歌猫Blog跡地

漫画「鋼の錬金術師」と荒川弘について語るブログ。更新終了しました。

フィクションです 2

2007年07月30日 | ◆獣神演武
フィクションです。

毒吐き注意。
何事も深く取らずスルーできる、大人読者様のみ立ち入りください。

これは嫌だ、意味ワカラン、と思った時点で即ブラウザバックにて脱出のこと。
好んで嫌な気持ちになることはありません。ネットは気楽に生きましょう。




「暴れ牛のテレビタイアップ、とうとう実現しちゃったね…」
「編曲者は素人じゃなかったんだって?余計ダメじゃん」
「の癖に、スタッフには名前上がってないのね」
「てことは三下かよ」
「攻撃被弾を避けたのかな?」

「攻撃っつたらさ。何かあんた、ネガティブキャンペーンとかイタいこと口走ってなかった?」
「作品のね、批評はね、それがどんな悪口でも、ネガティブキャンペーンじゃあないと、あたしは思うの。批評は愛だもん」
「ふーん。じゃあじゃあ、何をやる気だったわけよ?」
「やらないってば。でも例えば、個人攻撃とかね。会社社長ってバレてんなら楽ちん。会社謄本ってネットで取れるんだよ知ってた?クレジットカード番号いれてすぐ」
「へえ」
「で、それを印刷してスキャナで読んで代表者自宅住所明記のまま晒すとかね。googleマップの航空写真地図リンクも張っとくとかね。
そんで、『郵便受けにマヨネーズ絞り込まれたりすると結構キツイよね』とかカキコするまでは、まあ、犯罪じゃないわよね」
「うわ、酷!」
「だからやらないって言ったでしょ。第一もう上京してるかもしれないしー」
「あーありうる」
「でもそんな時のために興信所があるのよね。身元調査は5万円から」
「もったいない!」
「だからやらないって。第一、そんなことしたら同じこと暴れ牛にされるかもじゃん?嫌だよそんなの」
「あー本名と出身市町村、バレてるもんなー」
「それに現住所の市町村も!バラしてんじゃねーよクソが!」
「ハイハイ落ち着いて」

「こほん。もうひとつ、もしやるなら、『黒い噂』よね」
「黒い噂~?ぷぷぷ、ウソくさ~」
「例えばね、業績不振の製作スタジオがね。去年の9月に役員二人辞めちゃって、取締役が社長ひとりになったんだって」
「なにそれ」
「で、同時に自社株を勝手に売らないこと、って制限を設けた。これってその役員たちが会社売ろうとして首になったとか、社長がぜんぶ自分のモノにするために動いたとか、色々考えたくなっちゃうよね。で、その社長が4月に死ぬ」
「え?!」
「あたしがゴシップ週刊誌記者ならこう書くなー。ビッグプロジェクトによる確執は、ついに役員解雇に発展。社長は事務所を駅前に移し更なる躍進を狙う。だが、なぜか彼は死んだ。相続したうら若き妻(か姉か妹)の苦悩やいかに。そしてこの事件に見え隠れする黒い陰、彼こそが発端となるプロジェクトの草案者だった…!」
「ちょっちょっ、待ってソレやばくない?」
「そう?見え隠れする、なんて取引先なら別に普通のことでしょ?そこをどう、疑わしく書いて、読者をひきつけるか!そこが雇われ記者の腕の見せどころよねー」
「マジ?」
「フィクションです」
「・・・・・・どこまでフィクション?」
「何にしてもやらないから。ネガティブキャンペーンって、考えるだけで虚しくなるし、人間すさむなあとしみじみ。謄本動いてるから何かあったのかなとは思ったけれど死んじゃってたのはちょいショックだったしね」
「ちょっと、どこまで本当?」
「製作スタジオが正社員募集してるのは本当だよWeb an。臨時に人を採る時って、事業が拡大してどんどん仕事もお金も入って嬉しい悲鳴な場合と、いろいろあって社員がぼろぼろ抜けちゃってともかく人入れないと回んないときと、両方あるから就活する人はよく注意しようね、これ一般論」

「えっとー。話を戻すけど、そこって暴れ牛のTVタイアップのスタジオなんでしょ?大丈夫なん?」
「業界よく知らないけど、外注すればいいんじゃないの?準備期間ながーいし」
「うーん、心配だなあ…」
「でも、あたしもうTVは興味ないし」
「ええ!あんだけ黒い噂とか語ってたヒトがそれでいい訳?!」
「てかさ。もー、奴を隠そうって気配、すっごいあるじゃない?ていうか、隠れてる。こんだけ姿出さないって、本人ネット生活長いから怖さを知ってるのかなーとか。で、原曲つくった『ゴールデンウィーク』は暴れ牛と企画会社とスタジオとのユニットだとか言っちゃってさ。もうこれじゃ、普通に見たら、言い出しっぺ暴れ牛ってことになるじゃない?あたしらが、あれは暴れ牛じゃない、インディーズ時代にゲストやったバンドの歌を歌ってやってるだけだって言えば言うほど、へー名を挙げた暴れ牛が昔のオトモダチと仲良しこよししてるわけねー、って思われるわけでしょ」
「あ」
「ね?奴が隠れたから、責任は全て暴れ牛にいくのよ。曲がつまんないのも暴れ牛の責任。そして、もしTVタイアップが失敗したなら、こんなつまんない曲がモトネタだもの、失敗するに決まってるじゃんって、やっぱり暴れ牛にいくのよ!」
「それって理不尽じゃん!」
「違うよ。暴れ牛もそれわかってんだよ」
「そうかなあ。…その程度に思われても別にいいって、本人が思ってる?だとしたら自己評価低すぎだよ暴れ牛。もったいない」
「そうじゃなくてね。誰だって最初からつまんない曲歌わせようなんて、思っていないのよきっと。自分のユメを売りたい、人気絶頂の暴れ牛絡みなら絶好のチャンス、でも暴れ牛に負担は増やせない。だから編曲者別に立てて、歌詞もぜんぶ先に書いて。そういう作り手の思いとか、自分が頼られてることとかが分かるから、暴れ牛だって退屈な曲ってわかってても、自分の手を入れずに歌ったんだと思う」
「暴れ牛人気を利用されてる訳ではなくて?」
「利用されるようなヤワなタマだと、思いたくない」
「あー…。だね。そっちのが苦いけどね」
「だから」
「うん?」
「あの曲を作った人たちに、悪い奴なんていないのよ」
「あらら?さっきまでキツいこと言ってた人が」
「能力が足りないだけで」
「キツー…」

「間違いなく、獣って曲は、今時点では凡作。でも、それで暴れ牛のすべてが決まるわけじゃないのよ。評価は下がるだろうけれど、それも仕方無いの。だって暴れ牛が選んだ道だもの。誰の思惑があろうと会社のしがらみや制約があろうと、選んだのは暴れ牛なんもの。そしてそれに、あたしらは干渉できない。ただのファンにすぎないんだもん」
「なんだか寂しい結論だなー」
「あはは、違うよ。何か怒りまくってたファンが、正気に戻っただけだよ」




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