自閉症児の身近にいる "もう一人の子ども"、それが彼らの「きょうだい」です。自閉症のきょうだいを、日夜、毎日、見つめている子どたちの視点で描き出された絵本には、素朴な説得力があります。
たとえば、自閉症の弟イアンについて姉のジュリーはこう語ります。「自閉症があると、モノの見え方も聞こえ方も普通の人とは違うの。手触りや味覚や臭いも普通の人とは違うの。イアンの脳は普通の人とは違うふうに働いているから」
でも、ジュリーに分かっているのはここまで。だから、わかっていても、もちろんイアンのことが大好きなんだけれど・・・時にイアンの行動が理解できずに困惑し、いら立ち、また人前では恥ずかしくも思ってしまったりするのです。(「Ian's Walk」)
Ian's Walk: A Story About Autism | |
Albert Whitman & Co |
きょうだいの、時にアンビバレンツな思いを率直に描いた絵本はほかにも出版されています。"Tacos, Anyone?"もおすすめの一冊ですし、"All About My Brother"も定評ある一冊です。
Tacos Anyone?/alguien Quiere Tacos?: An Autism Story/una Historia De Autismo Libro Dos | |
メーカー情報なし |
All About My Brother | |
Autism Asperger Pub Co |
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