お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

ここにもジャック そこにもジャック

2010-10-20 | from Silicon Valley


街がハロウィーンのオレンジ色になったら・・・週末、家族で今年の我が家の『ジャック』たちを探しに、パンプキンパッチに出かけます。パンプキンパッチでは、とにかく表情のある、面白い形のカボチャを買い集めるのがミソ。地面にごろごろがっているカボチャの間を矯めつ眇めつ歩きまわって、自分の『お気に入り』を探します。

買い集めてきたカボチャは、しばらくそのまま玄関まわりに飾っておきます。あたりが華やかなオレンジ色になって、これだけでハロウィーンの気分満点!

さて、次はパンプキンカービング。用意するのは、よく切れるカービングナイフ、大きいスプーン、新聞紙、ペーパータオルなど。最初にカボチャのヘタのまわりにナイフを入れ、ヘタをくりぬくように切り取って、そこから手を突っ込んでスプーンでタネをかき出し、中をくりぬいて空洞にします。それから外側の皮をナイフで彫刻して表情豊かな"ジャック・オ―・ランタン(最近日本ではジャッコ・ランタンという?)"(Jack O Lantern)を創ります。ハロウィンの日にはこの中にキャンドルを灯して庭先から玄関までのみちすじ、あるいは表側に面した窓に並べます。カボチャで作る置き灯篭ですね。ゆらゆらする灯の入ったオレンジ色のカボチャが暗闇に並ぶだけで、ちょっと不気味な雰囲気が演出できます。

あまり早くカービングしてしまうと、そのあとに思いがけず暑い日が続いたりして、ハロウィンの当日までもたないで腐りはじめてしまうし、あまり遅くまで待っているとカービングが終わらないうちにハロウィンが来てしまう・・・。買い集めたカボチャを、タイミングを計りながら、ひとつずつカービングしていくのもなかなか楽しいものです。

"寄り目"や"歯っ欠け"でユーモラスな顔を演出することもでき、また大きく裂けた口やつり上がった目にして怖い顔を演出することもできます。自分で作ったランタンなのに、外から帰って来て玄関脇の暗がりで見るたびに(ちょっと怖いなぁ…)なんて感じるのも・・・、毎年の楽しみです。

10 月下旬になると、職場や学校などで皆で集まってパンプキンカービングをします。学校では、子どもたちに”鋭利なナイフを使わせるから”と安全管理のために駆り出されたボランティアの親たちも加わって賑やかな一日になります。机を寄せ集めて新聞紙を敷いて、汚れてもいい格好になって、まずはヘタをとって、べたべたしたカボチャの中身をスプーンですくい出すと・・・、もう、このあたりから泥んこ遊びの気分で親子ともウキウキしてきます。

職場でも昼休みにカービングする会社がたくさんあります。私の職場でも毎年恒例のカービングコンテストがありました。10月最後の金曜日のランチタイムに会議室に集まり、テイクアウトのサンドイッチ(もちろん、職場の"おごり"です!)を頬張りながら、研究所が用意したパンプキンを、おもしろい形のがあると、これは私の、いや俺の、と本気で取り合ってスタート・・・45分!1個勝負!などと時間制限を設けて皆でワイワイがやがやカービングし、最後には出来上がったジャック・オー・ランタンを並べて人気投票。初めてカービングする留学生などは大喜び。たかがパンプキンカービングなのですが、毎年、大の大人が集まって本気で競い合いました。

ところで、アメリカには、一年中、本気でジャック・オー・ランタンを徹底研究している人がいます。「究極のパンプキン(Extreme Pumpkins)」と題するサイトがそれ。主催者はトム・ネイドン(Tom Nadone)です。毎年コンテストまで行われている彼のサイトには、言わずもがなジャック・オー・ランタンのデザインのアイディアがいっぱい詰まっていますので、カービング・コンテストに出る方も出ない方も、どうぞご参考に!



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