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90年代初頭に、「アメリカの自然魔術」という題名の本が
出版されましたが間もなく絶版となり、その希少価値から
ネット上などでやや高額で売買されていたのを目にしましたが、
先月末に別の出版社から別題で、新たに出版されました。
画像向かって右の「アース・パワー 大自然から贈られた
神秘の力」というのがそれで、値段は1200円です。
「アメリカの自然魔術」の方が最近まで場合によっては
7000円前後で売買されていた事を考えると、断然入手し易い
価格と思います。
著者のスコット・カニンガム氏は父親より継いだというアメリカの
魔術研究家で93年に亡くなられていますが、著書は数多く、
邦訳されたものでは「マジカルフードブック」
「神と結ばれる魔術―ウイッカの理論と実践」などがあります。
この「アース・パワー」では、石魔術や紐魔術など、色々な種類の
自然に関する魔術技法について解説されていますが、「他人を
傷つけるために魔術を用いるならば相応の報いを受けること」
について所々で強調され、また「呪いの人形そのものが多くは
マチ針付きで通信販売で購入出来る」、「この魔術は防御の
為にだけ使うように」、「残念な事に、現在も使われている
結び目の魔術は邪悪なものが殆どです」などといった言葉も
あり、術者本人も破滅に導かれるような邪術の蔓延に
対する著者の警戒感、不快感を少々伺わせられました。
色々な自然に関する魔術の中で、不思議と個人的に特に
興味を感じられたのが「結び目」に関する魔術で、それにも
治病や願掛けやエジプト伝来のものなど幾つかの種類が
紹介されていますが、以下その中の一つの「魔よけの縛り術」を
抄掲させて頂きます。
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【魔よけの縛り術】
紐を手に取り、盾、炎の剣、下ろした掛けがね、銃器など、何でも
構いませんから敵や外部からの侵入者、身体的暴力などから
身を守る道具をイメージしながら、結び目を九つ作りましょう。
この紐を家の中に吊るしたり、自分用の魔よけのお守りとして
持ち歩いたりします。
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