ルーン魔術や占いは一般的に、何かの願望や必要が生じた際に行われますが、
ルーン・マスターになる為には、日々継続するルーン・ヨガの修練、学習や瞑想、
儀式が必要になるようで、そうした修練と学習は、既に西洋で体系化されています。
ネットで「ルーン」で検索してみると、ゲーム関連のページが圧倒的に多く、その影響力を
感じましたが、実際にルーン・マスターになるという事は、毎日の地道な修練と学習を
継続し、北欧神話でいう人界、「ミズガルズ」の中で個々が変容を果たし、ルーンの力を
確実に身に着け、魔術の基礎を習得するという事で、ゲームのようにはいかないようです。
このシステムの一番最初は、「毎日の自己奉献の儀式」から始まります。
この儀式は、個人、あるいは公的に特別な意味を持つ日や、満月の直前、あるいは
新月の直後などから開始するようにという指示があります。
また、こうした修練は継続しなければあまり意味がなく、継続を希望されない場合は、
このシステムを使われない方が、よいかもしれません。
またルーンの儀式では、儀式の種類にもよりますが、誰にも邪魔されない場所を確保し、
祭壇と、杖や杯や剣が必要になる事があります。
この儀式では、杖と短剣が必要であり、それらの作成法は、以下の通りです。
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【儀式用の杖】
丈夫な木材を用意し、長さを、指先から手首まで、指先から肘まで、自分の身長+第三関節
辺りの指四本分の幅など、自分の体のいずれかの長さに比例させる。
棒状にしたら、一つの面をナイフなどで削いで小さい平面を作り、ルーンを書く。
選ぶルーンは自由だが、ルーンの数値は全部で、計24になるようにしなければならない。
一つは、このようなもので、8個のAのルーンは、オーディンの力を招く事ができます。
【儀式用剣】
剣は、柄が木か骨で出来ている必要があり、刃は画像のような形のものを選びます。
長さは全体で23センチぐらい、刃の部分は、13センチぐらいあるものにします。
ルーンは画像のように、両面で計7個、数値が計81になるように選んで書きます。
以下、抄訳させて頂きました。
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【毎日の自己奉献の儀式】
①北面して直立し、古エッダ詩の「ハヴァマール」の一節を唱える。
「我は知れり。
我、九日九夜に渡りて、風吹きすさびし樹に吊り下がり、槍にて傷を負わしめ、
オーディン、つまり、おのを贄となしたり。
これいずれの根より生じたるや、知る者なし。
そはパンも角杯も我に恵むことなし、我下方を見たり。
我はルーンをつかみ上げ、うめきつつもつかみて、再び落ちたり。」
②両腕を上方に挙げて、45度の角度で開き、

のルーンを形作る。
③「暁より暮れに至るまで、この聖なる日、
新たなる暁より暮れに至るまで、おのをおのが為に与え、
語る者、我が全霊なり。
我は己を、この時よりこの日に至るまで、我が望まんとすルーンの働き、
ルーンの働きの霊妙に己を捧げんとす。」
④前述の杖と剣の刃の上に右手を置いて唱える。
「杖と剣によりて、我が常に真に、ギルドの誓いにとどまらんことを。
かくあれかし。」
次に日々の修練を行い、「終わりの儀式」を行う。
【終わりの儀式】
①北面して直立し、両腕を水平に開いて十字形とし、古エッダ詩の「ハヴァマール」の
一節を唱える。
「今、ハールの穴の内に、ハールの言葉を述べん。
人の子らを助けとならんとすれど、エディンの子助からず。
彼らに告げし者におん礼を、彼らを知る者におん礼を為さん。
彼らを得し者を得ん。
彼らを聞き入れし者におん礼を為さん。」
②東西南北の四方を向くか、あるいは修練などで使用した宙を向いて、
指先で太陽神経叢に触れ、エクササイズで得た全てのバランスが取れた力が、
自分の霊的センターに上昇するようにさせる。
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