「死神」

先日は１日に２人のクライアントの知人が自殺した悩みをご相談にいらっしゃいました。

その死に遭遇された方は其々の言葉を投げかけたでしょう。
「死ぬくらいなら何でも出来たじゃあーないか！」
「こんなになる前になんで相談をしにこなかったの」
「死んだあんたはいいけど後に残された者の気持ちを考えてよ」

では、何でその人たちに相談に行かなかったと思いますか？
相談できるほど心が開けなかったからです、もしもっと話がしやすい状況なら話していたかも知れませんし、死なずに済んだかも知れません。

私の大嫌いないじめで命を絶つお子さんがいますが、親が気がつかなかった事が
多いのは何故でしょう、お子さんが親に迷惑をかけたくないから言わなかったと
思うでしょうが、親が悲しむと思えば死ぬことを思いとどまるでしょう。

「死にたい」と「死ぬ」は大きな違いが有ることに気づきましょう
よく「あの人は死神に取り付かれていたのよ」等と言う人がいますが、死神に失礼でしょう！

タロットの「死神」の意味は「過去に未練を残さず、余計なものは捨てて、死んだ気で再生しなおせ、さなぎから蝶になり仕切りなおしやり直しをしなさい」と言っているのです。

世の中一人では生きられませんし、必ず誰かの手を借りているはずです。
視野が狭くなるとそのことを忘れてしまうのです、もし貴女が今一人ぼっちだと思っているのなら視野を広げて御覧なさい、限られた枠の中で考えても堂々巡りです
違う角度で物事を考えると解決策は見えてくる筈です。

自分から命を絶ってしまった方はそれまでにいくつかの「信号」を発信していたでしょうが、それが相手に伝達できなかったのだと思います。
残された人はこれからも、この事実を背負いながら生きていかなければ成らないので辛いと思いますが、一人ぼっちで命を絶たなければ成らなかった人の寂しさ、怖さ、孤独さを思いやって許してください。・・・合掌

気まぐれ桃寿でした