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本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< ヴィクター/ヴィクトリア ミュージカル >(テレビ視聴)

2011年07月03日 | その他映像関連。
NHKで再放送?していたものを録画して、それを1年近く経ってから見た。


面白かった!!


テレビで見てここまで面白いなら、舞台で見たらどれだけ面白かっただろう。
映像的にはおそらく1995年かと思われる。
ジュリー・アンドリュースが見事でねえ。(多分当時60歳くらいで)体はがんがん動くし、
まだ手術前で声も美しく、脚のラインもピシッとしてて。
私は彼女が好きなので、溜息をついて見ていた。


キャストもストーリーもセットも言うことなし!


オペラにおいてはさらに顕著だが、舞台ってどうしてもビジュアルが若干犠牲にされがち。
それは、生で演じられる能力がある人間の数に限りがあるってことを表してますが。
でも舞台は実は、観客はけっこう遠くで見ているから、それなりに誤魔化すことは可能。

しかし舞台中継をテレビで放映すると、この辺の弊害が目立つ。
舞台の距離感では誤魔化せても、テレビはそれを至近距離で映すわけだからビジュアル丸映りでしょ。
そしてこの話では、キングがかっこよくないと全く話が成立しないのだ!
一目惚れの説得力を出さないとね。――そしてこのミュージカルでは、
キングのキャスティングに成功している。かっこいいもの。

トディーも良かった。品があったのが成功。そして用心棒も良かった。
男三人のキャスティング、三者三様でなかなか魅力的でしたよ。
ノーマは……ああいうイライラさせるキャラで、実際見ててイライラしたんだから成功でしょう。

ストーリーは、女性が女装の男性としてパフォーマーになる、というその基本設定がおテガラで、
あとはミュージカル向けに丁度いい感じのユルさ。
そして、ホテルのセット、あれが良かったなー。
1階と2階に部屋があるスイート。しかも隣室とドアで通じる。(これは普通ないやろ)
その構造を上手く使ったワンシーンもあって、コミカルな一場になっていた。

曲としては……この一曲が魅力的、とまで言えるものはなかったと思う。
みんな良かったけどね。でもスタンダードとして残るというほどではない。
名ミュージカルに名曲あり。ということは、名ミュージカルとまでは言えんかな。


生の舞台をずっと見てないなあ。
一応丁度1年前のシルク・ドゥ・ソレイユのコルテオ……他に、オペラや雑技団は見たけど、
ミュージカルを見てない。多分4、5年前の「メアリー・ポピンズ」が最後だ。
時々劇団四季も来るんだけどなー。行こうかどうしようか、迷っているうちに終わってしまう。
まー、たまには見てもいいかもしれないよねー。







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