ウチダザリガニは、
最近北海道に猛威を振るいだした大型のザリガニです。
1920年代に北海道の湖沼、阿寒湖、摩周湖などに北米から、
食用にために放されそれが近頃増えて問題になっているらしい。
アメリカザリガニよりも二周りくらい大きく、
見た目ロブスターです。
生息域が日本ザリガニとバッティングするために、
ニホンザリガニの生息が危ぶまれています。
先週末 ビッグサイトでエコプロダクツ展があり、そこで沢山のNPOの方の
出展がありました。
その中で洞爺湖のウチダザリガニの増殖を問題視するNPOがあり、
その方からいろいろ話を聞きました。
写真のかたがその方です。
写真の左から ニホンザリガニ、アメリカザリガニ、
ウチダザリガニの順番で並んでいます。
比較すると、ウチダザリガニは大きいですね!
去年洞爺湖でウチダザリガニの生息数調査をしたら、
6千匹もいたとのことでした。
これは一大事です。
ニホンザリガニ危うし!
このウチダザリガニは高級食材で一匹数万円で売れるそうです。
だったら捕まえて売って食べて絶滅してしまえばいい!
と思ったのですが、
そんなに事は単純にいかないらしい。
というのは2006年外来生物法に基づき特定外来生物に指定されました。
そうすると、以下引用 Wikipediaより
「飼育や遺棄、譲渡、輸入等が禁じられている。
これに違反した場合、懲役または罰金が科せられる。」
引用終わり。
許可がないと捕獲して食べることも出来ないそうです。
このNPOのかたも調査するのに4つの関係機関からの許可が必要
だったそうです。
こんな迷惑で、美味しい外来種は、
寄ってたかって食べてしまえば、絶滅できる。
うまくやると洞爺湖畔の名物にして町おこしに一役買ってもらう。
なんて無責任で楽しいアイデアが沢山浮かんでくるのに、
なかなかそうもいかないみたいです。
でも早いタイミングで何か手を打たないとまずいことになってしまいますね。
僕も北海道育ちで、
子供の頃、裏山の小川にいたニホンザリガニのことはよく覚えています。
小さくて、すぐに泥の中にもぐってしまうので、
川幅が20センチくらいしかない小川でも、
なかなか捕まえれなかった思い出があります。
やはり、日本の風土には、
ニホンザリガニが良く似合います。