新学期の生活が一段落するころには、気温は高くても陽ざしはもう秋。日々夕暮れが早くなり、冬時間に切り替わるのが待ち遠しい、この時期、ハロウィーンのカボチャの明るいオレンジ色が、ちょっとゆううつな気分を盛り立ててくれます。
10月になると、子どもたちは週末に車で郊外のパンプキンパッチに連れていってもらうのを楽しみにしています。
パンプキンパッチと言っても特別なことはなく、たいていは郊外の農場の干し草を敷き詰めた畑一面にゴロゴロとカボチャが置かれているだけ。趣向と言えば、大きな案山子やアンティークの耕運機や馬車が飾ってあったり、にわか仕立てのミニチュアの蒸気機関車で畑を一周する程度。
それでも子どもたちは、ひとりでは到底持ち上げられないような大きなカボチャの間をあちこち歩き回ったり、友達とはしゃいで走り回ったりしながら、ハロウィーンの日にろうそくを入れて飾るジャッコランタン用の、「怖い顔」や「ユーモラスな顔」になりそうなカボチャを選んで回るのが大好き。
走り回る子どもたちを見守る大人たちは、ふと見上げた木々の梢が色づいているのに改めて気づき、乾草の匂いに秋の深まりを感じ、(あぁ今年も終わるのだなぁ・・・)とひそかに感慨にふける時間です。
エリザベス・キング(Elizabeth King)の ”The Pumpkin Patch" は、そんな郊外の農場のパンプキンパッチの風景を、美しく切り取って構成した写真集絵本です。秋の深まりを感じさせる風景の中にカボチャのオレンジ色がかもし出す気分を存分に味わってください。
The Pumpkin Patch (Picture Puffins) | |
Puffin |
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