれだけ上手いんだから。
おばちゃんももっと上手く描けるよ！

モブの女性は、お姉さん　お母さん　小母さん　なんだ。
でも、それじゃまだまだリアルじゃない。
オヤジ並みのリアルさでモブ子さんを描こうよ！
お姉さんじゃなくてネエちゃんを。お母さんじゃなくてカアちゃんを。小母さんじゃなくてオバハンを。
いしいひさいち描くような、リアルなおばちゃんを、荒川弘だってかけるはず！

全っ然、漫画的に需要の無い絵では、あるんだけどさ（笑）
美男美女のが必要度高いと思うんだけどさ。
でも、私は見たい！　無精ひげで下世話に笑うオヤジとともに、たるみあごで豪快に笑うおばちゃんが、荒川弘絵で見たいんだ～！

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以上、８月に書いた記事でした。ふー１５巻発売前でよかった。
ヨウ様、ご挨拶無しリンクとなってしまいますことお許しくださいませ…；