鋼の錬金術師単行本15巻の、雑誌連載時の各話感想の再録の、続きです。
その1はこちら
61話「イシュバールの英雄」
一番のニュースは「ハボ頭悪い公認」でしょう!!!
読んだ途端「真朱様っ!」とか口走ってしまいましたよ~!(笑)
そりゃあのメンツん中で確かにハボは頭悪いわな。でも、通信(=情報系最先端技術)と丸暗記辞書と士官学校トップと錬金術師の娘とゆー、国家錬金術師様に相応しい頭脳派部下ん中で、ひとり「東部の田舎の体力自慢」っつーハボの位置が、すんごいステキ!
だってそれでも選んだんだよ、ロイはハボを。うきゃーvv
それからブレダが士官学校トップっつーのにも驚き!!えええそんなに頭イイのお~!?
そんでさ。
この「マスタング組」が解散となってから。
この人物紹介ページを描く牛様ってば、ほんと容赦無いわあ、と思ったり。
これを追って、明朝、ロイに異動の挨拶に来るブレダ・ファルマン・フュリーとかゆーシーンが、描かれないかしらね。
「ハボの奴は来れないんで、こいつ預かってきました」ってブレダが投げて寄越すの。
パシッと受け取ったロイが手の中を見ると、黒焦げのジッポ。
びみょーに眉と口元をしかめるロイ。
んでブレダが「ロイ・マスタング大佐に敬礼!」と号令をかけ、デブとノッポとメガネがぴし!って敬礼すんの~!きゃ~!<夢、見すぎ。
んでもね。このメンバー、9,10巻の対ラスト戦のために生まれたキャラ、ゆえに今、退場なんだけど。
ブレダにはもう一度、活躍の場がくるよね、きっと。
ハガレンは「頭イイ奴」の話だ。主人公が天才なら周囲の人物も錬金術師や医者など「センセイ」と呼ばれる人たち。謎解きもバトルも頭脳戦。
だから「頭イイ奴」なブレダはきっと、再びストーリーに絡むと思う。
いや、物語上じゃなくてもさ。
士官学校トップだもん、軍組織で誰よりツブシが効くじゃん!
あと、あのメンツん中でいっちゃんオヤジ面だし!(笑) オヤジスキーな牛様の愛が注がれるんじゃないかとか期待。へへへ。
今月号のサブタイトルは「イシュバールの英雄」
誰がマスタングを「英雄」と呼んだか。
それは、名前も知られぬ部下たち。そしてそう呼ぶ理由も「貴方のお陰で俺たちは死ななかった」という、とても卑小で個人的なもので。
「英雄」という単語の、祭り上げられたイメージとは全く逆の。
そうだ。ハガレンはあくまでも個人的な理由とか感情とかが発端なんだ。
主人公エドにしろ、そして「英雄」マスタングも。
世界を救うとか運命を変えるとか、そんなご立派で高尚でちょい自己陶酔臭いものは、動機となならない。
だから、リアルだ。
だから彼らを身近に感じる。
どのキャラも、自分の事情で生きている。それをおためごかしで誤魔化すことさえしない。ちっとも偉く無いし、偉そうにしないんだ、誰も彼も。
だから私はハガレンが好きだ。
イシュバールで、英雄、とマスタングは言われた。とても卑小で個人的な、けれど真実の信頼でもって。
ここで、マスタングの目つきが変わった。
焔がついた。
マスタングが選んだ部下達は解散させられてしまったけれど。
次はきっと、マスタング「を」選ぶ部下達が、新たに集うのだろう。英雄のもとに。
……って、来月以降のモブキャラにこの「貴方の隊ですよ」っつった奴らの誰かが混ざってないか探す楽しみができたわv とか素直に言っときゃいいのに(笑)
あっ、今までの巻も読み返せってか?!
マスタングは青臭い理想を語る甘ちゃんだ。
そこが、いい。
マスタングは「主人公の少年らを見守る大人」として生まれたキャラクターだ。主人公が15歳という設定は読者がその年代だから。そしてマスタング29歳は当時の作者と同じ歳だ。
その大人が、分かった風でもなく悟った風でもなく擦れてもおらず諦めてもいない。
特にイシュバール時代の若いマスタングは、読者がちょっと目線を上げれば見えてくる年齢。
「悩みながらも逃げなかった」だから「英雄」となった。
青臭い、そして真っ直ぐな、大人の作者から少年たちへのメッセージ。
あ、マスタングだけで今月号の感想が終わってしまう。
えっと。
一番のニュースはハボですが、二番のニュースはスカー兄の錬金術書!
家族の唯一の形見だもの、スカー絶対今でも持ってる。これが突破口なのかな、対「お父様」の。
それにしても、スカー兄さえ名前出てこなかったですね。スカーたちの名前には何の意味があるんだろう。
以前、真朱様がスカーとアルを「兄がいるか、失ったかで、対照的なキャラ」と語っていて、うわーなるほど!と思ったのだけれど。
アルの魂の代償に、エドの心臓が持っていかれなくて、ほんとに良かった…。
あ。
でもスカーの激しい気性はむしろエドに通じるかもとか、エドがリゼンブールを焼き払われてアルもピナコもウィンリィも失ったらやっぱりスカーと同じように復讐者になってしまうんだろうかとか。
いやー、15巻はホント、題が「焔の錬金術師」でいいよね?!
カバー裏が「背表紙に入りきらなかった死亡キャラ」とかで埋め尽くされていてもまた良し。
追記記事。
ガンガン感想をあちこちで読んでてさ。
や、それは違うようー?
って思ったこと2点、書いちゃいます。
(あの、特定のブログに対してではありませんので…。いくつかで同じように書かれていたから余計に記事にしたくなっちゃったんです~)
一つめ。
>先月号のキンブリの台詞ごもっとも。軍人になった時点で人殺しになるとわかりきってるのに、ロイは覚悟もなかったの?
うん。
覚悟無かったと思う。
「ある程度想像していたけれど、現実を目の当たりにしてびびった」とかの、レベルじゃなくて。
ロイが「人殺し」に疑問を持ち悩んだのは、殺す相手が自国民だから、でしょ? しかも戦略的意図が不明の、皆殺しという方針に。
つまり、敵国の軍人を戦略的意図を持って殺すのであれば、疑問をもたなかったと思う。
圧倒的軍事力で出鼻を叩いて和平交渉を有利にとかそゆのなら。あああ、この辺は、ほかのもっと、軍とか戦争とかをよく分かってるブロガーさんにお任せしたいのだけれども。
つまり、敵国の軍人は、「人ではない」んだ。ゲーム板の駒や報告書の数字と同じに。
少なくとも、軍人になったばかりのロイにとっては。(そしておそらくは今も)
そして多分、グランや一般の兵士にとっては、イシュバール人も人では無いんだ。
そしてキンブリーにとっては、自軍の兵士も人では無いんだ。
ブラッドレイももちろん、自国民も自軍の兵もイシュバールの高僧も、人ではなく数字である、という立場に立っているんだ。己の気持ちがどうあろうと関係無く。
うー…。うまく、言えないんだけど。
だから、マスタングはイシュバールで初めて、人殺しを意識できたんだ。だからそれは、今のマスタングという人格を作る上で幸いだったかもしれないんだ。
そういうわけで。
「人殺しの覚悟無かったの?」っていうの読むと、だって私らだって人が、人か、ただの数字か、あやふやじゃない。そんな強いこと言わないでよう~ってしょんぼりしちゃう。
(私がこんなにマスタング好きになるなんてなー)
もうひとつ。
>スカーの腕って錬金術でくっつけたの?!何か興醒め。ならエドの手足だって他人のくっつけりゃOKじゃん。
そーだよOKだよ。当たり前じゃん!!
他人の手足ぶっちぎってエドにくっつけるのは錬金術として可能だよ。無いものを生むことはできないから無い腕を生やすことはできないけれど、移植ならできる。鋼世界の錬金術は科学技術だから、科学技術で可能なことは錬金術で可能なんだ。
キメラがいるのに手足の移植が出来ないはずないじゃんか。
そんなん、解説の必要も無いくらい自明のことじゃんかー!!
(はあはあ。おちつけ)(<すみません、エドのこととなると;)
だからさあ。
そんなことはもうずーっと手前の話でさ。
錬金術による移植なんてもう、ずっとずっと手前で検討されて却下されてんだよ兄弟の間では。だってそれは「取り戻した」とは言えない。
その上で、そうはしないで、方法を探しているんだ。
兄弟には根本的に、他人を犠牲にするという選択肢が無い。
マルコーから賢者の石を奪わず、賢者の石が人の命からできてると知った時は元に戻るのを諦めかけ、目の前にしても使うことをためらい、今だってアルは賢者の石を使うのには否定的でエドだって割り切れない自分を認めてて。
つまり、やると決めてしまったなら。
エドは最初から他人の手足を奪って自分のものにできたし、今となっては他人の命を使って賢者の石を作ってその力で扉を開けてアルの身体を取り戻すことだってできるんだ。
でもしない。
なんてまだるっこしくて、高潔な、目標だろう。
他人を犠牲にすること無しに、自分達の身体を取り戻す、なんて。
そして、エドはアルによって、自分を犠牲にしてアルの身体を取り戻すという選択肢も閉じられている。
だからスカーは可哀想だ。ロックベル医師によってではなく、兄自身の錬金術と犠牲によって腕をつけられたと分かった今、尚更に。哀れなのはアルではなくスカーだ。
スカーの兄は本当に、死んでしまったのかしら。
名前を捨てたスカー。その名がいつか初めて明らかになるとき、その名を呼ぶ人が、生きていた兄だったらいいのに。(スカーまで好きになってきたらしい…)
感想再録以上です。
ここまで読んでくださった方、お疲れ様でございました…。
その1はこちら
61話「イシュバールの英雄」
一番のニュースは「ハボ頭悪い公認」でしょう!!!
読んだ途端「真朱様っ!」とか口走ってしまいましたよ~!(笑)
そりゃあのメンツん中で確かにハボは頭悪いわな。でも、通信(=情報系最先端技術)と丸暗記辞書と士官学校トップと錬金術師の娘とゆー、国家錬金術師様に相応しい頭脳派部下ん中で、ひとり「東部の田舎の体力自慢」っつーハボの位置が、すんごいステキ!
だってそれでも選んだんだよ、ロイはハボを。うきゃーvv
それからブレダが士官学校トップっつーのにも驚き!!えええそんなに頭イイのお~!?
そんでさ。
この「マスタング組」が解散となってから。
この人物紹介ページを描く牛様ってば、ほんと容赦無いわあ、と思ったり。
これを追って、明朝、ロイに異動の挨拶に来るブレダ・ファルマン・フュリーとかゆーシーンが、描かれないかしらね。
「ハボの奴は来れないんで、こいつ預かってきました」ってブレダが投げて寄越すの。
パシッと受け取ったロイが手の中を見ると、黒焦げのジッポ。
びみょーに眉と口元をしかめるロイ。
んでブレダが「ロイ・マスタング大佐に敬礼!」と号令をかけ、デブとノッポとメガネがぴし!って敬礼すんの~!きゃ~!<夢、見すぎ。
んでもね。このメンバー、9,10巻の対ラスト戦のために生まれたキャラ、ゆえに今、退場なんだけど。
ブレダにはもう一度、活躍の場がくるよね、きっと。
ハガレンは「頭イイ奴」の話だ。主人公が天才なら周囲の人物も錬金術師や医者など「センセイ」と呼ばれる人たち。謎解きもバトルも頭脳戦。
だから「頭イイ奴」なブレダはきっと、再びストーリーに絡むと思う。
いや、物語上じゃなくてもさ。
士官学校トップだもん、軍組織で誰よりツブシが効くじゃん!
あと、あのメンツん中でいっちゃんオヤジ面だし!(笑) オヤジスキーな牛様の愛が注がれるんじゃないかとか期待。へへへ。
今月号のサブタイトルは「イシュバールの英雄」
誰がマスタングを「英雄」と呼んだか。
それは、名前も知られぬ部下たち。そしてそう呼ぶ理由も「貴方のお陰で俺たちは死ななかった」という、とても卑小で個人的なもので。
「英雄」という単語の、祭り上げられたイメージとは全く逆の。
そうだ。ハガレンはあくまでも個人的な理由とか感情とかが発端なんだ。
主人公エドにしろ、そして「英雄」マスタングも。
世界を救うとか運命を変えるとか、そんなご立派で高尚でちょい自己陶酔臭いものは、動機となならない。
だから、リアルだ。
だから彼らを身近に感じる。
どのキャラも、自分の事情で生きている。それをおためごかしで誤魔化すことさえしない。ちっとも偉く無いし、偉そうにしないんだ、誰も彼も。
だから私はハガレンが好きだ。
イシュバールで、英雄、とマスタングは言われた。とても卑小で個人的な、けれど真実の信頼でもって。
ここで、マスタングの目つきが変わった。
焔がついた。
マスタングが選んだ部下達は解散させられてしまったけれど。
次はきっと、マスタング「を」選ぶ部下達が、新たに集うのだろう。英雄のもとに。
……って、来月以降のモブキャラにこの「貴方の隊ですよ」っつった奴らの誰かが混ざってないか探す楽しみができたわv とか素直に言っときゃいいのに(笑)
あっ、今までの巻も読み返せってか?!
マスタングは青臭い理想を語る甘ちゃんだ。
そこが、いい。
マスタングは「主人公の少年らを見守る大人」として生まれたキャラクターだ。主人公が15歳という設定は読者がその年代だから。そしてマスタング29歳は当時の作者と同じ歳だ。
その大人が、分かった風でもなく悟った風でもなく擦れてもおらず諦めてもいない。
特にイシュバール時代の若いマスタングは、読者がちょっと目線を上げれば見えてくる年齢。
「悩みながらも逃げなかった」だから「英雄」となった。
青臭い、そして真っ直ぐな、大人の作者から少年たちへのメッセージ。
あ、マスタングだけで今月号の感想が終わってしまう。
えっと。
一番のニュースはハボですが、二番のニュースはスカー兄の錬金術書!
家族の唯一の形見だもの、スカー絶対今でも持ってる。これが突破口なのかな、対「お父様」の。
それにしても、スカー兄さえ名前出てこなかったですね。スカーたちの名前には何の意味があるんだろう。
以前、真朱様がスカーとアルを「兄がいるか、失ったかで、対照的なキャラ」と語っていて、うわーなるほど!と思ったのだけれど。
アルの魂の代償に、エドの心臓が持っていかれなくて、ほんとに良かった…。
あ。
でもスカーの激しい気性はむしろエドに通じるかもとか、エドがリゼンブールを焼き払われてアルもピナコもウィンリィも失ったらやっぱりスカーと同じように復讐者になってしまうんだろうかとか。
いやー、15巻はホント、題が「焔の錬金術師」でいいよね?!
カバー裏が「背表紙に入りきらなかった死亡キャラ」とかで埋め尽くされていてもまた良し。
追記記事。
ガンガン感想をあちこちで読んでてさ。
や、それは違うようー?
って思ったこと2点、書いちゃいます。
(あの、特定のブログに対してではありませんので…。いくつかで同じように書かれていたから余計に記事にしたくなっちゃったんです~)
一つめ。
>先月号のキンブリの台詞ごもっとも。軍人になった時点で人殺しになるとわかりきってるのに、ロイは覚悟もなかったの?
うん。
覚悟無かったと思う。
「ある程度想像していたけれど、現実を目の当たりにしてびびった」とかの、レベルじゃなくて。
ロイが「人殺し」に疑問を持ち悩んだのは、殺す相手が自国民だから、でしょ? しかも戦略的意図が不明の、皆殺しという方針に。
つまり、敵国の軍人を戦略的意図を持って殺すのであれば、疑問をもたなかったと思う。
圧倒的軍事力で出鼻を叩いて和平交渉を有利にとかそゆのなら。あああ、この辺は、ほかのもっと、軍とか戦争とかをよく分かってるブロガーさんにお任せしたいのだけれども。
つまり、敵国の軍人は、「人ではない」んだ。ゲーム板の駒や報告書の数字と同じに。
少なくとも、軍人になったばかりのロイにとっては。(そしておそらくは今も)
そして多分、グランや一般の兵士にとっては、イシュバール人も人では無いんだ。
そしてキンブリーにとっては、自軍の兵士も人では無いんだ。
ブラッドレイももちろん、自国民も自軍の兵もイシュバールの高僧も、人ではなく数字である、という立場に立っているんだ。己の気持ちがどうあろうと関係無く。
うー…。うまく、言えないんだけど。
だから、マスタングはイシュバールで初めて、人殺しを意識できたんだ。だからそれは、今のマスタングという人格を作る上で幸いだったかもしれないんだ。
そういうわけで。
「人殺しの覚悟無かったの?」っていうの読むと、だって私らだって人が、人か、ただの数字か、あやふやじゃない。そんな強いこと言わないでよう~ってしょんぼりしちゃう。
(私がこんなにマスタング好きになるなんてなー)
もうひとつ。
>スカーの腕って錬金術でくっつけたの?!何か興醒め。ならエドの手足だって他人のくっつけりゃOKじゃん。
そーだよOKだよ。当たり前じゃん!!
他人の手足ぶっちぎってエドにくっつけるのは錬金術として可能だよ。無いものを生むことはできないから無い腕を生やすことはできないけれど、移植ならできる。鋼世界の錬金術は科学技術だから、科学技術で可能なことは錬金術で可能なんだ。
キメラがいるのに手足の移植が出来ないはずないじゃんか。
そんなん、解説の必要も無いくらい自明のことじゃんかー!!
(はあはあ。おちつけ)(<すみません、エドのこととなると;)
だからさあ。
そんなことはもうずーっと手前の話でさ。
錬金術による移植なんてもう、ずっとずっと手前で検討されて却下されてんだよ兄弟の間では。だってそれは「取り戻した」とは言えない。
その上で、そうはしないで、方法を探しているんだ。
兄弟には根本的に、他人を犠牲にするという選択肢が無い。
マルコーから賢者の石を奪わず、賢者の石が人の命からできてると知った時は元に戻るのを諦めかけ、目の前にしても使うことをためらい、今だってアルは賢者の石を使うのには否定的でエドだって割り切れない自分を認めてて。
つまり、やると決めてしまったなら。
エドは最初から他人の手足を奪って自分のものにできたし、今となっては他人の命を使って賢者の石を作ってその力で扉を開けてアルの身体を取り戻すことだってできるんだ。
でもしない。
なんてまだるっこしくて、高潔な、目標だろう。
他人を犠牲にすること無しに、自分達の身体を取り戻す、なんて。
そして、エドはアルによって、自分を犠牲にしてアルの身体を取り戻すという選択肢も閉じられている。
だからスカーは可哀想だ。ロックベル医師によってではなく、兄自身の錬金術と犠牲によって腕をつけられたと分かった今、尚更に。哀れなのはアルではなくスカーだ。
スカーの兄は本当に、死んでしまったのかしら。
名前を捨てたスカー。その名がいつか初めて明らかになるとき、その名を呼ぶ人が、生きていた兄だったらいいのに。(スカーまで好きになってきたらしい…)
感想再録以上です。
ここまで読んでくださった方、お疲れ様でございました…。