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梅本亜祐子~ユニテイベル~

Body Mind Balancing/心と体のバランスを整える/奈良・吉野/骨盤矯正・腰痛・小顔・レイキ

ムクゲ

2011-09-10 | 心のクリーニング
ムクゲ

先日の紀伊半島を襲った台風で長年根を張っていたムクゲの木が折れた。

夏が来ると華やかに見事に咲いていたムクゲ。

それが、華やかに咲きすぎて、暑い夏にしんどい花だなあ。と思ったこともあった。
私はこの花のどこが美しいのかわからなかった。
暑い夏にぱーーーっと咲きすぎて、そのエネルギーに圧倒されていたのだ。
咲いてても横を通り過ぎるだけだった。
お恥ずかしいことに名前も感心がなかった。

ところが、折れて切られた年輪を見ると、いとおしく、自分が関心を寄せていなかったことに
ごめんなさいね。ちゃんとお花みてなかった。
と、心が痛む。
大きく枝をのばして、昨日まで咲いていた木が残っているのは年輪のある幹。

地球から水を吸い上げ、太陽に照らされ大きく育ってきた年月を思う。
一瞬の間に折れる。
人も木も生命なんだ。

今年のお正月には100年を過ぎる桑の木が雪で折れた。
父は「木龍」となずけて育てていたそうだ。
それも。折れてから何日か経って、母が教えてくれた。
改めて、父に聞くと、大切に育ててきたことを初めて語ってくれた。
家具やさんたちが、桑のこんな木は珍しいからと、交渉にきたときも、
お金と違うんだ。と帰ってもらった。といっていた。
とても、大切に思っていたんだ。

ムクゲは折れて、ムクゲを知りたくなった。
そうすると、韓国の国の花らしい。ということがわかった。
日本の歴史と私たちのルーツを感じる。
どの時代も自然災害と人々の争いは越えてきた。
という話になる。
高句麗にとても興味がでてきて、歴史をひもとくようになった。
昨日、陶芸の土を選びに行ったら、土の色選びに一つのチラシが目に入った。
高句麗時代の陶器の写真がならべられていた。
高麗美術館と書かれていた。

ムクゲ。
命をかけて国を守ってきた王の志を、風になって運んできてくれた。

ムクゲの年輪に、戦い抜いて国を守って生きてきた歴史と生き抜いた王の志を思う。

梅本亜祐子





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