苦楽の彼岸 山あるき 森あるき

こんにちは!umebocです。
主に近畿の山々をうめ子と2人で歩いています。

2011年3月27日(日) 【京都北山/天ヶ岳】其の二 <完>

2011-04-25 | 京都周辺エリア
天ヶ岳(788m)のことをテンガダケと当然のように読んでいたのだが、
うめ子に「アマガタケと読むのよ」と指摘されて調べてみると、
場所によりその2種類の呼称があることがわかった。
わかったのだけれど、尼ヶ岳や雨ヶ岳と混合してしまいそうだ。
そうするとやはり、テンガダケで良いのではないだろうか。

【天ヶ岳 其の一】


11時00分 山頂

よくある低山の、よくあるこじんまりとした山頂だ。
展望は無いが、寛ぎやすい平たんな広場である。

テンガダケだけに天が高ぇなぁ、なんて考えつつ、
お昼休憩をとる。
10センチほどの積雪、露出した岩を腰掛け代わりに、その上にレジャーシートを広げる。







雪の上に座ると、おしりの熱で雪が溶けてしまう。なるべく岩の上に座る。


いつも通りのうどんに、出町柳駅で買っておいたパンを食べる。
ユニフレームのロースター(焼き網)は、頻繁に使うものでもないが、パンを温めたり、あればあったで重宝する。


ロースターもついつい買ったもののひとつだが、
実は先日トランギアのアルコールバーナーを買ってしまった。
うめ子には余計な買い物だとチクリと言われてしまったが、
これほどまでに男心をくすぐるギアはそうそうあるものではない。
なにより、アルコール(薬局などで入手できる)を注いで火を付けるそのワイルドな使い方といい、
繊細さからはほど遠い容姿といい、実は単なる容器でしかないほどのシンプルさといい、
まったくもって遠い昔の日本男児的なたいしたやつなのだ。
今のところ試用段階だけれど、
これから我々の昼食作業の一助となってくれることは確かなことなのである。ウフフフフ。


さて昼食中はわりと暖かく、
ダウンを引っ張り出すほどでもなかったので上着2枚を着て済ます。
ボクは冬のセールで衝動買いしたORのヘリウムパーカを羽織っている。
レインウェアであるため、透湿具合があまりよくない。行動着としては出番が無さそうだ。



11時00分~11時33分 お昼休憩










北へとのびる尾根道


ヒノキ林と天然林との間の道を北へと進む。

かたや手入れされよく指導されまっすぐに成長した優等生的な木々、
もう一方はあまり日も当たらないながらも、強くたくましく多種多様に生きている木々達。
















11時38分 10番

緑色で10番と書かれた看板。











11時42分 分岐

緑字9番、赤字12番の看板が立てられている分岐。














積雪の喜びにゴリラ歩きになってしまっている














雪の山道から見上げる空の色は優しい


















11時48分には赤字11番の看板を通過してすぐに、道が二股になっている。
大原へと道標に示されている右側の道へと進む。どうやら左の道は山北へと続くようだ。













11番の看板から5分も歩くと、やや危険を感じる岩場が現れる。
ストックなどを使い慎重に下りなければ、ズルリと足を滑らせて大変なことになりそうだ。



































12時10分 分岐

大原への道と、シャグナゲ尾根を経て小出石へ出る道の分岐。
我々は大原へと進む。

あとは翠黛山分岐までひたすら道なりに南へと下るのみだ。


















マンサクの花を見ることができる。
マンサクは黄色い触手のような花弁をした奇妙な花だけれど、
まだ雪の残る時期に、他に先駆けて花を咲かせ春を告げてくれる。



















うめ子の少し先に道標。大原まで3.1km














赤字5番を過ぎた辺りから、右側にスギ林。



獣避けのネットが張られている


道の反対側の木に紐を括りつけているのだが、丁度顔のあたりにきて煩わしい。


































12時40分、展望よし













12時43分 分岐

翠黛山への分岐。ここまで天ヶ岳から1時間10分かかっている。
この翠黛山と焼杉山、金毘羅山をあわせて大原三山と呼ぶそうだ。
いずれは歩いてみたい縦走路だが、今回は無視してサクサクと下る。
















わりと急な下りが続く

やはり下に来ると雪も溶けていて、道はグシュグシュだ。
ゴアテックスの靴であろうと、長時間濡れたままだと中に浸透してくるようだ。
ようだ、とういのはつまり、それが外的要因なのか実は自分の足の湿気なのかが分からないのだ。
ということはつまり、どうでもいい程度ということだ。












林道と獣避けフェンスの出入り口

12時56分、林道へと下りてきた。
10分ほど歩くと、獣避けのフェンスの出入り口がある。
なんだか山から追い出されるような、人の敷地を歩いてきたような申し訳い気分で門を出た。

門を出てすぐに道が二またに分かれていて、右の方へと進む。



































なんだか人がウロウロしているなぁ、こんな辺鄙なところで場違いな感じだなぁとジロジロ見てしまう。
でも、よく考えるとここは「大原の里」なのだ。観光地ではないか。
そうか、それでは人がいて当たり前だ。
いや、むしろジロジロと場違いな人間としてハイヒールのお姉さんなどに観察されているのは我々だったのだ。

お土産屋さんのおばさんに「買わなさそうな奴らねぇ、シッシッ」と、
追い払われているような視線を受けながら、そそくさとバス停に向かう。
道標を探しつつ、クネクネとわりと長い道のりを歩く。
















13時30分 大原バス停

林道から約30分ほど歩いてバス停に到着。
大きな待合室のある、大きなバス停。
発車を待っているバスが3台もとまっていた。さすがに観光地だ。
紅葉の季節にはここもごったがえしているのだろう。来たくないものだ。

13時40分出発のバスで帰る。それでは、まったね~。


次回は京都・雲取山、次々回高野山石道、次々次回滋賀・蓬萊山