undergroundman* ブログ

つれづれに

香りに誘われて壷中へ

2012-03-25 00:40:51 | よしなしごと

季節の変わり目は
いろいろと、心境の変化や
環境の変化も

ふと、湯島に足が向いた。
天神様の横の坂を上ると
花の良いにおいが坂の足取りを軽くした。

悩みはつきない。でも花の香りは
なんともいい。

年年歳歳花相似
歳歳年年人不同(唐詩選)
という感じでしょうか?

そう、今日は雨上がりのせいか
花粉症の症状が良く、これならいい店で呑んで
香りと味を楽しめるというおもむきだった。

日本酒を本当にお好きな方向けの
酒房「壷中」

店主のお二人の物事の造詣が深ければ当然ながらお店もすてきです。

ここで、僕が下手な文章で表現しても始まらないのですが
書きたいので書きます。

酒はそのお酒本来を旨くする
ちょうどいい温度で暖めてくださる。

本当に旨い。
杜氏の意思を尊重した温度でだ。
だから、旨い。旨いとしかいえない。

肴もうれしい。
僕の好きな物があった。
僕は、割と発酵系の食材が好きなので
大変満足だった。

菜の花食べたいと思ったときに
それを食すこともできタイムリー。うれしい。
和え物の辛さは絶妙だった。

空(くう)のある空間美の店内で
酒がすすむと、いろいろな事を思い出す。

亡くなった友人の顔や、
風景、言葉などだ。
スマホが振動して、操作してしまったが
無粋だったかもしれない。
切っておくべきでした。

鉄瓶がかすかに唸る。
その音に幼少の頃の冬を思い出していた。
うれしい。

僕たちは知らない間に、こうした「かそけき音」を
いろいろな雑音の中で、聞き分けていない。

言いたいのは、ここは落ち着くのだ。
日本人で良かったと思えるのだ。

また、迷う事があったが、
上質な時間と向き合えば、なにが問題なのかが
見えてくる。


そうした時間に感謝したい。(合掌)

帰りの坂道が心地よかった。










あんてい こだわり かわる

2012-03-22 00:59:46 | よしなしごと

「あんてい」した生活をもとめながら
「こだわり」も捨てないで生きられたらいいですよね。

「かわる」という要素も2種あり。

かえては行けないものは変えず
それでも、生きてゆくためにかえる。

こうした事は、一種の矛盾といえる。

その矛盾の泥沼を越えるまで、
成功というところにたどり着けない。

たどり着くには、考えられる方法を試すしか無い。
そして、たどり着くには、時間がかかる。

それを、幸と不幸で分けるのとはまた話しが違う。

そこが問題だ。

現実と照らし合わせてしまえば、
難しい。




ことば

2012-03-17 02:40:33 | 今日検索したもの

子供の頃、「ゴンぎつね」という物語にふれ
とても悲しい気持ちになった事は
良く覚えている。
ことば があれば悲劇はなかった。

「鳥の血に悲しめど、魚の血に悲しまず。声あるものは幸いなり。」
でしょうか。

ことばが無くても、伝わる物もある。が、
それでも、結局ことばで伝えないと伝わらないと思う。

とはいえ、沈黙は金 ということばもあり
言わない方が良い場合もある。

たしかに、ことばで迷う事も多いが
     ことばで救われる事もおおい。

困ることばとしては、
あっちで良い事をいい、違うところでも良い事をいい
両方居るところでは、どっちつかず。これもことばですね。

ことば は難しい。

それでも、伝えるのには、ことば なんですよね。





ポストモダンのあとはノスタルジー?

2012-03-07 01:30:50 | よしなしごと

先日、専門学校のOB会役員ということもあり
卒業制作展にいき、
後輩の作品を見た。

ひとり、うちの工房にくる事になり
彼のお父さんと、学校の先生とで4名で
呑む機会があった。

とても良い機会だったし、
同時に、自分が本来なら親世代であって
こうした若い人に、何かを託したり、教えたりする
そうした年代に自分もなった事に気ずく。

話は変わるが、春になると
いつも思う事がある。

事故で、2名、病気で1名
ぼくは友人を亡くしています。

生きていたら、あんな相談やこんな事を話しただろうにと
思う事は多い。
なんだか、桜を見るとき、同時にそんな思いになる事がおおいのだ。

そんななのだろうから、震災で一気に、親しい人を亡くされた方々を思うと
どれほど辛いのだろうかと気づく。

話をもどすが、ポストモダンを突き詰めて今、
いろいろな分野で、ノスタルジーがくるように思う。

グローバリズムでさえ衰退しかねない今
インディビジュアリストとスタンドアローンコンプレックスの
権化のような現代社会にあって
震災は、再びいろいろと思い起こさせる物があるように思うとき
やはり、今なりの、求められているものがある。
そんな気がするのだ。

今更ながら
自分を知ってしまう情けなさと
また、それでも、明日がきてやる事があり、
また、頼られる事があり、失敗して謝罪することあり
また、悪口も言われるが、
これまた、自分の足りなさですね、

亡き友人を思い出しながら
思う事は波のように打ち寄せます。