画像は、「今、北欧神話がトレンディ」というタイトルで、89年に
北欧神話に登場する主な神々と、北欧神話の概要について
紹介された記事の中の、北欧神話が予言する未来の一部に
ついて描かれた漫画です。
近年は、ゲームの世界でも「ラグナロク（神々の黄昏：世界の終末）」という
名前がつけられたものがあるようですが、北欧神話では「ラグナロク」について
どのように描写されているかという事について、このように解説されています。
以下、抄掲です。
宇宙的カレンダーに四季があり、最後の時代が「冬」に相当し、最も厳しい
時代になるというのは、他の神話や伝承と共通し、個人的に興味深く思います。
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北欧神話において、世界の終わりはラグナロク、すなわち「神々の黄昏」と呼ばれている。
全ての運命は、そこに向かって突き進んでいるのだ。
ラグナロクの前兆は、光の神、バルドルの死である。
そして斧の時代、剣の時代、嵐の時代、狼の時代が続く。
その後に来るのが、フィムブルベトと呼ばれる、恐ろしく長い、厳しい冬だ。
戦いの口火を切るのは、狼たちである。
狼たちは太陽と月の後を追いかけ、遂にはそれを飲み込んでしまう。
それと共に、星は天から落ち、大地は激しく震え、山々は崩壊し、あらゆる戒めが
引きちぎられる。
そこで、悪神も自由になるのだ。
勿論屈折した悪神は、オーディンとの兄弟の契りなどすっかり忘れて、息子らと共に、
巨人たちの側につくのだ。
そして、神々に恨みを持つ巨人や魔物たちは、一斉にその隠れ家から世界へと
乱入し、神々との最後の決戦場、ヴィーグリーズの広野に集結した。
一方この事態を知った神々も、オーディンを先頭に、この日に備えてヴァルハラで
歓待を受けつつ腕を磨いてきた戦死者たち、エインヘルヤルを従えて、敢然と魔軍を
迎え撃つ。
オーディンは果敢にも、魔軍の中でも最も獰猛なフェンリル狼に立ち向かうが、この巨狼に
あっけなく飲み込まれてしまう、という最期を迎える。
だが、彼の仇はすぐさま、息子のヴィーザルが討つ。
ヴィーザルは、片足で狼の下あごを踏みつけ、一方の手で上あごを押し広げて口を裂きながら、
一方の手に持った剣で、その心臓を刺し貫くのだ。
雷神にして、最強の力を持つトールは互いに、仇敵の間柄にある大蛇ヨルムンガンドと
死闘を演じ、ついにこれを打ち負かすが、大蛇の毒を全身に浴びた彼は、力尽きて
絶命する。
豊穣と平和を司る美男神フレイは、火の魔軍を率いる巨人スルトに討ち取られ、
テュールは冥府の番犬ガルムと、神々の見張り役ヘイムダルは、悪神ロキとそれぞれ
一騎打ちの末、相討ちとなる。
そして、この対戦の最後においては、スルトが放つ猛火によって天も地も焼かれ、全世界が
滅び尽くす。
これが終末神話とも呼ばれる北欧神話のラグナロクだ。
勿論オーディンは、この悲惨な運命をわきまえているのだが、彼はそれに抗う事をしない。
それは、彼が運命をそのまま受け入れるゲルマンらしい性質を持つ他に、終末の後に来る
新しい世界の事を知っていたからだろう。
ほとんど全ての神話に見られる２元的なもの、終末と始原、死と再生が、ここにおいても
顕著に現れている。
生命を生み出したのと同じ要素、火と洪水がそれを終わらせるのだ。
そして、一条の光……。
…………………………
【ラグナロクの後は、世界は黄金の時代を迎える】
新しく生まれた浄福の新世界を支配するのは、オーディンの仇を討ったヴィーザルと、その
兄弟のヴァーリをはじめ、ヴィーグリーズの決戦に生き残った少数の神々、そして、手に手を
取り合って冥府より戻ってくる、バルドルと、その兄弟ヘズである。
一方、世界が炎に包まれている間にも、ただ一ヶ所焼け残った場所、ホッドミーミルの森に
隠れて生き延びた人間の男女、リーフとリーフスラシルから新しい人類が発生し、悪の消滅した
世界で、永遠に平和で幸福な黄金時代の暮らしを享受し続ける事になる。
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ルーン・ムドラーからの続きです。
【ルーン・シグ】
《フォーミュラ：サ セ シ ソ ス》
自身の欠点や誤りの克服と、いにしえより受け継がれる記憶と、このエクササイズによる
シミュレーションに思念を集中させる。
【ルーン・マン】
《フォーミュラ：ムムムムムム ムムムムアアアアン ム マ ミ メ モ》
このサインは、あらゆる危険をかわす事ができる。
エクササイズでは、電気的にして魔術的なルーンの力の到来と流出、
この神の魔術の力を目覚めさせ始めることに思念を集中させる。
トータル
