アンザックデー

今日はアンザックデーで休日でした．
アンザックデーとは，戦争に行った元軍人さん達を称える為の日です．
cityのメインストリートではパレードが行われていました．
オーストラリアで一番大切な日だと言うだけあって，パレードは物凄い人が詰め掛けていました．
パレードを行進するのは元軍人，医療部隊，ブラスバンドなどのようでしたが，元軍人さんたちは当時の部隊ごとに旗をかかげ，おそろいのスーツを着て行進していました．
その旗には戦いのあった年，戦った相手国が書かれていました．
彼らが通ると群集は拍手をして称えます．

わたしもノンキに写真を撮ったり拍手をしたりしてみていたのですが，
「JAPAN」の文字の付いた旗を掲げられたのを見て，凍り付いてしまいました．
いまさら当然の事ですが，日本とオーストラリアは戦争をしたのです．
そしてわたしの祖父は戦死しています．オーストラリアとの戦いではありませんが，第二次大戦という同じ戦いの中でです．

どなたかのネットの記事で，アンザックデーにバーで飲んでいたらオーストラリア人が来て，「自分の父はJAPに殺された」と言われた，というのを読みました．
今はこうして楽しくオーストラリアで暮らしているわたしですが，
ほんの数十年前には殺し合いをしていた相手の国なのです．

行進していた年老いた元軍人さんたちは，戦勝国の軍人らしく誇らしげでした．
しかし国のため，しいては家族の側に戦火を近づけないために戦ったという意味では負けた国の軍人も同じだったはず．．．

言いたいことをウマく書けそうもないので，やめておきます．
とにかく戦争が終わって今はこうして仲良く付き合っているオーストラリア．
パレードしていたのはもちろん第二次大戦だけではなく，第一次大戦，ベトナム戦争，そしてイラクに行った方も居ました．
今もイラクに行っているオーストラリアの若者がいるというこを実感しました．
世界中から戦争がなくなれがいいのに・・・なんて簡単なことではないことは
わかっていますが，今日は心からそのことを願いました．