宿泊所の近くの軒にキアシナガバチが巣を作っていました。
夜灯火にキアシナガバチが蛾に混じってきているので、おかしいな、
と思っていたのは、こんな近くに巣があったせいです。
実はこの巣を見つける数日前、別の巣に不用意に近づいて、
顎と手を刺されてしまいました。
咄嗟に振り払って逃げたので幸い毒の注入も少なかったのか、
少し腫れただけですみました。
地元の人に聞いてみたら、
刺されてすぐ、あるいは15分ぐらいたっても、
体に震えとか悪寒が来ない場合は大丈夫だそうです。
また、別の人は、
「刺されたらアンモニアを塗るのが一番。」と言っていました。
なんだかすごく昔の対処法のような気がしますが、そうみたいです。
「アンモニアがなければ、自分の小便でよい。」だそうです。
これもずいぶんワイルドな感じがしますが。
このことを教えてくれたのは83歳の炭焼き人。
今でも1年中炭を焼いています。
若い頃は山に入って草を刈っていると、
キアシナガバチ、クロスズメバチの巣を知らずになぎ払い、
刺されることが日常茶飯事だったそうです。
その時のために親方が一瓶のアンモニアを持っていて、
刺された人に手当てしたそうです。
「なんだキアシナガバチか!そんなことで騒ぐなんて、」
と83歳の炭焼きおじいさんは、目元が笑っていました。
いまどきのスズメバチ対処法と効く薬は、
以下引用
1)屋外では、刺された場所から離れ、日陰で安静にする。
2)刺された部位から毒を吸い出し、冷やす。
3)刺された部位には抗ヒスタミン剤や副腎皮質ホルモンを含む軟膏を塗る
(アンモニアは無効!)。
4)不安感、口の乾き、蕁麻疹、かゆみ、動悸、咳、息苦しさ、くしゃみ、嘔吐、
下痢などの全身症状が出たら重症化しやすいので、
自力歩行はさせず(せず)、 早急に医療機関に搬送する(搬送してもらう)。
ショックとなって意識を失ば、 周囲の人が人工呼吸と心臓マッサージを行う。
以上引用終わり 詳しくは
となっており、
相当深刻な事態とみなし、アンモニアは効かないと、なっています。
もし僕が不幸にも刺されて、抗ヒスタミン軟膏がない場合は、
近くにアンモニアがあったら、
僕はおじいさんの知恵にあやかって塗ってみようと、思っています。
いずれにせよ、刺されないことが一番大切ですね。
これからは、蜂が攻撃性的になってくる季節。
「君子、蜂に近づかず」をモットーに、野山を楽しもうと思っています。