清滝宮拝殿は上醍醐、下醍醐の両方にあり、いずれも国宝です。 清滝宮は弘法大師が唐の長安・青龍寺から勧請した密教の守護神を祀った醍醐寺の鎮守社。 上醍醐の清瀧宮拝殿は室町時代の建物で、寝殿造りの手法を生かした気品ある風格を備え、山腹をわずかに切り開いて前面が崖にさしかかる懸造構造になっています。 また、下醍醐の清滝宮は総鎮守清瀧権現を祀るもので、1097年に、最初に建立された上醍醐より分身を移し祀ったということです。 その後、この社殿の前で清瀧会という桜会が行われるようになり、現在の社殿は1517年に再建され、1599年に座主・義演僧正により整備が施されました。 毎年4月1日から『清瀧権現桜会』として様々な法要が行われています。
下醍醐清滝 仁王門をくぐるとすぐ右手にあります
上醍醐清滝 火災で無くなった准胝堂のすぐ手前にあります