今年の1月に1話を見始めた。約半年で51話を見終わったんだから、
なかなか勤勉に見られたってことだな。つまり、つまらなくはなかったということ。
1話を見た時は51話まで見る自信はまったくなかったわけだが。
でも面白かったかというとなー。そういうわけではなかった。
主にセットを楽しんで見ていた。
何せ商鞅の癖が強い。偏屈すぎて、行動原理が共感出来ないんだよねー。
もう少し優しくても、もう少し人当たりが良くてもいいんじゃないかというシーンばかりで。
全方位的に偏屈というのは、現実の人間的にはそりゃそうだろうが、
フィクションの偏屈は、可愛げがないと飽きるんじゃないだろうか。
ちょっとやりすぎ感。
商鞅に共感出来なかったのに対して、君主様はいいキャラクターだった。
情理を兼ねた。商鞅に好き勝手やらせるのではなくて、最終的にこの人がバランスを
とっていたらもっと国が安定したのではないかと思わずにはいられない。
このドラマでは孝公があまりにも商鞅のサポートに徹しすぎて……。
言いなりになっているように見えるんだもの。
面白かったのは、魏との戦のところくらい?
軍略を練って、相手を騙して、してやったりと勝つのは気持ちがいい。
でも51話の中で、そういうすっきりした部分ってほとんどなくて、
君主様とともに新法施行に取り組む商鞅だけど、ずーっと地味で面白くないんだよなあ。
だが、それだけなら「地味なドラマだったなー」で済んだのだ。
こっちだって墨家のことなんて何も知らなかったもんね。諸子百家っていうから、
単に思想家の派閥だと思っていたよ。宗教組織のような武装集団だったとは驚き。
百里奚についても知らない。なんかうっすら読んだことがあるような気はするけど。
なので君主様の大きなリアクションにいま一つピンとこない。
というように、わたしが楽しめなかったのは、中国の歴史に精通してないということも
あるだろう。
しかし。君主様の死去以後の展開は一体なんなのか。
たしかに君主が死ぬのは大きな潮の変わり目だ。その時に権力争いが起こって、
旧勢力が盛り返すとか、恨まれていた商鞅が失脚するのはおかしくはない。
でもその流れがさあ。
商鞅は君主に恩を感じているなら、全力で息子をサポートしてもいいんじゃないの?
もし自分がしゃしゃり出るマイナスを感じているのなら、信頼できる重臣を
推薦するなりしてもいいんじゃないの?
それなのに商鞅は新君主を突き放す。職を辞するとか領地に引っ込むとか、
ぐずぐずして「自分のやりたいようにやればいい」といって助けようともしない。
それは旧勢力が勢いを盛り返しますわー。
そもそも君主様も、息子をないがしろにしすぎ。
君主様と商鞅の友情は美しく描かれていたが、あんなに「我が息子不肖ならば、
商君がとって変われ」と言い続ける必要はないだろう。
あんなに何度も聞かされれば、そりゃ息子は心は傷つくし、疑心暗鬼になるし、
商鞅を見殺しにしたくなるよ。
死ぬ間際に息子ではなく商君の手を握って死ぬなよ。
むしろ生前、位を商鞅に譲っていればまだましだっただろう!
それを君主も息子への当てつけのように繰り返し、ぐだぐだだよ。
あとさー。20年も何をやっていたんだ、旧勢力は。
20年経って息を吹き返すのがあり得ないとはいわない。
が、51話もあって、旧勢力側の人間がまったく描けてませんよね。
あのおじいさん以外は全然人間としての魅力がなく、単に愚かな悪人として描かれている。
旧勢力には旧勢力の言い分と暗躍があるべきだった。
おじいさんも、20年前の段階でけっこうよぼよぼだったのに、
20年経って君主が死んだら、途端にぴんしゃんしますからね!
そして旧勢力が「商鞅罪人!商鞅を殺せ!」と叫んで、商鞅に近い人々も、
全然それに対応せずに見殺しですからね!上大夫とか、何してるんだ。
そして君主の庶兄が平気で生き返ったのにも驚いた。
鼻そぎの跡まで映したのにー。しかもそんな極秘事項を宮中に引き取られた娘に
へろっと言わせる。周囲の人も生きていたことに驚くわけでもなく。
君主の庶兄はなかなか味のあるキャラクターだったのに、生き返ってからは
すらっと悪人ですからね。もっとうまく使えるキャラだと思うがなー。
新君主は一体何であそこで商鞅に会いに行くかね?
商鞅が牢に入っている姿は途端に年老いていて、前話を見逃したかと思ったよ。
「商君亡き後」って何度言ったか。この時点ではまだ罪は確定してないんだけど?
ってか、本人にいうかね?
まさかこれで、「商鞅は新君主が旧勢力を駆逐するための人柱になった」ってことに
するつもりじゃないでしょうね?
商鞅と新君主が腹の底で通じ合ってるわけないですよね?
過去にはいろいろあったし、父からは虐げられているし、君主になってからも
助けてくれないんだよ!
そして処刑の時になんで白雪が来る?罪人の処刑時に?
わたしはてっきり死の直前の幻だと思ったのだが、実際にお酒を差し入れてるもんね。
なんでそうなる。
納得できない。他にもいろいろ納得出来ない。
それは中国史を知っていれば納得できる部分なのか?
ながら見で見ているわたしがいろいろ見落としているのか?(←それはそう)
謎すぎる。
このドラマって2006年製作なのね。
20年近く前となると、作劇法なんかもだいぶ変わってるだろうなあ。
中国ドラマはおそらくほぼ初めて見るんだけど、兵士たちの声の合わせ方とか、
物珍しさを感じていた。中国の時代劇はこういうアクションをするのかと思っていたが、
時代的なものの可能性もあるのね。
あと、聞くたびに面白いなあと思っていたのが「はい!」。
直観的には「拝」だろうと思っていて、これが日本語の「はい」の元である可能性もある?と
わくわくしていた。
まあWikiによると、「はい」が使われ始めたのは江戸時代ということで、
大秦帝国の時代とは相当離れてますけどね。
あ!太后は役柄も女優さんも良かった。
君主と太后の2人だけが見てて納得出来た役だった。
見始めの時はとても51話は見切れないだろうと思っていたが、
最後まで(ながら見ながら)見られて重畳。
……そして「大秦帝国」が見終わったと思ったら、「始皇帝」が始まる……。
これなんか70数話あるらしいんですよ。
録画しているのをこれから見るが、正直1話から面白くなくて視聴中止に出来ることを
望んでいる。いくらなんでも70話はツラいだろう……。
なかなか勤勉に見られたってことだな。つまり、つまらなくはなかったということ。
1話を見た時は51話まで見る自信はまったくなかったわけだが。
でも面白かったかというとなー。そういうわけではなかった。
主にセットを楽しんで見ていた。
何せ商鞅の癖が強い。偏屈すぎて、行動原理が共感出来ないんだよねー。
もう少し優しくても、もう少し人当たりが良くてもいいんじゃないかというシーンばかりで。
全方位的に偏屈というのは、現実の人間的にはそりゃそうだろうが、
フィクションの偏屈は、可愛げがないと飽きるんじゃないだろうか。
ちょっとやりすぎ感。
商鞅に共感出来なかったのに対して、君主様はいいキャラクターだった。
情理を兼ねた。商鞅に好き勝手やらせるのではなくて、最終的にこの人がバランスを
とっていたらもっと国が安定したのではないかと思わずにはいられない。
このドラマでは孝公があまりにも商鞅のサポートに徹しすぎて……。
言いなりになっているように見えるんだもの。
面白かったのは、魏との戦のところくらい?
軍略を練って、相手を騙して、してやったりと勝つのは気持ちがいい。
でも51話の中で、そういうすっきりした部分ってほとんどなくて、
君主様とともに新法施行に取り組む商鞅だけど、ずーっと地味で面白くないんだよなあ。
だが、それだけなら「地味なドラマだったなー」で済んだのだ。
こっちだって墨家のことなんて何も知らなかったもんね。諸子百家っていうから、
単に思想家の派閥だと思っていたよ。宗教組織のような武装集団だったとは驚き。
百里奚についても知らない。なんかうっすら読んだことがあるような気はするけど。
なので君主様の大きなリアクションにいま一つピンとこない。
というように、わたしが楽しめなかったのは、中国の歴史に精通してないということも
あるだろう。
しかし。君主様の死去以後の展開は一体なんなのか。
たしかに君主が死ぬのは大きな潮の変わり目だ。その時に権力争いが起こって、
旧勢力が盛り返すとか、恨まれていた商鞅が失脚するのはおかしくはない。
でもその流れがさあ。
商鞅は君主に恩を感じているなら、全力で息子をサポートしてもいいんじゃないの?
もし自分がしゃしゃり出るマイナスを感じているのなら、信頼できる重臣を
推薦するなりしてもいいんじゃないの?
それなのに商鞅は新君主を突き放す。職を辞するとか領地に引っ込むとか、
ぐずぐずして「自分のやりたいようにやればいい」といって助けようともしない。
それは旧勢力が勢いを盛り返しますわー。
そもそも君主様も、息子をないがしろにしすぎ。
君主様と商鞅の友情は美しく描かれていたが、あんなに「我が息子不肖ならば、
商君がとって変われ」と言い続ける必要はないだろう。
あんなに何度も聞かされれば、そりゃ息子は心は傷つくし、疑心暗鬼になるし、
商鞅を見殺しにしたくなるよ。
死ぬ間際に息子ではなく商君の手を握って死ぬなよ。
むしろ生前、位を商鞅に譲っていればまだましだっただろう!
それを君主も息子への当てつけのように繰り返し、ぐだぐだだよ。
あとさー。20年も何をやっていたんだ、旧勢力は。
20年経って息を吹き返すのがあり得ないとはいわない。
が、51話もあって、旧勢力側の人間がまったく描けてませんよね。
あのおじいさん以外は全然人間としての魅力がなく、単に愚かな悪人として描かれている。
旧勢力には旧勢力の言い分と暗躍があるべきだった。
おじいさんも、20年前の段階でけっこうよぼよぼだったのに、
20年経って君主が死んだら、途端にぴんしゃんしますからね!
そして旧勢力が「商鞅罪人!商鞅を殺せ!」と叫んで、商鞅に近い人々も、
全然それに対応せずに見殺しですからね!上大夫とか、何してるんだ。
そして君主の庶兄が平気で生き返ったのにも驚いた。
鼻そぎの跡まで映したのにー。しかもそんな極秘事項を宮中に引き取られた娘に
へろっと言わせる。周囲の人も生きていたことに驚くわけでもなく。
君主の庶兄はなかなか味のあるキャラクターだったのに、生き返ってからは
すらっと悪人ですからね。もっとうまく使えるキャラだと思うがなー。
新君主は一体何であそこで商鞅に会いに行くかね?
商鞅が牢に入っている姿は途端に年老いていて、前話を見逃したかと思ったよ。
「商君亡き後」って何度言ったか。この時点ではまだ罪は確定してないんだけど?
ってか、本人にいうかね?
まさかこれで、「商鞅は新君主が旧勢力を駆逐するための人柱になった」ってことに
するつもりじゃないでしょうね?
商鞅と新君主が腹の底で通じ合ってるわけないですよね?
過去にはいろいろあったし、父からは虐げられているし、君主になってからも
助けてくれないんだよ!
そして処刑の時になんで白雪が来る?罪人の処刑時に?
わたしはてっきり死の直前の幻だと思ったのだが、実際にお酒を差し入れてるもんね。
なんでそうなる。
納得できない。他にもいろいろ納得出来ない。
それは中国史を知っていれば納得できる部分なのか?
ながら見で見ているわたしがいろいろ見落としているのか?(←それはそう)
謎すぎる。
このドラマって2006年製作なのね。
20年近く前となると、作劇法なんかもだいぶ変わってるだろうなあ。
中国ドラマはおそらくほぼ初めて見るんだけど、兵士たちの声の合わせ方とか、
物珍しさを感じていた。中国の時代劇はこういうアクションをするのかと思っていたが、
時代的なものの可能性もあるのね。
あと、聞くたびに面白いなあと思っていたのが「はい!」。
直観的には「拝」だろうと思っていて、これが日本語の「はい」の元である可能性もある?と
わくわくしていた。
まあWikiによると、「はい」が使われ始めたのは江戸時代ということで、
大秦帝国の時代とは相当離れてますけどね。
あ!太后は役柄も女優さんも良かった。
君主と太后の2人だけが見てて納得出来た役だった。
見始めの時はとても51話は見切れないだろうと思っていたが、
最後まで(ながら見ながら)見られて重畳。
……そして「大秦帝国」が見終わったと思ったら、「始皇帝」が始まる……。
これなんか70数話あるらしいんですよ。
録画しているのをこれから見るが、正直1話から面白くなくて視聴中止に出来ることを
望んでいる。いくらなんでも70話はツラいだろう……。