プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< オスマン帝国外伝 シーズン4 >

2023年08月06日 | ドラマ。
ああああ~~~~、ようやく見終わったああああ~~~~。

もう苦行だった!第2シーズンの終盤まですごく面白かったのに、
そこからなんだかあっという間にグダグダのドロドロになった。
この凋落はほんとに謎だった。放送主体が変わったとかディレクターが変わったとか、
なんか根本的な変更がなければここまで堕ちないと思うのだが。

第1シーズンが48話、第2シーズンが79話。
第2シーズンの終盤で面白くなくなって、でも第3シーズンになったら心機一転、
また面白くなるかもしれないと大いに期待したが、
たまに多少の盛り上がりはありつつも、あとは下降する一方でしたねえ。

永遠にダラダラと繰り返す策謀。もう大変に飽きた。
手を変え品を変えいろいろやるのはハーレムが舞台なのでまあ妥当なんだけど、
敵が味方になり、味方が敵になり……っていうのに全然必然性がない。

もうころっころ変わりますからね!

いくらなんでもこんなにころっころ敵味方が変わっていたら話として納得出来ないわー。
だらっだら引き延ばしてただけですよ。

そんな状態で、第3シーズンと第4シーズンが90話超なんですよ……。
もうほんとにカンベンして欲しかったです。
でもここまでの超大河ドラマ、最後はどのように終わるか知りたいじゃないですか。
なので仕方なく見た。終盤は倍速で見ても話がのろくて、
もう一段階上げたいと思ったものね。

そしたら主役のヒュッレムが病死してから、20話弱くらい続くのねえ。
息子たちの生き残りを賭けた死闘の話なんだけど、ここでさえ話がぐだぐだ。
この後に及んでこれか!と愕然としながら見続けましたよ。
で、最後はまあスレイマンがまとめた感じかな。正統的といえば正統な終わり方。

マラソンを完走した気分。見終わって大変めでたい。解放された。


初めて見たトルコのドラマがこれだった。
ほんとに重厚なドラマで、しっかり作ってあって、役者の演技がみんな達者だったから
見応えがあったよ。初期は。トルコのドラマってしっかりしてるんだと感心した。

歴史トルコのセットも大変楽しめた。風俗も楽しめた。
お風呂はああいう風に入るのか!とか、豪華絢爛な衣装とか、
宮殿の内装が意外に地味で細かく仕切ってあること、など教えられることが多かった。
イスラム圏で女優が活動できるものなのかどうかすら知らなかったから、
キスシーンまではありだということも意外に思った。

なにしろ女優さんたちがのきなみ美しかった!
ほとんどの女優が美人でしたよ!日本だって美人な女優さんはたくさんいるけど、
トルコの女優は美の迫力が違う。
日本の美人がおおむね水仙とかせいぜい桜のような美しさなのに対して、
トルコの女優さんはダリアとかバラとか、がっつりした美だもんね。
まあどちらがいい悪いという話ではありません。美しさには種類があるという話です。

いろいろなタイプの美しさがあったので、眺めているだけでも楽しかった。
若い頃の時点でいえばマヒデブラン妃がキレイだったかなー。
ヒュッレムよりも整った美しさがあったね。この人も最初は賢かったのに、
話が進むに従ってどんどん愚かになっちゃって……。

わたしが好きだったハティジェ皇女も最初は大変いい人だったのだが、
人生の苦労を(ドラマ的に)理不尽に味わわされているうちに、
どろどろのぐちゃぐちゃになって哀れに死んでしまったもんなあ。

主役のヒュッレムがかなり悪どいよね。史実があるとはいえ、日本のドラマでは
こんなどぎつい主人公はないんじゃないかと思う。
なので、誰にもいい意味で感情移入できずに、フラットな状態で見ることになる。

だがしかし!第3シーズンの終盤で、ヒュッレムが急にいなくなってしまいます。
ストーリー的に必然性もまったくないところで、役者の病気?スキャンダル?と
思ったことだったが、ちらっと調べたところ、私生活上のわやわや
(たしか恋人とモメたことが原因で……とかだった気がする)
のために国外に出ちゃって戻ってこないとかだった。
うわ。すごいね。こんな大河ドラマの主役を投げちゃうなんて。

そして第3シーズンの最後のシーンで新しい女優さんが登場したのだが……
「はああああ!?」とリアルに叫んだ。
メルイェム・ウゼルリからのこの人はあまりにも無理がないか……
スレイマン大帝が熱愛する美貌の妃ヒュッレムですよ!?
新しい女優さんが不美人というわけではないが、ちょっと無理でしょー。

年齢もねえ。
元の女優さんより22歳くらい年上なんだよね。
いうたらスレイマン大帝の役者より5歳年上ですよ。撮影当時で40代後半?
突然の降板でキャスティングは混乱しただろうけど、
さすがにもう少し合う人はいたのではないか。

第4シーズンに入って話が始まったら違和感は消えるかと淡い期待を抱いたが、
見てて辛かったなー。
良妻賢母の、いいお母さんにしか見えないやん!
前の女優さんの魔性や火のような激しさは欠片もない。これがないと
ヒュッレムの行動に説得力が出ないのではないか……


ムスタファ皇太子はかわいそうでしたねえ。
一番いい人で好きだった。策略を廻らせないのはこの人だけだったのではないか。
あ、ジハンギルもそうか。いい人が幸せにはなれない。
いや、どの人も幸せになれない。みんなかわいそうで終わる。

ドラマを見ながら一つ一つツッコんでいったら山のようにあるなー……
言いたいことの100分の1も言えてないけど、きりがないからもう止める。
とにかく第3シーズンと第4シーズンは苦行。

しばらく前に「キョセム」が始まって、一応録画はしていたんだけど、
一話を見る限りテイストが変わらないし、多少面白くなっても
何十話も見るのは苦痛なので、2話を見て止める予定。

キョセムで驚いたのは、音楽がまったく同じであること。
1から4まで音楽が変わらないことにも大概驚いていたが、
ほんとに同じ音楽をずっと使ってますよね。劇中のBGMも何種類かしかない。
曲はいい曲だったし、見ている分には不満があるわけじゃないが、
こういう長いドラマで数曲しか使わないんなら、
トルコの作曲業界は市場規模が小さいんだろうなと思った。
日本だとほぼ絶対に変えますよね。どんな名曲でも。

おつかれさまでした。




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  ◇ 平山優「武田信虎 覆さ... | トップ | ◇ 辻由美「街のサンドイッチ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ドラマ。」カテゴリの最新記事